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Inside the Den の見どころ紹介 2023編

はじめに

Detroit Lions のドラフトルームの内側をドキュメント風に撮影したシリーズ、『Inside the Den』について、日本語で見どころを解説・補足した記事も今回で3回目。『Inside the Den』の詳しい説明や主な登場人物について知りたい方は過去記事をお読みいただければと思います。2023年の本編時間は驚異の90分超え。短めの映画なら1本分。長い記事になりますが、個人的見どころを挙げていきます。


2023年のドラフト前の状況

2022年前半は主力に怪我人が出たこと、ディフェンスが崩壊し1勝6敗の悲惨なスタートでしたが、ここから盛り返すことに成功し後半は8勝2敗、トータルで9勝、前年の3勝から大幅に勝ち星を増やしました。最終戦前に他力ですがPO出場可能性があるところまでたどり着きました。
ドラフトの最終順位は18位。他に2021年のスタフォードとのトレードでもらったラムズさんの全体6位、ホッケンソンの対価でもらったMINさんの全体55位なども持ち、3順までに5つのピックを持つ非常に良い状況でした。トータルでは全体6(R1),18(R1),48(R2),55(R2),81(R3),152(R5),159(R5),183(R6),194(R6)を持って臨んでいます。

以下で再生分数ごとに簡単な解説を入れていきます。各文章の文頭の数字は再生時間の目安です。

本編

冒頭

初日のピックを、ポジションバリューが低いポジションであるRBとLBに使ったことに対するアナリストからの厳しい批評を引用しています。(2022年と大きく違っていますね)

0:45 ドラフト7日前のメディアセッションのGMブラッドホームズ
記者「ラムズ時代にトッドガーリーの指名に関わった当時(2015年)と、今のNFLドラフトは何か変わりましたか。つまり現在のNFLでRBにドラフトの高順位を使うべきでしょうか」
ホームズ「自分たちの助けになる選手を指名します。それは変わりません」

1日目

1:15 ホームズ「本当に良い準備ができていた。霧が少し晴れてきたと感じた。本当に欲しい子のグループがいた。(補足:のちに14人がトップターゲット、さらに最も欲しいのは3人だった、と述べています)」
2:05 ホームズ「過去2年に比べると予測可能性が低く難しかった」

左:「HCダンキャンベル」が印刷されたシャツを着て記者会見するGMブラッドホームズ
右:「GMブラッドホームズ」が印刷されたシャツを着て記者会見するHCダンキャンベル

2:40 コミッショナーによるドラフト開幕宣言
ウッド球団社長 「ブラッド、リーグ機構の人が少なくとも指名に5分は使ってくれっていってたよ。僕が思うに、君は3連続でやらかしているから、下位のピック募集されちゃうかもね」
ホームズ「頑張ってみるよ(笑)」
補足:過去2年3回の1巡指名において、ノータイムで指名を入れたことで、ドラフト番組の制作側から、もう少し空気読めと怒られたという噂があります。それを引き合いに出しています。
なおウッドは球団社長ですが経営面を支える人。出身がスポーツ畑ではないので選手の気持ちが分からず、カルビン・ジョンソンの引退時の処遇でしくじった過去あり。チームの強化戦略には口を出しません。

3:20 ホームズ「我々は1巡6位と18位を持っていて、それに値する候補は14人だった。この人数は例年に比べると少ない」
(補足:ライオンズが考えていたTier1候補は2023年は14人だったみたいです)

1巡a ジャミール・ギブス指名

3:45 ホームズ回顧「6位でギブスを指名するのは簡単だったが、6位の価値を高めるチャンスが来たのは興奮した」
4:00 電話が鳴る。アリゾナが全体12位からのトレードアップの打診。ホームズ「(アリゾナが持つ1巡の他に)もう1つ1巡をくれないか?後でまた電話してくれ」
4:24 ホームズ&キャンベル&ウッドでヒソヒソ相談
キャンベル「トレードのチャンスはあるかな」
ホームズ「チャンスはあると思う。ただ(ギブスが指名できない)リスクも伴う」
キャンベル「きみのガッツを信じるよ」

4:35 再び電話が鳴る。条件交渉。アリゾナの12位,34位,168位とライオンズの6位,81位。ディズナー「これは公正な取引」とホームズにアドバイス   アリゾナGMのモンティに電話をかけなおしてトレード成立

5:20 キャンベルがシーラに「彼はレシービングもうまい」
シーラ「ギブスのことかしら」と確認。
ホームズ「指名できたらいい」
(補足:6位から9位の間に行われた会話だと思いますが、早くからギブスを狙っていたのが分かります)

5:35 ホームズ回顧「ギブスは18位では間に合わないと思っていました。6位から12位に下げたときも、12位で残っているか不安でした」

6:25 11位のTENがスコロンスキー指名でギブス指名可能に。湧き上がるドラフトルーム。過去一番に激しく机を叩くホームズ

大興奮して机を連打。大事な資料が床に落ちます

7:45 興奮して机を叩くホームズに後ろから祝福しに行ったキャッベルですが、あばらの辺りに当たって傷めたようです。ホームズは完全に興奮していて覚えていなかったみたいです。

ホームズが喜びすぎてキャンベルのあばらの当たりに腕がヒットした瞬間

10:00 ホームズ「2,3日前にニックセイバン(ギブスの出身大学アラバマのHC)に電話をした。セイバン曰く「全てのカテゴリで"A+"っていってた。とにかく凄い子だ。非常に賢く、不平も言わない」

13:00 コンバインでのインタビュー風景。RBコーチのモンゴメリからボールの持ち方やブリッツピックの方法について指導を受けています。コーチの質問に対して正しく答えているようです。フットボールIQが高いと評価されています。

15:00 ホームズ「(もらった)34位で誰か残ってるだろう。48位でもだ」
2巡34位もらってにんまり

15:35 ホームズ回顧「6位は別のポジションの誰かを指名して18位からトレードアップしてギブスをとるプランだった」
(補足:かなりギブスを高く評価しています。18位でも厳しいと思っていたみたい。さらに分かるのは6位での本命がいたことです。その子がいなくなったので、次点のギブスに行ったのだと思います。6位本命は誰だったんですかねえ。5位までに指名された内QB以外だと、ウィザースプーンかウィル・アンダーソンがそれっぽい気がします)

1巡b ジャック・キャンベル指名

16:10 ホームズ「我々のボードではTiear1は14人でした。彼、ジャックはその中でも上の順位でした」
16:25 ホームズ「(キャンベルに)我々は18位をつかってジャックをとるよ。今ここでだ。」
そのあと何度もキャンベルに入念に確認をとるホームズ。少し迷いもあったのかもしれません。
    
17:40 17位のNEがクリスチャ・ゴンザレスを指名で、ジャック・キャンベル指名が確定。

18:30 キャンベルの指名にはそんなに湧いてないですね。3年間で5人目の1巡指名ですが、興奮度合いは明らかに低い。

19:25 若干重苦しい雰囲気でしたがキャンベルが電話でのあいさつで「ジャック、俺はお前の名前大好きだぜ」で室内に笑いが

21:00 スカウト評「カレッジレベルのILBでは稀有の大きなサイズ。それでいて抜群の運動能力とセンス。ジャックキャンベルがチームに5人いたら5人とも先発だ。DEに2人、LBに3人だ。彼はHCキャンベルが求めるものを体現している。フットボール中毒者だ」

24:20 コンバインでの面談風景。彼はノートとペンを持ち込みます。このシリーズで初めてのケースです。勤勉の噂通りのまじめな性格ですね。

一生懸命メモを取るジャック・キャンベル

26:25 ホームズ回顧「我々はポジションで選ばない。選手で選ぶ。スウェルを選んだのはタックルだからじゃない。ハッチンソンを選んだのもエッジだからじゃない。良いフットボール選手だから選んだだけだ。これは同じだ」
補足:1日目の指名は12位でRB,18位でILBとポジションバリューを無視した指名でドラフトアナリストの評価が低かったです。それに対するホームズの見解ですね。ポジションを見て判断していない、選手で判断していると。
ただギブスの指名シーンと、キャンベルの指名シーンでは、室内の盛り上がり具合が全然異なります。18位のキャンベルの指名は理想通りではなかったのかもしれません。トレードダウンを狙っていたか、直前で本命(17位のクリスチャン・ゴンザレス?)をさらわれたか。

ここで1日目は終了です。

2日目

恒例ドラ1選手の施設訪問

27:35 チームのレジェンド、バリー・サンダースとメガトロンことカルビン・ジョンソンが車に乗り込むシーンから始まります。二人ともHoFのジャケット着ています。メガトロンは引退後チームとの関係が拗れて、チーム施設にも寄り付かない期間が長くありましたが、徐々に歩み寄りがあり、チームの行事に参加したこのシーンはファンとして感慨深いものがあります。

27:55 さらにチームの伝説的LBで、現在はオーナーのアドバイザーであるスピールマンも登場

28:00 ギブスとメガトロンの握手。ギブスはトランスファーでアラバマに行く前はジョージア工科大学、メガトロンと同じ大学です。ギブスにとって2つの意味で偉大な先輩です。運命を感じます。

28:55 キャンベルも到着。
29:00 ネクタイしてきたり、自分でドアをあけて他の人を招き入れたりで真面目で人柄の良さが出るシーンで僕は好きです。

主役なのにドアを抑えてくれる好青年

29:50 メガトロン「ここは選手出身のコーチが多い。ダンもOGだ。いいところだよ」いやあ感慨深い

2巡a サム・ラポルタ指名

2日目の作戦会議
35:30 キャンベル「34位でとれる良い選手がまだまだ残っている」

36:15 ホームズ「(ブライアン)ブランチかTEをとれるはず」
36:40 ホームズ「何人か良い選手が残っている。アイオワのTE(ラポルタ)もいる」
34位指名はラポルタかブランチを考えていたみたいですね。

36:55 ここで1日目のNO(全体29位)がブライアン・ブリース指名するシーンが流れ、ホームズが小さくガッツポーズします。TEはNOのニーズだったので心配していたのかもしれません。34位まではTEのニーズのチームはいないと読んでいたので、ラポルタ指名の一山を越えたのでしょう。

37:15 ホームズがニューサムとの簡単な会話シーン「ブランチかラポルタ」
37:20 キャンベル「ブランチが取れなくても、その場合はラポルトがとれそうだね」
37:40 シーラ「(キャンベルに) トレードしない場合はラポルタ指名?34位ではブランチかラポルタとるのね」
(補足:2日目の段階ではラポルタかブライアン・ブランチで迷っていたようですね。2人の名前が頻繁に出るシーンが連続しています)

38:00 TENが目の前の33位にトレードアップ。ホームズ「彼らはQB指名のはずだ。いい兆候だ。我々はラポルタ指名だ」

38:25 ラポルタへの指名挨拶電話

42:15 キャンベルのもとにアイオワのSTコーディネーターからのメッセージが来て読み上げる。「”おめでとう。君たちは彼を大好きになると思うよ。素晴らしい選手。完全なフットボールプレイヤーで究極のチームガイだ”」

43:15 コンバイン面談風景。ラポルタもメモ帳持ってますね。アイオワ大の子はまじめな子が多いのでしょうか。ラポルタはいつもニコニコしている性格で、面談も非常に和やかな感じで進みます。

何時でも上級のスマイルをくれるラポルタ君

44:50 キャンベル「素晴らしい。スターター3人とったぞ」
44:55 ホームズ「本当に取りたい子だった。覚えているかい?僕が本当に気に入ってた子は3人いた。うち2人を指名できた。キャンベルとラポルタだ」
これを受けてキャンベルが笑いながらガッツポーズ

キャンベルのガッツポーズ

2巡b ブライアン・ブランチ

この段階で指名権は48位と55位が残っていました。
45:25 キャンベル「もうブランチを指名する方法はないよなあ」

45:35 ブランチのインタビュー
(グリーンルーム=1巡指名濃厚の選手が、会場に準備される待機所に)家族を連れていけたのはうれしかった。指名はされなかったけどね。やっぱり初日に自分の名前が呼ばれなかったのは辛かった。
    
45:55 ホームズ回顧「まだ48位を持っていた。だんだんブランチを指名できる可能性がでてきた」
キャンベル「もし彼がまだ残っているなら…」
ホームズ「トレードアップも考えよう」
    
46:35 キャンベルがオーナーにブランチを狙うことを説明。「我慢して耐えていてもチャンスはあると思うが、我々はトレードアップしようと思う」

47:30 45位を持つパッカーズGMのグーントとの交渉。159位を出してトレードアップオファーしたが、152位を要求。一旦電話を切る。
ホームズ「152を差し出してもよいかも」

47:50 44位でINDがジュリアス・ブレンツを指名。改めてGBと交渉。159位で再交渉し成功。最終的に48位と159位を出して45位へトレードアップ

49:00 ブランチ指名確定で、あちこちでハグやグータッチ
「このシーンは『Inside the Den』でのハイライト確定だな」

50:20 シーラが指名挨拶の電話中、盛り上がる首脳陣
シーラ「後ろの声で興奮しているのが分かるかしら」
オーナーは周りの声がうるさいので、いつも電話しづらそう。

50:40 ブランチ、1日遅れでステージ登場。グリーンルームへ招待された選手が2日目まで残るのは希な事象。彼としても、いろいろ思うところがあったようですが、良い経験なので残ることを決断したみたいです。「ステージを横断してコミッショナーと握手すること。これができるのはほんの一握り。自分も母も夢見ていたことです。その瞬間を共有したかった」

51:15 スカウト評「ギブスと同じように多彩。ニッケルでもセイフティでもボックス内で動ける。本能的でフィジカルに優れる。最高にタックルが上手い。ディフェンスのシステムを理解できる高いフットボールIQ」

53:45 ブランチの面談風景

55:00 ホームズ。上手くいきすぎて自然と笑いが
ホームズ「何百万年経っても、こんなことが起こるとは思わなかった」
ウッド「彼はボードに残っている中で3クラス上だった」
キャンベル「彼は今年のディフェンス選手でベストの1人とされていた」
このシーンでは上手く行き過ぎて興奮していたのか、みんな立って話しています。

興奮冷めやらぬドラフトルーム

3巡b ヘンドン・フッカー指名

55:30 シーラ「とてもアメイジングだ」
キャンベル「まだ55位もあるんですよ」

55:35 ホームズ回顧「次に考えたは残っていた55位。ヘンドン・フッカーのことが頭の中に浮かんできた」

55:45 ウッド「フッカーが落ちてくるかな」

55:55 ホームズ「2巡の最初でフッカーが指名されなかったことで、リスクはあるが指名を考えた。でもトレードダウンして指名数を増やし、後の指名戦略の柔軟性も考えた」

57:05 KCからトレードの打診
「55位を出して、63位と134位をもらう条件」
ホームズ「悪くない、悪くない」
ディズナーが条件をまとめる「55位と194位を出して、63位,122位、249位をもらう」
   
そこからさらに動きます。今もらった63位からも下げるため、いくつかのチームと交渉を始めます。ディズナー、ドーシーが激しく動きます。先ほどKCからもらった63位と元からの183位をDENに差し出して、68位と139位をもらう条件でトレードダウンでまとまりました。
一連の流れで元々の55位と183位を出して、68位、122位、139位、249位に変えました。
さらに先を見据えているようで、トレードダウンで集めた134位と139位を使うことで、ディズナーは「うまくいけば3巡下位から4巡高位(95から105位)へのトレードアップができると思う」と応えています。  
   
59:45 デンバーが67位でドリューサンダースを指名の報。ドーシーが真っ先にガッツポーズ。部屋全体から拍手。2回のトレードダウンから意中のフッカー指名で会心の動きだったのかもしれません。

1:00:00 ホームズが指名の挨拶の電話。フッカーの父親はノースカロライナA&Tの殿堂入り選手で、ホームズも同じ大学出身のためお父さんのことを良く知っているよと挨拶。 

1:01:25 シーラに電話替わるが、相変わらず後ろがうるさい。「私の後ろの音が聞こえるかしら?みんな、すごい興奮してるわよ」

1:02:00 スカウト評「強い肩。高いフットボールIQ。ディフェンスを読む能力を持っている。難しいスローも難なくできる。ポケットの中でも外でもプレーできる。フィールド内外での優れたリーダシップ。いつも試合のビデオを見てメモを取っている。勉強になると考えて、膝の怪我があるのにシニアボウルに参加した」

1:05:30 コンバインでの面談風景。フッカー「QBコーチのブルネイ、OCジョンソン、HCキャンベルと非常に楽しく面談できた。オフェンスの教え方が気に行ったし、一緒に仕事したいと思った」

1:07:20 ウッド「信じられないほどうまくいっている」
シーラ「ここまでは本当に素晴らしいね」

3巡 b ブロドリック・マーティン指名

1:07:40 キャンベル「あのDT(マーティン)はどのへんで指名されるかな。4巡かな」
ホームズ「全力でトレードアップしてとろうとおもっている子だ。集めたピックはこの子に使うつもりだ」
     
1:08:20 ホームズ「元々持っていたのは4巡122位だった。そこまでは待つと誰かにとられると思った」

トレードアップするために激しく動く。
1:09:45 122,139,168を差し出してアリゾナの96位との交換をまとめる。フッカーのトレードダウンで集めた2つのピックが効いた感じ。

1:10:20 スカウト評「とにかくデカい体躯。爆発力。ピュアNTとしてランストッパーの役割を期待。非常に長い腕を上手に使っている。謙虚な男だけど試合でハッスルする。」

1:12:05 95位のCINがジョーダン・バトル指名でキャンベルガッツポーズ。興奮したのかキスをするジェスチャー

興奮のあまりにキスをする(ふり)のキャンベル

(補足)NTとしては98位でCLEに指名されたシアキ・イカの前評判は高かったかと思いますが、彼より2つ前の指名となりました。

1:12:35 マーティン回顧「ドラフトパーティーの準備はしてたけど、3日目だと思ってたし、3巡は長いし待ちくたびれてお腹がすいたので6階上の階に食事に行っていたら、電話がきたのでびっくりした。エレベーターに乗ろうと思ったけど、待てなかったので急いで6階分駆け下りたんだ。僕の体だととても大変なことだよ。でも待ってる母親のところで一緒に指名される瞬間をテレビで観るために急いだんだ」

1:13:20 シーラ電話中にホームズが「Wooooo!」シーラ「後ろの雄たけび聞こえる?(今回3回目」

1:14:00 マーティン指名の瞬間。家族全員で凄い喜んでます。

1:14:40 ウッド「マーティンがラインより上にいる最後の子だったね」
一定基準以上の選手をリストアップしたなかでマーティンが要求水準を満たしていた最後の選手だったことを意味するのでしょう。

1:15:30 シーラ「ブラッド、今日はたくさん仕事しましたね。まだやることはある?」
ホームズ「ああ、もう今日は全部終わった。みなさん、もう帰りましょう。今日は十分働いた!」

補足:トレードで激しく動いた上に、裏ではPHIとのスイフトのトレードをまとめていました。ホームズが家路についたのは午前1時だったとか。
    

3日目

4巡 コルビー・ソーダル指名

1:16:35 ドラフトと同時に既存選手(スイフト)のトレードをまとめたので奇妙な気持ちになった。

1:16:55 残った選手の確認。コルビー・ソーダルをチェック。ホームズ「この子は強い腕を持っている。それにバーサタイルだ。GもTもできる」

3日目のホームズはダンキャンベルがプリントされたシャツを着て望んでいます

1:17:55 ホームズ「ハンク(OCコーチ)は気にいるかなあ」現場コーチのことを気にするGM

1:18:35 スカウト評「スモールスクール出身だけど、ゆっくりと我々のレーダーに入ってきた。視察もしたし、ゲームテープも見て気に行った。ダンキャンベルタイプの男だ。複数のポジションができる。彼の気質はこの地域、ミシガン、デトロイトに合っている。精神面の良さが素晴らしい

1:21:40 ホームズ「コルビーは我々のドラフト評価プロセスの産物だ」
補足:スモールスクール(William & Mary)出身ですが、4年生の時は上位校へのトランスファーの話あったみたいです。でも彼は大学に残り、キャプテンとして何か成し遂げることを優先したたそうです。

7巡 アントニー・グリーン

1:22:00 ホームズ「219位は簡単だった。まだこの男が残っていると」
シーラ「今ボードに残っているのはグリーンだけね」

1:22:20 ホームズ「7巡の評価ではなかった。もっと上だった」

1:22:28 GM&HCが二人で机に脚

7順になると大分お疲れの様子

1:23:25 スカウト評「でかいアウトサイドのWR。早くてフィールドをストレッチできる」

1:24:00 ホームズ「(グリーン指名に向けて)怖いのはSFだけ。他のライバルはWRを指名済みだ」

1:25:00 指名挨拶電話。ホームズの後にキャンベルに代わったが、グリーンは終わったと勘違いして電話を切っちゃったみたい。
ホームズがもう1回電話。「HCが早く電話で話したいからもう1度かけたよ」
キャンベル「おい、なんで電話切っちゃたんだよ。とにかく、指名おめでとう。セレブレーションをつづけてくれていいよ。でも次はシーラに代わるからね。僕たちのオーナーだからね、切っちゃだめだよ」

総括

1:26:15 ホームズ回顧「今回指名できた子たちは無形の資産を持っている。良い性格をして、良い成績を残している。賢く本能的な選手を求めています。スカウトたちがこの評価プロセスのエンジンです。我々のグループには適切な人材が揃っている」

自分の感想

2023年はかなり激しく動きましたね。本当に欲しい選手を取りに言った感じです。ギブス、ジャック・キャンベル、マーティン。一方でブランチ、フッカーなどはスティールだったかもしれません。
上位5人はみなコンバインでの面談済みで、きちんとチェックしていたことが分かります。
HCキャンベルは過去の成功もあってかホームズをかなり信頼している感じです。選手指名にほとんど口を出さず、ホームズの確認提案に同意をしているシーンが多いです。ほぼホームズの戦略の聞き役です。一方でホームズは現場コーチの意見をよく聞いてきます。チームの雰囲気が良いことが良く分かります。
チームの雰囲気を良くしているのは間違いなくキャンベルです。重苦しい空気でも、自然な雰囲気で回りを明るくしてくれています。
あとオーナーに良く方針を説明していますね。風通しの良い組織づくりができていると思います。

選手については人柄、勤勉さを一貫して重視していますね。スカウト評でも確実に入ってきます。コンバインでの受け答えも重要みたいです。

2023年組の2023年の展望

ドラ1 ギブス
レシーバーもできるという評価で、前半Jamo不在の間はいろいろな使い方がされるかも。ATLにいったビジャンと比べられるとは思いますが、目指せOROY

ドラ1 ジャック・キャンベル
スターターは3年目バーンズに譲った模様ですがプレシーズンは良かった。DCのAGはキャンベル、ロドリゴも出すと言っているので、チャンスを活かして先発定着を目指す

ドラ2 ラポルタ
キャンプではすでにゴフのお気に入りのターゲットに。TEはルーキーには困難なポジションとは言われていますが、チームとしてはレシービングTEとしてNo1を期待したい

ドラ2 ブライアンブランチ
キャンプ絶好調でトレーシーからスターターの座を奪ったとも。NCBとSのハイブリッドで年間を通しての活躍を期待。1巡指名をしなかった全チームを見返せ

ドラ3 フッカー
怪我もあり今年は勉強の時間。チームとしては彼の出番が今年はないことが目標。飛躍は来年以降に

ドラ3 マーティン
スモールスクール出身なので成長の余地は大きいはず。手薄なピュアノーズタックルのポジションで先発を目指す

ドラ4 コルビー
彼もスモールスクール出身。今年はやっぱり勉強。チームとしては出番がないことが理想。そうはいってもジョナ、バイタイの後釜として期待。

ドラ7 グリーン
53ロスター入り。ほぼ当落上のはずだが、Jamo不在の間のディープスレッドとして、生き残りを目指す。

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