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地政学とは地理的な条件が国家の政治や経済、軍事に与える影響を研究する学問

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Hey! What's up people~!? 鎌田です。それでは編集者目線で気になった本をあなたにご紹介させていただきたいと思います。

今回はこちら、「地震や異常気象はナゼ起こるのか?」「地球はどのように誕生し、この先どうなるのか?」など、宇宙と地球、火山や地震、そして気象など、地質について身の回りのテーマを地球科学で読み解く「眠れなくなるほど面白い 図解 地学の話」です。

地学は「地球を対象とする自然科学」の学問です。ジャンルが幅広く興味深い話題も多いですね。

地球の誕生から、火山や地震のメカニズム、異常気象や天気図、地層・化石まで、「地球物理学」「火山学」「気象学」「地質学」の4テーマに分けて解説されておりまして、図解で楽しくわかりやすく勉強になる1冊となっていました。

本書の執筆者5名は、「地学」各ジャンルの専門家として第一線で活躍する研究者の方ばかり。宇宙規模かつ太古の自然史から現在、未来まで、すべて私たちの生活に密接に関わる「地学」の面白さを教えてくれています。

例えば気象のところでは、温暖化とはどんなメカニズムなのか?について、ご紹介させていただきますと、「自然のバランスを人為的に壊す急激な温室効果」と銘打って、地球は太陽からの光を受けて暖まる一方で、赤外線の形で宇宙空間に熱を放出し、そのバランスによって温度が決まっています。

この辺りは皆さんもご存じの事柄であると思いますが、仮に地球をとりまく大気がなければ、この熱の吸収と放出の単純なバランスによって地球平均気温はマイナス80程度となってしまいます。

つまり、生命が維持されるにはかなり厳しい環境になるはずです。

と説明されている辺りの考察が面白く、「流石!」と膝を打つものばかりでした。

実際には地球は酸素やチッ素などの大気につつまれており、この大気の中には量的には少ないのですが、二酸化炭素や一酸化二チッ素などの温室効果気体と呼ばれる気体が含まれています。

この温室効果気体には面白い性質があって、太陽からくる日射などの短い波長の波はほとんど吸収しないのに対して、地球から出ていく赤外線などの長い波長の波は吸収するというものです。

このために、これらの温室効果気体は地球から出ていく赤外線を途中で吸収して暖まり、その熱を再び地上に戻します。

この結果、地球が暖められるというわけであるという説明となっており、これ以上ないほど、分かりやすい説明が楽しくて一気に読み進めてしましました。

私はふだん、環境回りの仕事をさせていただくことも多く。農業生産法人の経営していたときには異常気象による被災も経験しており、こうした温室効果については色々と調べてきた方です。

この温室効果により、実際の地球は平均気温心の程度に保たれ、人間を含めた生物の活動に適した環境をつくりだしているのはわかるのですが、マクロ的にみると最近の気象状態は科学者にはどのように映っているのでしょうか。

地球史の中では、温室効果の重要な役割を占める二酸化炭素の大気中濃度は大きく変動した時代があって、それに伴って地球の温度が変化したのも事実だそうです。

最近の地球温暖化にかかわるニュースでは、特に石炭や石油などの化石燃料の燃焼による人為起源の二酸化炭素が、大気中の濃度を増加させている点が注目されています。

これは地球史の中で、二酸化炭素が植物を介して石炭や石油の形で地中に取り込まれ、寒冷も含めて適度な地球環境が保たれてきたのに、産業革命以来、それを人類が再び掘り起こして利用して、大気中の二酸化炭素を増加させていることが問題になっているのです。

大気中の二酸化炭素濃度の多少の増加は、海や森林などに吸収されてバランスしますが、現在はその限界を越えて、過去に類を見ないほど急激に増加しており、これに伴って急激な温室効果=急激な温度上昇が起きていることが問題なのです。

この結果、気候のシステムはバランスを失い、 さまざまな気候変動が生じている、あるいは生じることが懸念されています。

温暖化の影響は平均的にゆっくりやってくるものではなく、変動度の変化が大きい、つまり、温暖化の途中から極端な 現象の頻度が増えることが懸念されているのです。

本書では、こうした話題だけではなく、地球の誕生から、火山や地震のメカニズム、異常気象や天気図、地層・化石まで、「地球物理学」「火山学」「気象学」「地質学」の4テーマに分けて解説されておりまして、図解で楽しくわかりやすく勉強になる1冊です。

一家に一冊あっていいんじゃないでしょうか!

それではまたお会いしましょう!

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