#147_獣性と人間性

人はもともと獣性(獣の心)があります。

笑顔の起源は、一説によると動物の「威嚇」だそうです。
つまり人は「相手より自分が強い」と見せかけるとき、また「相手よりも自分の方が優位だ」と感じるときにも笑顔が出ることになります。

例えば人をいじめて嬉しくなる気持ちは、獣性なのです。
動物の世界は弱肉強食、いかに自分が強い個体かをアピールすることが、生き抜く知恵でもあります。
またこれは、自分の弱さを隠す行為でもあります。
「快」「不快」を感じる、大脳辺縁系という部分が関わっているようです。
つまり、いじめは本能から起こるのですね。

獣性とは対極の言葉として「人間性」があります。
人間性は、相手が喜ぶことをすると自分も嬉しくなる気持ちです。

本当に強い人は、相手にマウントをとる必要がありません。
相手の喜びを素直に受け止められるし、相手の悲しみを自分のことのように感じて寄り添うことができます。
これは人間の大脳新皮質というところが働くことで発動する心です。

弱い心(獣性)と強い心(人間性)、どちらもあるのが人間です。

わたしはどちらの気持ちもあると認めながらも、やはり人として、子どもたちの「人間性」を育てたいと心から思うのです。

そして、どの子も必ずもっている「人間性」にスポットライトを当てたいと強く願うのです。

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