こんにちは、hakuroです。
数ある「放浪記」ものの元祖たる林芙美子の「放浪記」をもとに、昭和初期の文化と昭和初期の語彙を集めていきます。
手元にあるのは、
「新潮社 日本文学全集57 林芙美子集」昭和36年印刷
今回は第二回です。直方で過ごしている放浪記以前を最後まで拾いたいと思います。
トップ画像は「山本作兵衛」の代表的な炭鉱絵画です。石炭産業の生きた時代を克明に描いており、放浪記以前の空気をよく伝えます。
「放浪記」は(十二月×日)のように、日記形式で区切ってゆくスタイルで作品が作られております。林芙美子の一人称視点で最後まで書ききっておりますので、いまどきのライトノベル好みの方にも読みやすいのではないでしょうか。
語彙集めスタートです!
ぶっとんでますね・・・。
しらみ
虱を知らない年齢の方もいるかもしれないので・・・
犬を飼ってらっしゃる方も今時はあまり見られないのではないでしょうか?
子供に虱がついていて、木賃宿のオッチャンに取ってもらったりしてる時代。
支柱夫
祭文語り
祭文語り・・・法螺貝や短い錫杖(しゃくじょう)などを伴奏として、ふし面白く歌祭文を歌う職業。歌祭文は、江戸時代に行われた俗曲で、もと山伏が諸国を遍歴しながら神仏の霊験を唱えたものが、江戸時代になって世俗の出来事を面白おかしく唄うようになったもの。
との説明もあります。いまでは見られない職業ですね。
炭鉱夫
今では信じられない文化ですが、トップ絵のごとく、このあたりの炭鉱ではなぜか男女二人がペアで入ったようです。どのようなメリットがあったのか、山本作兵衛コレクションを読んでゆくと理解が深まるかもしれません。
夕張炭鉱や、軍艦島ではそういう文化は無かったように見受けられましたが、下記のように林芙美子も子供時代ごっこ遊びをしています。ある程度一般性のある働き方だったのかもしれません。
テキヤ
ウーン若者向けに説明するには
この定義でいえば現代、縁日で屋台を出す職業を香具師とはあまり聞かない気もします。そのあたりも変化が面白いと思います。
ほうろく
こんなものさえ知らない私・・・みなさんは知ってるのだろうと思いますが私は知らなかったのでピックアップしました・・・
映画[カチューシャ]
流行しすぎて禁止された学校もあったとか。いい時代ですね。
連鎖劇
今でも、連鎖劇にチャレンジしようという舞台演出はあるのではないかと思いますが、よいサンプルは探せませんでした。
アンペラ
モッコ
棟をながれていくモッコ・・・
もしかして、トロッコのことをモッコとも言ったのだろうか・・・と、悩みますが、重いモッコを自動的に動かす装置があったのかもしれません。
多賀神社
豆ランプ
マジかよ、いつの時代も変わらないですね。
「裾にさしあって寝ている母」という表現はわかりませんでした。
仲が良い表現なんでしょうかね?それとも寒さにこごえた表現なのでしょうか?
唐津物
厚司
参考写真が欲しくて、インターネットを検索すると、アイヌの織物アットゥシが上部に出てきます。巻末注解があって本当に良かった。
参考までに大名縞の半纏の画像です。
良い文ですね。とても。ここで放浪記以前は終了です。
ヒワ色
遠賀川の鉄橋
折尾駅
折尾駅については、こちらのブログが詳しいです。
お読みいただきありがとうございました。
次回から、東京暮らしのはずです。
今後ともよろしくお願いいたします。