コーヒー技術論①

コーヒーにおける技術は側面的ではなく非常に多面的であります。
そもそも、技術とは何か?という定義づけから話しましょう。
常日頃に非常に技巧を感じられる物や作品、見た目に対して「技術が高い」と表現される事が多いです。
私はその「技術」を「基礎要素が身についている」と考えてます。
基礎要素、つまり基本が身に付いていないと失敗の原因が理解できず、常に失敗するかマグレ当たりまでやるかな2択になります。
「成功は運、失敗は原因がある」と野村監督の言葉ですが、失敗原因を知るためにも基礎が必須です。

①コーヒーの味を決める要素

コーヒーの味わいを決める要素として以下の内容があります。
1.抽出時間
2.コーヒー粉の挽き目
3.粉量
4.抽出量

1の抽出時間が短いと味が薄くなります。長いと濃くなります。
2の挽き目が粗いと味が薄くなります。細かいと味が濃くなります。
3 粉量が少ないと味が薄くなります。多いと濃くなります。
4の量が多いと薄くなります。少ないと濃くなります。
以上の4項目はあくまで表面上の傾向であって、風味や味わい次第でももっと細かく分類されます。 

濃度計における大きな味わいの差表

上記の表のように、正確にコーヒーの味わいは「濃い、薄い」だけではなく未抽出(under developed)の中でも strong またはweakのパターンもあります。 つまり、濃くて味が出ていない。薄くて味が出ていない。味が出ていない。
そんな分類です。つまり計測した数字から傾向を考え、適正値に持っていくと初めて「最後まで飲めるコーヒー」になるのです。

コーヒーの味覚原因調整方法。

淹れてみた結果、なんか変な感じになった。薄い?濃い?いや、わかんないってなる事は最初は多いかと思います。
そこであくまで最低限の調整をお伝えします。

飲んでみて、舌先しか味がない、口の真ん中で味が残ってるは未抽出。喉奥しか味が無い、または味が全くしない?となると過抽出になります。


最近は怪しくなってる味覚分布図。

コーヒーにおけるフレーバーの発揮などは別として、最低限この知識だけ覚えてください。
理想的な味わいは「舌先から喉奥まで味が感じられ、喉奥でスッと味が消える」を理想としています。
そうで無いと飲み疲れし、最後まで飲めません。
また、何かしらの不快な要素があるとそのような味わいができません。
最低限、そこを目標にしましょう。

次はドリップ理論です。


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