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初めての胚盤胞移植

人生初の採卵を経験し、己の卵子を初めて見ることが出来た。
受精卵へと変化していく様子を見て感じた感情は、もしや母性本能?(早い)

前回の話はこちら。



採卵数も少なく、受精後の状態からも
「期待はしない」と自分を律し、淡々とサプリメントを飲み続け迎えた移植日。

この歳になって、恥ずかしい思いをするとは思わなかった事

話は少し遡る。

高校生の頃から、私は産婦人科では必ず女性の医師を選んで通院していた。
やっぱり恥ずかしい気持ちが強かったからだ。

時は流れ、私は結婚し引越しを期にまた新たに産婦人科探しをしなくてはいけなかった。
私は意を決して男性医師の産婦人科へ通い始めた。
初めはやっぱり少し恥じらいがあったが、話し方がとてもフェミニンな先生だったためすぐに慣れた。人間て慣れる生き物だと実感。

が、しかし!

今回の移植時 手術室には先生・女性の看護師さんの他に、男性の培養士さんも先生側にいたのだ。

(そうか、そうだよね....
培養士さんは予想してなかったな....)

と心でボヤき、一瞬感じた恥じらいを感じないように意識を強制的にモニターへ向けた。

私たちの卵子と精子を受精させてくれ、観察してくれていた培養士さんには感謝の思いでいっぱいだ。ありがとう培養士さん。

移植した受精卵は "胚盤胞"

移植自体には痛みはそこまで感じず、日常生活でのお手洗いに行く・お腹に力を入れる行為がただただ心配だった。
培養士さんにしてはいけない事を聞いたところ、今日は湯船は控えてくださいということくらいだった。日常生活の範囲であれば大丈夫ですよという言葉を聞いてホッとした。

胚盤胞移植の場合、移植後大体1~2日で着床するらしい。え、早くない?
着床出血があれば分かりやすいけれど、着床痛はどの痛みか分からない。
もっと分かりやすい身体への合図があればいいのに。

ネットでは、胚盤胞移植という同じ経験をし不安を抱えた女性たちが自分の感覚・体験を残してくれていてとても参考になったので私も残そうと思う。

移植後の体調の変化 BT0~BT10

BT0:移植当日。
なんとなくつっかえているような下腹部に違和感あり。きっと移植をした事の影響だろう。

BT1:前日と同じような違和感がまだある。

BT2:昨日までの違和感は今日は感じない。ダメだったのだろうか。
夜になってからおりものが増えた気がする。
少し胸が張る。

BT3:触ると胸が痛い。夜になると下腹部がシクシク痛む。

BT4:下腹部の違和感はある気がするけれど、それは便秘のせいでは?と思うくらいめちゃくちゃ便秘。夜に体の火照りを感じる36.6°

BT5:朝にエストラーナテープを張り替えた後から、違和感を感じる。
下剤を飲んだ後の様な痛みの波が来るが、この痛みはどっち?!?!便秘も解消したし、胸の張りも感じないしもうだめかもしれない。

BT6:チクチクする痛みで起床。たまにへその奥が痛む。横になると下腹部に生理痛のような痛みを感じる。

BT7:うっすら生理痛のような痛みが続く。乗り物の振動が子宮に響く。

BT8:前日の痛みが弱まり心配になる。座るとやっとたまに感じるくらい。

BT9:前日よりももっと違和感が弱い。いよいよダメかもしれない。
と思っていたが、夕方少し走ったことで違和感が復活した。これは良いことなのか悪いことなのか・・・期待はしない。

BT10:判定日当日。フライングで検査をすることはしないと決めていた。
少し違和感があるような気がする。夫に見送られクリニックへ。


結果とHCG値

血液検査をして50分ほど待ち、診察室へ。

「おめでとうございます。妊娠されてますよ」
という先生の言葉にたいして
「あ....そうですか.....良かった...(放心状態)」
と割とそっけない返事をしてしまった。

HCG値は 205.1mIU/mL

生まれて初めて着床した。その次は胎嚢の壁。
一難去ってまた一難。

つづく。

次の話はこちら。


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