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文字書きの私が絵を描き始めた話

サムネでお借りした素材

初めまして。さぼてんと申します。
元々は「彩風悠璃」(あやかぜゆうり)と名乗っていたので、
こちらの名前の方で認知してくださっている方もいらっしゃるかも知れません。

改名のつもりはなく、単に「交流あんましてなかったから交流用のアカウント作ろうかな~」「どうせなら心機一転したいな~」という軽いノリで名乗ってるだけなので、さぼてんさんでも彩風さんでも悠璃さんでもどれでもお好きに呼んで頂けると嬉しいです~!

さて自己紹介はこんなもので、以下は私が文字書きを始めた経緯から簡単にお話したいと思います。
タイトルの「文字書きだけど絵を描いてるよ」についてはもうちょっと後で…!

どんな作品を書いてるのかは以下をご参照ください~。
自作フリゲのセルフノベライズです。
(今ざっと読み返すと古くて恥ずかしい…!)


文字書きを初めてから今まで

小説にハマったきっかけは二次創作

小学生の頃、周りがお洋服やらメイクやらお菓子作りやらに興味を持ち始めていた一方で、私の興味はゲームにしかありませんでした。
好きなゲームやキャラクターの事を語り合いたいのに、同じクラスの子と全く話が合わず、クラスで孤立していました。

私の唯一の居場所は、インターネットでした。
学校のパソコンの授業で、好きにインターネットをしても良い時間になったら、いつも好きなゲームの事を調べていました。

そんなある日、自分の好きなゲームの二次創作サイトを見つけました。
当時、二次創作という概念を知らなかった私は
「ゲームの絵じゃないけど可愛い!すごい!!このゲームの絵を描いてる人がいるんだ!!」
と、同人界隈の存在に感激しました。

さらにそのサイトには小説もありました。
好きなキャラ(男)と別にそうでもなかったキャラ(男)がキスしたり愛を囁き合ったり…といった内容です。

「え?このキャラ男なのに男とラブラブしてる??なんで???」と、当時は衝撃を受けたのを覚えています。
そもそもやおいの意味を知らないのにサイトに出入りしていたのね私…。
(当時そのサイトには注意書きがなく、BL・801の意味を知らない人はブラウザバックしてね!という注意書きが一般的になったのはもうしばらく後でした)

男キャラ同士が愛し合ってる意味はよく分からないけれど、2人の葛藤や愛といった心理描写がとても濃厚で、私はすっかりその小説の虜になりました。
今ではどこに出しても恥ずかしくない立派な腐女子です。
そこから「自分でも書きたい!!」と沼に落ちるまでほんの半日もありませんでした。(家に帰ったら速攻書いてた)

サイト作ったよ!

でも当時は小説の書き方なんて分からないから、自分の好きなキャラが大活躍(小並感)するふわふわなSSだった記憶があります。
A「いくぞ、B!うおおおお!!」
ドガーン!
B「ぎゃあああ!!」
C「すごいぞA!カッコイイ!!」
みたいな、ほんとそんな感じ。

それで1話2~3000文字くらい書いて、息をするように同人サイトの作り方を調べて20話以上公開していました。

感想は一切来なかったけれど、書いてるだけで楽しくて満足していました。
むしろ感想が来るなんて考えてなかったかも。
一応他サイトの真似をしてBBSとかお絵描き掲示板とか置いてたな~。自分のテスト用の書き込みしかなかったけど。

学校や家に居場所はないけれど、インターネットだけは好きな事を自由にしても何も言われない、怒られない。最高の空間でした。

二次創作から一次創作へ

そんな訳で小~中学2年生の頃まではがっつり二次創作にのめり込んでいました。
一次創作の存在自体は知っていたのですが、当時は「好きなゲームやキャラで二次創作するのが楽しいんじゃん。一次創作って何が楽しいの??」って思ってた記憶があります。

そして二次創作小説を書くのにハマってた頃と同時期にpmknにもハマってたのもあり、pkmnのマイPT擬人化小説も書いていました。

当時はpkmn擬人化サイトがめちゃくちゃあったのもあって、色んなサイトを巡っては「これ面白い!」とファンになったものもいくつかあります。

そして自分でも書いているうちに、どんどん設定もデザインも「pkmnである必要なくね…?」となっていき、中学3年生の頃にキャラデザに名残だけを残した私の初のオリキャラが誕生することになりました。

グレン。熱血主人公。
使いやすいので今の代表作にも登場させてます。
シズク(当時はシグレという愛称)ツンデレクーデレヒロイン♂
愛着があって今の代表作にも登場させましたが
全然使いこなせず手に余って(無理やりねじ込んだだけだからね!)
その贖罪も兼ねて「賢者さんシリーズ」という
新シリーズの主人公に抜擢しました。
シルグレーデ。飄々としたつかみどころのないお兄さん。
実はシズクの未来の姿なので過去はシグレという愛称でした。
今はシズクの兄として
「賢者さんシリーズ」に登場させてます。

実はグレンとシズクは、当時(今でも)めちゃくちゃ大好きなpkmnの擬人化のデザインがベースにあったりします。気付く方は私と美味い酒が飲める…!!(ヒントは「3人目は緑のコにしようか散々迷った」)

この頃には「一次創作楽しい!!」となってて、自分の世界観や自分のキャラで小説を書くのにハマりつつありました。

プロを目指すも挫折

そんなこんなで一次創作も始めて文字書きとしての活動にどっぷりハマった私は、全然上手くもないし才能もないのにプロを目指そうとしてしまいました。

プロを目指そうと思ったきっかけは、単純明快。
「自作の二次創作やコミカライズやアニメが見たいから」です。
お金の為とか、小説を書くのが好きだからとか、小説で食っていきたいとか、そういうのではありませんでした。

特に新書とかラノベの冊子に憧れていて
「ああいう感じの本で出したい~!」
「イラストレーターさんに表紙とか挿絵描いて頂きたい~!」
「あわよくば色んな方に二次創作して頂きたい~~~!!」
「そしてアニメ化もして欲しい~~!!」
って思いながらたくさん書いて、プロットも結局形にしなかったものを含めると100作分以上書いて、それでようやく何本か形にして、勢いのまま新人賞に応募し続けていました。

ガチで受賞を狙っていたので過去数年の受賞作を読んで自分なりに分析したり、各新人賞の傾向を調べたり、バイトして得た給料を使ってココナラの色んな編集者さんに添削して頂いたり、本当にできる事はやり尽くしました。

しかし、どの小説も一次審査すら通らず惨敗。
時代が進んでツイッターが流行ると、審査結果発表の日に「一次通った!!!」って報告してる人を横目にそっとツイッターを閉じる。

そんなことを年単位でやっていたのですが、ある時パタッと手が止まって。
プロになるのを諦めてしまいました。

シナリオディレクターとしての経験

プロを諦めたきっかけは他にもあって、某ゲーム運営会社のシナリオディレクター兼ライターに滑り込めた時の経験が大きかったです。
(ブラック企業もドン引きなくらい深淵だったのですが、その話は別の機会に)

ラノベ作家のプロを目指しているうちに「自分は小説やラノベではなく、シナリオを書きたいのでは?」と気付いて、仕事にしていました。

小説を書く傍ら、RPGツクールでフリゲを作っていたのが功を奏して、シナリオディレクターへの道が開けたという感じです。

しかしシナリオディレクターとして仕事をしているうちに
「自分の書きたいものよりもお金になるもの、自分が面白いと思うものよりも数字に結び付くもの、もっというとクライアントや上司の好みを形にすることを求められる世界なんだなー」
と思ってしまいました。

「本当に自分が好きで面白いと思ったものを書けるプロって、プロの中でも本当に一握りなんだなー」
「新人賞も結局は『売れそうな企画書を募ってるだけ』なんだなー」
「というかそもそもクライアントとかプランナー(上司)も『何が面白くて、何が売れるのか』ってのが分かってないのに、私の分析を否定するしかしないんだなー」
って、どこか悟ってしまってしまった自分がいます。
(最後のに至っては単に私が当たったクライアントや上司がそうだっただけで、きちんと意思疎通ができて共同で面白いコンテンツを作れる方も大勢いると思ってます…!)

そこで私は気付いたんです。
自分は「自分の好きなもの」「書いてて楽しいもの」を形にする才能は運良くあったけれど、自分は世間に求められるものを書く才能はなかった、と。

そういう経緯で、今の私はプロになりたいという意思は一切ありません。
クライアントとか上司のご機嫌を伺いながら「これ面白くなさそうだなー」って作るよりも、例えボロクソに言われたって自分の好きなように自由に作る方が楽しい!!

自己肯定感を上げるために始めたイラスト

そんなこんなで深淵企業も辞めて(事業がうまくいかずサ終したので自分から退職しました)しばらくは他の会社でシナリオディレクターをやりたくて就職活動をしていました。

しかしどこもキャリア不足、スキル不足で弾かれて…。
やっとの思いで、ゲーム界隈とは全く違う業界の事務職にアルバイトとして就職できました。

そこの会社は正社員登用制度があったので頑張って仕事と勉強をして、私を応援してくださってた社員さんの後押しもあって、私は無事正社員に昇進できました。

しかし、私を応援してくださっていた社員さんが体調不良で退職することになると、その社員さんをすごく気に入っていた社長の反感を買って、私は当てつけとしてアルバイトに強制降格させられました。

アルバイトに強制降格され、プロの道も途絶え、完全に自己肯定感がゼロになった私が次にやったこと。それは――

素材をお借りして描いたシルトとメルシー
線がふにゃふにゃ

絵です。
ご覧の通り画力はお察しです。

でもだからこそ、ほんのちょっとでも良い感じに描けたら
「お、やるやん私!」
って自分を褒めたくなります。

なので絵を始めました。
基本的に素材をお借りしています。

前のイラストのリベンジ
素材をお借りして2人の絡み絵も練習
少しずつ絵柄が安定してきた
ベースの絵柄が完成した頃
この頃絵を描くのに悩んでめっちゃ病んでた記憶ある
(フリー素材って書いてた素体使ったのに無断転載だったのが後から判明したり)
(小説は意図的にコピペしない限りパクリなんてないのに、
絵は素材を借りる時に気を付けないと
パクリとか無断転載になってしまう恐れがあるのを知って病んでました)
今の絵柄が完成した頃(柄つきハイライト)
今でもこのイラストを越えるものを描けてないくらい気に入ってます
そして現在最新の絵(2024/6現在)
単一色の加工を覚えた!

そんなこんなで下手の横好きで絵を描いていました。
ちょうどXの相互さんの影響でグッズ作りにハマったのもあって、描いた絵を自分用のグッズにしたり、よそのこのグッズを作らせて頂く際に描いたりしていました。

そんな中で、ある事に気が付きます。
私は絵を描きたいんじゃなくて……。

グッズを作りたいだけ(グッズのデザインをしたいだけ)

でした!!

絵を描くのもグッズのデザインの素材にしたいから。
こんなグッズ作りたい~→こういう素材が欲しい!
ってなって、キャラの部分は自作しないと無いから描いて~といった感じです。
私にとって自作絵=グッズの素材に過ぎません。
だからFA描くのものすっごく苦手なんですよね…!

元々フリゲを作ってる中でUIデザインの面白さに目覚めていたのもあって、多分その延長でグッズのデザインが好きなのかな?

最初は普通のアクキーとかアクスタを作って「かわいいね~」ってしていただけなのですが、今では……。

最近デザインしたグッズの数々

自分の絵を魅せるより、とにかくグッズのデザイン性を最優先したグッズばっかり作ってます!たのしい~~~!!
グッズのデザインしたいだけだから過去絵も使いまわすZOY★
(その割にこの表だと使いまわしてるの2~3種類だけだった)

小説を書き始めた小学生の頃の自分にこの表を見せて
「これ全部私がデザインしたグッズやで!」
って言っても
「は???(なんで絵描いてんの?というかグッズって何??デザインって何???)」
みたいな反応されそう。

自分でも何でか分かってないもん!!
ただとにかくグッズ制作は沼!
デザイン楽しいからみんなもやろう!!

せっかくの初noteなのに全然まとまりのない内容になったので、
最後にそれっぽいまとめを言うと、
「リアルでも創作でも何かしら自己肯定感が下がってしまうことがあったら、あえて今までとは全然違う畑に片足を突っ込んでみるのもひとつの手かも知れない」
って話です。

今まで触れた事のない分野だから最初は全然できなくて当たり前。
私だって絵は絵柄が安定しただけで全然上手くはなってない。
でも「できなくて当たり前」だから、少しでも良い感じに出来ると自分を褒めたくなるしテンション上がります。

そして元々の分野(私の場合は小説)だとどうしても上手くできずにモヤモヤしてしまう方もいらっしゃると思うんです。私がそうです。
一時期は本気でプロを目指していたからこそ、上がずっと見えていて、自分の小説の拙さもすごく分かってしまう。

だけど趣味でやってる限りは「絵を描いてる時のマインドで取り組めばいいかも?」と分かって、少しずつラクになります~。
私の経験則です!

という、グッズ制作沼への布教記事でした。
あれ違う? 私が文字書きだけど絵を描き始めた話だった??
グッズデザイン制作はいいぞ!!(ごり押し)

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