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ショージキにいう

前日にウソをついていたことが判明して「ごめんね、ごめんね」を連発していた息子は、その翌日帰宅すると晴れ晴れしい顔で
「みんなにお話しできて、うれしかったわー」
と言った。
「今日はちゃんと先生に写真を見せたの?」
と聞くと、Y先生だけでなく、担任の先生全員(3人)に見せたんだと。
そして同級生の友だちにも……(笑)

連絡帳には、先生から「今日は写真を見せてくれました。とてもいい顔でいろいろ話を聞かせてくれました。…………最後は自分から友達にも『見て見て』と見せていました。みんなに囲まれてとてもうれしそうでした」などと書かれていた。

「写真を持って行って、ビックバンで泊まったことを話せてよかったね。」
と私。そして、
「火曜日はどうして写真を持って行ってたのに、先生に見せなかったの?小学1年生のときの写真だから、恥ずかしかったの?それとも写真を見せたら、先生に怒られると思ったの?」
と言うと、
「はずかしかった……」と息子。
「そっかー、恥ずかしかったのか。でも今日は先生、写真見てうれしかったと思うよ」
「うん。ショージキにいった」

前日、前々日と2日にわたって先生には写真を「忘れた」とウソをついたので、おそらく「ウソはダメ。正直に言うことがいいんだよ」とでも言われたようだ。
その後息子は、何回も「ショージキにいう」「ショージキに言ったから良い?」と【正直】という言葉を使うようになった(今まで使ったことがないのに)。
ウソを嘘と認識できるようになったのか、それとも【正直(ショージキ)】の響きがカッコイイから使っているのかは不明だ。
それにまた、息子はウソをつくだろう。
それでも、こういうことを何回も繰り返してでも、ウソをつくのはやめようと思ってくれたらいい。

今回、学校へ持っていったのはY君と行ったビッグバンでキャンプしたときの写真だ。
あれから7年も経つなんて(私もトシをとるはずよねー)。
当時、保護者なしのキャンプに息子が参加するなんて、無理だと思っていた。
それでも、Yくんが「Kくん(息子)と一緒に行きたい!」と強く誘ってくれて、「ぼくが一緒だから大丈夫」とも言ってくれたんだっけ。

須磨水族園の大水槽の前で寝袋で寝たキャンプは、私も行きたかったな。子どもしか参加できないなんてズルいと思ったもん(笑)

YくんとYくんママ、
ユースサービス大阪さんのファミリーキャンプに、何回も一緒に参加したよね。
誘ってもらわなかったら、経験できないことばかりだったよ。
息子と私を広い世界にひっぱりだしてくれて、ありがとう。

正直に言うとね。
息子一人で参加するキャンプは、何度も断ろう、諦めようと思ったんだよ。
だって、小1当時の発達年齢は2~3歳くらいだったから。
慣れない環境で知らない人ばかりの中で、息子はみんなについていけないと思ったの。
でも、YくんとYくんママが「Kくんならいけるよ」って背中を押してくれて、息子も行きたがったから、参加を決めた。
結果、参加してよかったと思う。今でも。本当に。
キャンプに参加したから成長したとかそういうのはわからない。
ただ、数値にはできない、発達検査では測れない部分が伸びたと私は信じている。
そして何よりも忘れられない大切な思い出は、今もそしてこれからも時々思い出して元気をもらえるから。

年長時(キャンプに参加した前年)の発達検査記録


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