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79 選曲に背伸びは必要か

これに関して
私は必要ないと思ってる
厳密にいうと時と場合によると思うんだけど
基本的には
自分が自由に楽しく且つ勉強して練習しなくては弾けないレベルの曲を選曲すべきだと思う

いやー
それにしても成長段階においての選曲って難しいと改めて思った
というのも今日は今年教育実習でお世話になったクラスの子たちの演奏会に行ってきて
痛感したから

確かに多少の背伸びも必要
自分がすぐに操れるようになる曲
(技術的な面ではあるかもしれないけど、突き詰めたら実際は無いと思ってる)
ばかり弾いていても成長できないからね
ただもう弾くのに手一杯
若しくは形にならない
レベルの曲を弾きたいからって理由だけで選ぶと
自分がきつくなるんだよね
その経験あるからわかる

私の場合はちょっと違うかもしれないんだけど
中高時代にお世話になってたピアノの先生が
とても良く弾ける方で
それこそ神童のような道を歩んできた方だったから
(ものすごい練習はされてたけど)
正直選曲をする時に
その曲が技術的に弾けるかどうか
というのはあまり考えてなくて
その子にあってるかどうか
今勉強すべき内容が詰まってるから
という点でいつも選曲してくれていた
けど私は神童でも何でも無いし
どちらかというと弾けないタイプだったから
何度もそれで苦労してきた
いやー
弾けない曲を練習するのって
本当に辛いんだよね
そして本番に報われるかと思いきや
練習で思うように弾けるようになってないんだから
もちろん本番でも弾けないのさ
そして恥ずかしくて情けない想いをする

これをたくさん乗り越えて
譜読みは強くなったし
指も強くなったし
何よりたくさんの曲を弾けるようになったから
先生には感謝しかないんだけど
例えばコンクールの場合
背伸びした曲を選んで
良い結果が出る場合は極めて稀
巷には難しい曲を弾いたら加点されて
それが最終的な審査結果に大きく影響されるコンクールもあるらしいけど
これに関しては私は納得できない
なぜなら音楽の真髄ではないから

よくテレビ番組のピアノ対決で
間違えたらアウト
みたいな番組があるけど
あれは本当にナンセンスなのでは?
と思ってしまう
確かにミスタッチは良くはない
コンクールでも審査の観点にあると思う
けど
それだけが音楽じゃない
というかそこを気にしてたら
自動演奏にでも演奏させとけば?
って話になる
って私は思ってる

ちょっと話が散らかっちゃったけど
背伸びした選曲に対しても
ミスタッチ問題に対しても
言いたいことは
それは表面上の音楽でしか無いんじゃない?
ということ

音楽をするということは
そういうことでは無い
楽譜通り弾けば良いものではなく
そもそも作曲家の想い=楽譜通り
に弾くことだって
本当に本当に難しい
そこで自分が操りきれない曲を弾いてしまっては
元も子もない

これに関しては難しい問題だけど
特に成長段階の子どもに対しては
もっと重視すべき点なのではないかな
と思う
けど
実際に教える立場になったら
こんなことも言ってられないんだろうな
だってどんな人にも
弾きたい曲を弾いて
楽しい気持ちを忘れて欲しく無いからさ

今日も偉そうに色々書いたけど
自分がいちばん練習すべきです
バラ4のコーダきちんと弾けるように練習します
バッハも完璧に暗譜します
やります
明日はきちんと、

♪Nardis/Bill Evans Trio

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