付け根

日々の思い付きを書き綴る

付け根

日々の思い付きを書き綴る

最近の記事

何者にもなれないし、何かを成し遂げることもない。それでも生きていく

 私にはこれといった特技もなければ、情熱をもって取り組んでいる趣味もない。  大学を卒業し、働き始めたころは漠然とした根拠のない自信があった。自分はなんだかんだ言って、他人より優れているのではないか。自分は他人に必要とされる人間なのではないか。そんな風に考えていた。  当たり前であるが、働くほどに失敗を重ね、自信など打ち砕かれた。しかし当時の自分は失敗を分析し、改善しようとする元気があった。その結果、物事はわずかに前進し、僅かばかりの自尊心を保つことができていた。  同じ職場

    • VTuberの魅力

       私は1月末に仕事を辞め、4月まで無職生活を送ることになった。  この時間を使って普段できないことをやってみる、というほど私は人生に積極的ではない。基本姿勢が怠惰である私は、無から面白いことが湧いてくることを祈ってばかりであり、何かを勝ち取ることや競争と対極に居続けたいと常々考えている。  そんな私に娯楽を提供してくれるのはインターネット上の無料コンテンツである。その中でも視覚と聴覚のみで面白さを享受できる動画コンテンツが私の人生の空き時間を埋めてくれている。大変ありがたい限

      • 友人と「BLUE GIANT」を鑑賞

         先日、友人が地元に帰省したので、食事でもどうかと誘った。友人は身内の不幸により東京から福岡に一時的な帰省をしていた。連絡すると、明後日には東京に戻るため明日会おう、ということで約束を取り付けた。  友人は某有名カードゲームのプレイヤーであり、仕事をしながらカードの国内外の大会に出場している。SNSで大会の様子を発信していて、海外の街並みや風土も垣間見られてとても興味ぶかい。  そんな友人と私は中学生の塾で初めて会った。しかしそのときは別段親しいわけではなく、顔を知っている程

        • 蜘蛛との同居生活

           当たり前であるが私は学者ではない。研究者として論文を発表していない。   私はニカラグアンカーリーヘアーというタランチュラの一種と暮らしている。  タランチュラというと、人を殺しせしめる毒蜘蛛という印象を持っている方もいると思われるが、少なくとも私と暮らしている蜘蛛は違う。エサの虫さえ、蜘蛛に捕食されている最中も動き続けている。そんな蜘蛛の何倍もある体積の人類に効くはずもない。  私はこの蜘蛛という生物がなぜか好きである。  私が小学生の頃に放送していたアニメに、「トランス

        何者にもなれないし、何かを成し遂げることもない。それでも生きていく

          枕新作「サクラノ刻」プレイ後感想

           美少女ゲーム制作会社である「枕」の新作「サクラノ刻」をプレイし終えた。すかぢ先生本当にお疲れさまでした。そしてこの大作を世に出していただきありがとうございました。  この「サクラノ刻」は同社前作「サクラノ詩」の続編にあたる。このシリーズは3部作を予定しているため、今作はシリーズ2作目にあたる。1作目が2015年10月に発売していることから、今作は7年以上が経過している。続編であるため、当然登場人物が重なる。この7年という時間経過が声優陣に与える影響は、素人目に大変そうである

          枕新作「サクラノ刻」プレイ後感想

          動物園

           先日、大阪に行く機会があり、大阪在住の友人と動物園へ行った。  大阪の動物園といえば天王寺動物園を思い浮かべる方も多いだろうが、今回はとある動物を観察することが目的であるため、五月山動物園へ。  目的の動物とはウォンバットである。オーストラリアに棲息する有袋類であり、見た目で近しい生き物はコアラだと思う。  五月山動物園にて飼育されているウォンバットは世界最高齢らしく、とても大切にされていることが分かる。ちなみに、人工繁殖は世界で2番目らしい。とてもレベルの高い動物園である

          幸せに生きたい

           私は福岡県太宰府市で生まれ育った。小学校も中学校も、高校も太宰府市。そんな人生であったためか、学校の教室と通学路以外のことをほとんど知らなかった。これは20歳を超えたあたりで知ったのだが、私は発達障害であったらしく、人付き合いも上手くいかないし、世間とのズレを常に感じていた。  大学は関西圏にある私立に入学した。初めての一人暮らしである。初めてバイトをする。スーパーのレジ打ちである。本当に簡単な作業であるが、客が多くなるとパニックになりミスをする。全ての客が恐ろしいものに思

          幸せに生きたい