NO,8 東京へライブへ
東京のライブの日程の日が来ました。
お金の無い自分たちは、
また東京の友達に連絡を取り、
宿泊させてもらう事に。
いざ、東京にライブへ
ドラムが買った
ミッションのセレナ(黒で、多分貨物ナンバー)
ギターアンプ、ベースアンプ、スネアドラム、シンバル、キック、楽器
積み込み完了で、東京に向けて走り出すセレナ
朝一番で名古屋を出たので、ライブハウスリハーサルの時間には余裕で間に合っているはず。
このあたりの細かい事はもうあまり覚えていないが、大分早めに到着したことは覚えている。
コンビニで昼食を取り(多分コンビニ、お金がそんなにないので)
リハーサルに向かう。
ライブハウス内に入ってみると
名古屋のライブハウスと変わらない
店長に挨拶をして、リハの用意
東京のバンドの演奏も聞きいざ自分たちの演奏へ
名古屋とこの辺りはまず変わりは無い。
東京のバンドの演奏もまずまずな記憶だ。
そんなに演奏力が歴然に違うわけでもない。
このあたりからは、ものすごい期待を想像していたと思う。
東京のお客さんを。
さあ、ライブ開始。
自分たちは名古屋から来たので一番最初に演奏したと思う。
そんな順番などあんまり覚えていない。
この後の事を鮮明に覚えている。
お客さんもある程度入り、ライブ開始。
ドキドキしながら袖からステージへ。
少なめのお客さんには慣れている。
演奏前にMCスタート。
名古屋から来ました。(この名古屋フレーズに自信満々)
本日は聞いてください。僕たちの演奏を。
どうだ。
さあ、聞いてくれよー。
客を見回した時の感覚。
今でも覚えている。
名古屋の田舎者を見る、東京のお客の目を。(チョー痛い目線)
一瞬ためらったが、演奏スタート。
多分、バンドメンバー全員が感じた異様な空気。
曲が進むにつれ、演奏に自信がなくなっていく。
名古屋の客との反応の違い。
全く聞いていない感がでている、雰囲気。
耐えられないこの雰囲気の中の演奏を今でも覚えている。
この長い時間を。明日、明後日も体験する初めての東京を。
演奏後に、あまりしゃべる事もなく来るまで約束した友達の家に行く。
コンビニの弁当などを買い込んで向かった。
悲しい気持ちのみ今でも覚えている。
これが東京初日。
いや、この後も続く東京時間。
若い頃だが、とても良い経験になった事を
今でも覚えている。
現実は
そんなものだ。
大人になれば誰でもそのように言うだろう。
でも、この実行力は若い頃しか無い。
だからこの経験ができた。
とても良い経験を。
とても苦い経験を。
それでも、みんな夢を求めて上京する。
東京に夢をかなえに。
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