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算数/単位変換問題はこうやって解こう😊


1.「3.5kmは何mですか」 と言われても・・

 「こういう問題は苦手」というお子さんがとても多いです。
 苦手でごもっともなのです。
 小学校で習ってきた主な単位変換は、以下の3つです。
  1cmは10mm
  1mは100cm
  1kmは1000m
 算数が得意なお子さんは、上記から計算で3500mと答えを求められます。
 しかし多くのお子さんは「どこから手を付けたらよいのかわからない・・」「小数点がついているタイプの問題って習っていないよ・・」となります。
 さらに、c(センチ)・m(ミリ)・k(キロ)が何なのか、とてもわかりにくいのです。
 さらにさらに、1cmは10mm、1mは100cm・・・それぞれ別々に覚えなきゃいけないもののように感じるお子さんも多いです。

 実は単位変換には、ちゃーんと規則性があるのに、それを知らなくて困っているお子さんが多いのです。
  
 

2.単位変換には規則性がある!・・まずはこの呪文?を覚えよう!

 

 単位変換には、ちゃんと規則性があります。決まり、ルールがあります。
 それをマスターするために、次の呪文?を覚えてもらいます。
 呪文というより短歌ですが、お子さんに紹介するときは、呪文と伝えた方がインパクトがあって覚えてもらいやすいのです。
 その呪文とは・・・

 キロキロと ヘクト デカけた メートルが デシ(弟子)に追われて センチ ミリミリ

 ・・・です。

 紹介すると、多くのお子さんがその場で覚えてくれます。覚える事にプレッシャーを感じるお子さんもいるので、
「繰り返し口ずさんで覚えればいいよ。ノートにメモしておいてね!(^^)!」と伝えます。
「今は、この呪文を見ながらやってみようね。」と伝え、具体的な使い方に進みます。

 

3.呪文通りに表を書きましょう


呪文を言いながら、表を書きます

 呪文を言いながら表を書きます。
 ノートの隅にちょこちょこっとではなく、堂々と書くように伝えます。
 上記の画像は、だいぶていねいに詳しく書きました。

 最初は、詳しい表を書いて、説明します。
 (1)呪文を言いながら表を書くと、こう(1行目)なるよ。
 (2)キロキロと・・のキロって、意味は1000倍(2行目)って言う事で、記号で書くとkの事(3行目)なんだよ。キロは1000倍っていうのは知っている人が多いかな。
 (3)実はまだ習っていないだけで、100倍を意味するヘクト 10倍を意味するデカ っていうのがあるんだよ。
 (4)そうそう、デシリットルって習ったでしょ。ここにデシってあるよね。よく覚えていたね。
 (5)この表は横に7つの部屋になっているでしょ。左に一つ分ぴょんと進むと、10倍になります。右に一つ分ぴょんと進むと、10分の1(0.1倍)になります。

 慣れてきたら、表の上部2行分は書かなくても良いかもしれません。

4.この表をどう使うのかというと・・

先ほどの表を簡略化した表をかきます。

「3.5kmは何mですか」という問題だとします。
「3.5km」がスタートで、「何m」がゴールと考えます。
①スタートである「3.5km」を表にかきこみます。以下のようになります。
小数点は、線の上にかくのが良いかと思います。
そして小数点の下に「スタート」と書きます。省略して「ス」だけでも良いです。とにかく、この小数点がスタートなんだよ、と見える化します。

②次に、「ゴール」の場所に小数点をかきます。以下のようになります。

③スタートからゴールへ小数点を移動させれば、単位変換できます。
以下のように矢印を書くとわかりやすいです。

以下のようにスタートの小数点を消し、必要な所にゼロを書き込みます。
3.5km=3500mと変換されました。

簡単な問題を例にしました。
もちろん、もっと難しい問題も同様の手順でできます。

すると、子どもからこのような質問が出ます。

「先生! じゃあ1㎡は何㎠ですか、のような問題も同じようにやればいいんですか?」

いい質問です😊

質問内容は「長さ」ではなくて「面積」の変換ですよね。
この表のままではできないのです。ちょっと変化させないといけません。

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