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就職活動は需要と供給

こんにちは。
診療放射線技師のだーはらです。

当たり前の話ですが、就職活動では相手の会社に自分を売り込まなければなりません。
診療放射線技師では、相手の医療機関に自分を売り込む事になります。

私は正社員として働く医療機関としては、今の職場は三箇所目になりますが、就職活動では毎回苦労してきました。
面接の後、断りの連絡が入るたびに"何が悪かったのか…"と落ち込む日々でした。
振り返ってみると、応募先が"どのような診療放射線技師を欲しがっているのか"という視点が欠けていたように思います。

しっかり情報を得て、需要とマッチするような内容を応募書類に盛り込むことができれば、採用される可能性は高まるのではないでしょうか。

"あなたのスキルを必要としている職場"に巡り会えれば、採用はほぼ間違いありません。

今回は、診療放射線技師の需要に関して3つのパターンを紹介します。
①地元密着
②特定分野の欠員補充
③業務拡張に伴う増員
これらについて、解説していきます。
就職活動中の方や、別の職場を考えている方の参考になれば幸いです。

①地元密着

"入職したらできるだけ長く働いてほしい"
という考えが強い職場では、地元出身の受験者が強い傾向にあります。
面接の際にとてもウケが良く、絶対に採用されると確信があったとしても、"地元出身者が応募してきたのでそちらを採用した"という理由で落とされることがあります。
特に都道府県外からの応募となると、不利となります。
経験者であれば、前職の期間が短いと書類の時点で落選する可能性もあります。
この傾向は比較的小規模の医療機関が多いので、応募する際は"なぜその土地を応募先に選んだか"が重要となるため、応募する明確な理由がなければ自身の地元以外は避けた方が賢明かもしれません。
応募するときには、"長く勤められる"という点を重点的にアピールするようにしましょう。

②特定分野の欠員補充

"装置専任の診療放射線技師が退職した際の募集"
では、求人票に"◯◯経験者優遇"と記載されている場合が多いです。
"マンモグラフィ経験者優遇"と書いてある場合、男性は諦めてください。
男女雇用機会均等法があるため女性のみ応募可の求人を出す事は出来ませんが、女性の放射線技師を募集している状態です。
自分が得意にしている装置や認定技師を取得している分野に関して求人票に記載されている場合は、有利な求人であると言えます。
また、将来的に認定技師を目指したいと応募書類に記載するのも有効だと思います。

③業務拡張に伴う増員

新しい装置を導入する際、新設される装置を扱った経験があると大きなアドバンテージになります。
特にMR装置を新規導入する場合などは、同じメーカーの使用経験がある人が優遇されやすいです。
こういった応募は、公募される前に技師同士のコミュニティやメーカーの営業さんとの雑談の中で情報を得られることが多いです。
あなたが需要に合致したスキルを持っている場合、良い条件で採用される事も多いです。
ただし、採用された際の期待値もかなり大きいので、応募する際には覚悟しましょう。

さいごに

求人を出している職場には、それぞれ"どのような診療放射線技師を必要としているか"という採用基準があります。
例えば、一般撮影とCT装置を導入している施設に、MR認定技師が応募してもミスマッチになってしまい採用は難しいでしょう。
しかし、その施設にMR装置の導入予定があれば好条件で採用される可能性が高くなります。
すなわち、就職活動は"情報戦"なのです。
気になる求人票がある場合は、できるだけ情報を集めましょう。
同時に、"自分が供給できる仕事"を明確にしておきましょう。
応募先の"需要"に、あなたが"供給"できるスキルを持っているか。
これが明確であれば、採用がグッと近づきます。

あなたが自分に合った職場で活躍されることを願っています。



ちなみに、私が最初に採用された職場は、面接の1時間後に採用の連絡が来ました。
面接中に採用が決まる場合もあるそうです。

今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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