「負け」を財産に(135期 三浦)
こんにちは。135期の三浦健太郎です。これはインカレを終えて綴る引退ブログです。
今回ブログで知ってほしいことは、惨敗のインカレを終えたあの日から一か月たった今でもやっぱりまだモヤモヤしているし、ボート部のことを思い出すたびに一生消えないだろうと感じていることです。この悔しさは、自分の種目で勝てなかったこと、チームとして勝てなかったこと両方に起因するものです。具体的なエピソードをお話しします。
① 先輩や親や友達から「やり切ったな、お疲れ様」と声をかけられてもどこかに納得していない自分がいる
満足できない結果で引退し、出た結論は、「全力を尽くせば負けても悔いはない」は綺麗事だということです。僕も奥只見合宿のときは本当にきついメニューをやり切り、「インカレに向けて全力を尽くせている」とある程度の実感がありました。ただ、結局今になって残る思いは「もっとやれたのではないか」という思いです。現役当時は何度も苦しい思いをしたし、「引退したら丸3日寝込んでやる」と思っていました。「まだやれた」などと過去の自分に無責任な考えが浮かぶ引退した今の自分に大変嫌気がさします。「もっとやれた」と思わない為には、やはり「過程」と同時に「結果」が必要です。
② 本当にこの悔しさを晴らせないことが分かっているから、できればボートのことは考えたくないと思ってしまう
指導してくださった方などへ本当に申し訳ないことですがこれが今の気持ちです。現役時代の名残で、SNSを開けば外国人rowerの動画や練習動画、他大のボート部の投稿などが目に入りますが、嫌なことを思い出すので、心のどこかで「見たくないな」と思ってしまいます。僕自身、ボートという競技は好きですが、ボートについて考えるたびに、そういえば残念な引退の仕方をしたのだったな、という感情とリンクしてしまいます。
ここまでが、僕の今の「部活に対しての正直な思い」です。
これを読んだ後輩の皆様はどうでしょう、こんな引退の仕方はしたくないな、もっと頑張らないといけないな、と思ってくれていれば私の目的は達成されたといえます。
ここで後輩に伝えたい言葉。
「はいあがろう。『負けたことがある』というのがいつか 大きな財産になる」
これはスラムダンク最終巻で監督が選手に告げる言葉。(スラムダンク全巻は引退プレゼントで頂きましたありがとうございます。)
私たちはこの悔しさを部活で晴らすことはできませんが、後輩たちにはまだチャンスがあります。いろんなことを改革して、いろんなことを試せるだけの時間があります。この惨敗を経験してもう一回リスタートが切れる後輩たちが本当にうらやましく思います。惨敗の悔しさを知った皆なら、絶対もっと強くなれる。ぜひ大いに揉め、大いに悩み、大いに我々135期を超え、ビッグな姿を見せてほしいと思います。
ここまで悔しいという思いを「悪」であるかのように綴ってきました。一方で、ここまで悔しいと思えたことが幸せなのかもしれないとも思っています。私は中学・高校と野球をやってきましたが、チームに部員が足りなかったり、レギュラーになれなかったりと、本気の勝負をしたことがなかったのかもしれません。インカレの負けが僕にとって人生一悔しいです。僕に全力勝負の機会を与えてくれたこと、そして私を全力で支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。この「負け」が財産になると信じて、同期のみんな、ここから先の人生もがんばろう。
最後に。
端艇部に入ってよかった。がんばれ慶應義塾體育會端艇部!!
135期 三浦健太郎
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