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やりきる(137期 古館)

はじめまして、137期の漕手をしております古舘弘光です。僕は大学、大学ボート部に入ってからもう一年が経ちました。大学に入ってから僕が大切にしている信念について書こうと思います。少し長くなりますが読んでいただけると幸いです。
 その信念とは「やりきる」という言葉です。この言葉は誰が言ったかは忘れてしまったのですがとても印象に残り大切にしています。「やりきる」という言葉は漢字で書くと「遺切る」と書くそうです。意味としては最後までし遂げる、やり遂げるという意味です。辞書的な意味だとこのような意味ですが、僕は少し異なる解釈をしています。この言葉を全力でやり遂げるという意味だと考えています。あまり変わらないじゃないかと思う方もいると思いますがこの「全力で」という言葉がとても重要です。似ている言葉として「こなす」という言葉が挙げられます。この言葉は仕事などをうまく処理するという意味があります。うまく処理するというのはどういうことなのでしょうか?僕はそれをある程度の力で効率よく何かを終わらせる、処理すると考えています。
 少し僕の昔の話をさせていただきます。僕は高校時代もボート部に所属していたのですが、高校時代の活動は自ら胸を張って誇れるようなものではありませんでした。練習も極力楽しようとサボったり、やる気の波も激しく数ヶ月間練習に身が入らないこともありました。いわゆる練習などもこなすだけで、なんならそれすら出来ていないことも多くあったと思います。高校時代の同期と昔の話をする時、彼らが部活の話を楽しそうな顔で話すのをみて胸が苦しくなりました。それは高校時代、僕が部活動において多くのことを妥協し、きついことをやらずに逃げ楽な道ばかりに進んでいた現実を突きつけられたためです。いわば、彼らはやりきり、僕はこなしただけであったということです。
 こうした情けない過去の自分と決別するためにも、ボートともう一度真剣に向き合い大学ではやりきろうと決意し入部しました。それでも練習はしんどいし、調子が上がったと思っても風邪をひいてしまったり、スランプに入り選考で落ちた時なんて本気で辞めようとも思いました。壁に当たるたびに「やりきる」という言葉が簡単に見えてとても難しいのだと痛感します。


 まだまだ未熟で自分に甘えてしまうことも多いですが、引退した後やりきったと思えるよう日々努力し続けたいと思います。最後まで読んで頂きありがとうございます。

137期
古舘

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