映画「邪魚隊」が酷すぎる件

舞台好きの友人に誘われて、表題の映画を見に行きました。
普段あまり映画館で見ることがないので、久々の映画館にワクワクしていたんですが、想像以上にひどかったのでまとめときます。
見に行こうか悩んでる方は参考にしてください。

邪魚隊とは?

詳しくはHPを見ていただきたいんですが、江戸で暗躍する、捨て駒の死刑囚軍団が政府にこき使われてなんやかんやする物語です。 で、途中で姉を探す平馬という青年が合流して姉探しを一緒にやるうちに大きな事件に巻き込まれていく、というお話。 一応、公式的にはミュージカルらしいです。あとは舞台バージョンもあるらしいので、そちらに話がつながっているかもしれないという前提でお読みいただければと思います。 これから何が自分的にはまらなかったのか?を書き記していきますが、あくまで個人的意見なのでご了承ください。
※ネタばれあるのでご注意ください!!!!!

①尺が圧倒的に足りてない
マジでこれにつきます。大体90分程度の映画なんですが、本当に時間が足りてない。
それを舞台でカバーするんだろうが、って思う方もいるかと思うんですが、そもそもそういう話ではなく、キャラ付けというか設定が足りてないんですよね。
姉を探す平馬が邪魚隊のリーダーに、なぜ見ず知らずの自分をそこまで助けるのかと問う場面があるんですが、邪魚隊のリーダーが「昔死んだ弟に重ねて云々」っていうシーンがあるんですね。
そのリーダーはずっと弟云々の事実を記憶障害かなんかで忘れていて、このシーンの少し前のラスボスに接敵した際にフラッシュバックして思い出した!だからお前に協力する!って流れだったんですけど、マジでそのフラッシュバックが一瞬すぎて、ザエロアポロに勝つマユリ様なみに後付け感というか後出しジャンケン感が満載でした。
なんか序盤からそういう、実は記憶を失っているってことを匂わせてくるならわかるんですけど、そういう前置きもなくいきなり実は記憶障害でした!って言われても「お、おう…」としかならんでしょ。
感情移入もできないし、ついていけないんですよね。

②ミュージカル詐欺
これでミュージカル名乗るの??大丈夫そ??
この映画、最終的にどうやってラスボス倒すの?っていうと歌なんです。
自分自身、ミュージカル映画や舞台の歌ってあくまでも日常の表現として使うイメージなんです。
現実世界の渋谷のど真ん中でいきなり数人が歌って踊りだして日本政府への不満を歌いだしたら皆怪訝な顔をすると思うんですけど、ミュージカルの世界でそれをやってもおかしくはないですよね。
なのであの世界において歌ってただの会話とかと一緒なんですよね。
だから歌で敵を倒す!みたいな歌が出しゃばって本筋に関わってくるのがどうしても許せないんです。しかもラスボス前にすげー派手な殺陣もやってるのに、ラスボスだけ謎に歌って終わりて…
ミュージカル云々は僕個人の考えですが、最後はかなり表紙ぬけしました。
あとミュージカルなら急に歌いだしたときに怪訝な顔をするな。
脚本家いた人はグレイテストショーマン見て勉強しろ。

③世界観が謎
この映画はミュージカルだし、時代劇だし、SFです。
かと思えばSF要素も後付けだし詰め込みすぎですね。
これ江戸時代でやる必要あった?
それぞれの要素が薄くなるなら、設定減らせばいいと思います。

まとめ

尺があればもう少し丁寧にできたのかなーという感想です。
全体的に内容が薄くて、おもしろい!という感情が出てくる前に終わりました。
舞台俳優さんばかりなので殺陣シーンは素晴らしかったですが、それが見たいなら舞台でよいと思います。
高校生がなろう小説書いたらこんな感じだろうなというストーリーで、90分丸々つまらない映画も久々でした。
とりあえずお金を出す価値はないと自分は判断しました。
とはいえ、役者様たちに罪はない。
ですのでファンの方たちはぜひ行ってさしあげてくださいませ。

以上ですお疲れさまでした。

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