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the four GAFA 四騎士が創り変えた世界

みなさんどうもこんにちは
ビジネスマインドチャンネルです。

皆さんはGAFAと聞いてなんのことだかもちろん分かりますよね?

GAFAとはグーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンのことですね。
そしてこれらの企業とまったく関わりをもたずに生活している人は、おそらくほとんどいないでしょう。
この20年ほどでテクノロジー界の「四騎士」は大躍進し、世界のあり方を大きく変えました。

今回は「GAFA 四騎士が創り変えた」というGAFAという「四騎士の時代」のいまとこれからを考える一冊について解説していきます。
四騎士の出自や戦略を分析することは、デジタル時代のビジネスへの理解に直結するものです。
四騎士はテクノロジーを駆使し、人間の本能を利用し、法の抜け道をくぐって成功してきました。
四騎士の事業である検索、ブランド、ソーシャルネットワーク、小売りのあり方を考えることは、現代のビジネスそのものを考えることだといっても過言ではないことです。

輝かしい成功の裏で、情報管理の問題や技術の盗用、さまざまな責任逃れや脱税など、多くの負の側面を抱えている四騎士。
彼らの登場によって便利な生活を手に入れた一方で、わたしたちは何を手放してきたのでしょうか。

日々変化するデジタル時代を生きる、ビジネスパーソン必読の一冊です!

それではさっそく本書の要点を3つお伝えしていきます。

要点1
グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの「四騎士」は世界のあり方を大きく変えた。
その影響を避けることはできない。
テクノロジーに興味がなくとも、「四騎士」を理解することは、デジタル時代の今後を生き抜くために不可欠である。

要点2
四騎士は、差別化した製品、大きなビジョン、高い好感度、膨大なデータとそれを活用するAIという点で、大きな成功を収めている。

要点3
グローバル化した四騎士以後の世界では、超優秀な人材のチャンスが増える一方で、「凡人」は苦戦を強いられることになる。

今ではもうGAFAの影響の外側に行くことは不可能ですね。
デジタル時代の今後を生き抜くために、より彼らについて理解をし勝ち進んでいきましょう。

チャプター1!GAFAが変えた世界

グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンはテクノロジー業界の四強だ。これらの巨大企業は、この20年ほどで世界のあり方を大きく変えてきた。

アマゾンはネットショッピングと宅配によって買い物の手間を減らし、小売業の市場を独占。顧客がつけるレビューによって宣伝のコストを減らして流通に専念し、「地球上最大の店舗」になろうとしている。

アップルは宗教のように熱狂的なファンをもち、低コストの製品をプレミアム価格で売ることに成功した。スティーブ・ジョブズはもはやキリストのような存在であり、アップル製品をもっているというだけで「イノベーティブな人」になれるというイメージを確立している。

フェイスブックは、普及率と使用率でいえば人類史上もっとも成功している企業だ。世界人口75億人のうち、12億人が毎日フェイスブックとの関わりをもっている。個人が発信している膨大な情報を、フェイスブックは所有しているわけである。

グーグルは現代人の知識の源だ。世界中の人々からもっとも多くの質問をされている、全知全能の神である。グーグルは使われるほどに価値を増す。毎日20億人がグーグルを使うことで、日々検索の精度は向上している。

これらの企業は人類に幸せをもたらすのだろうか。それとも地上の人間を殺す権威を与えられた、ヨハネの黙示録の「四騎士」となるのだろうか。

いずれにせよ四騎士は世界に多大な影響を与えており、その存在を無視することはできない。これからの世界を生き延びるためには、彼らを理解することが絶対条件だ。

チャプター2!四騎士はペテン師から成り上がった

猛烈なスピードで価値を生み出して発展した大企業は、ルール違反をしていることが多い。政府をだまして助成金を引き出したり、知的財産を盗用したりしているケースが目立つ。
これは四騎士も例外ではない。とくに技術の盗用は、企業の発展に大きな役割を果たす。

アップルはゼロックスのグラフィカル・ユーザー・インターフェースを使って、「普通の人々のためのコンピューター」を生み出した。
これはゼロックスの技術を使っているが、ゼロックスにはできなかったことだ。他にもシナプティクスのタッチスクリーン、P.A.Semiの省電力チップなど、アップルの技術の多くは、買ったりライセンスを受けたりしたものである。

若い企業は技術を盗んで大きくなる。それは単に盗用するというだけでない。他の人には見えない価値をその技術に見出し、他の人には引き出せない価値を引き出している。四騎士は必要とあらば、どんな手を使ってでもそれをやり遂げてきたのだ。

配車サービスであるウーバーは、明らかに法律違反をしており、アメリカのさまざまな地域で業務停止命令が出されている。これまでタクシーに適用されていた規則を免れているだけでなく、労働法の規定も免れている。しかしそれでも利用者は増える一方だ。単純にサービスがすぐれているからである。便利なサービスがあれば、消費者はそれをどうにかして使おうとする。そして最終的には、法律のほうが変わることになるのだ。

フェイスブックはワッツアップの買収の承認を受けるとき、2つの会社が短期的にデータを共有することはないとEUの監督機関に確約した。しかし実際には、データは驚異的なスピードで共有された。EUはフェイスブックに1億1000万ユーロの罰金を科したが、この金額よりもフェイスブックが得た利益のほうが大きい。フェイスブックは「法律違反をする」という賢明な判断をしたことになる。

法律をも変えるサービス、法律違反をする方が賢明な判断になり得る、、
すごい世界観と規模間ですね。

チャプター3! 四騎士が共有する遺伝子

第五の騎士、あるいは現在の四騎士のどれかに代わる企業が今後生まれる可能性は高い。それはどんな企業だろうか。現在の四騎士に共通する要素から考える。

まずは商品の差別化が挙げられる。かつては小売業の強みは場所だった。それは次に流通へと変化した。多くの製品が鉄道で運ばれ、消費者の選択肢は増えた。

いまは製品の時代だ。以前は店へ出向かなければわからなかった商品の品質が、フェイスブックやアマゾンのユーザーレビューにより、気軽にわかるようになった。質のよい製品ならば、消費者に発見されるチャンスは増えているのだ。

ここでいう「製品の差別化」は、「形あるもの」に限った話ではない。消費者が製品を見つける場所、買い方、配達方法など、さまざまなところで差別化は図れる。たとえば「ワンクリックで家まで配達してくれる」といったサービスも、消費者の手間を取り払うという「差別化」といえよう。

四騎士が製品の差別化を実現できているのは、安い資本と技術イノベーションのおかげであり、彼らはいずれも安い資本を集める能力に長けている。

ではその「安い資本」はどのように手に入れるのか。
ここで重要なのは、理解しやすく、大胆なビジョンだ。グーグルは「地球上の情報を整理する」、フェイスブックは「世界をつなぐ」というビジョンを掲げている。

ビジョンへの投資は、競争における強みとなる。じっくりと時間をかけて資産を増やし、より多くのイノベーションに資金を使えるからだ。もちろん株主には目に見える進歩を見せなければならない。しかしイノベーションに成功すれば、市場から「革新者」として見てもらえるようになる。

デジタル時代における天才とは、ビジョンを語るストーリーテリングの才能をもち、マーケットの予想を把握し、さらにはビジョンを現実化してくれる人々で自分の周囲を固められるCEOのことだ。

企業の成長は、政府やメディアなどからも大きな影響を受ける。ゆえに企業はよき市民として、従業員や関係者に配慮しているとみなされなければならない。企業の好感度が低いと、取り締まり対象に選ばれやすくなる。企業が大きく成功するために、イメージは非常に重要なのだ。

その点で四騎士には「かわいげ」がある。グーグルの元副社長であるマリッサ・メイヤーは雑誌『ヴォーグ』に登場するほどの好感度の高さだったし、アップルはいわずもがな、クールでカッコいいというブランドイメージを確立している。アマゾンは従来の「どんくさい小売り業」というイメージを一新し、フェイスブックの創始者であるマーク・ザッカーバーグは人気者だ。

しかしその一方で、アマゾンは法人税をほとんど払っていなかったり、フェイスブックは「メディアではなくプラットフォーム」などとフェイクニュースに関する責任逃れをしたりしている。四騎士は人気者であるがゆえに、さまざまな追求を免れているのである。

データへのアクセスとその活用能力も重要な要素だ。AIは人間がインプットしたデータを学習し、それをアルゴリズム的に記録するテクノロジーをもつ。この性能はデータの量が多ければ多いほど上がっていく。

データは最大の武器だ。グーグルはユーザーが検索窓に打ち込んだ情報をすべて「所有」しているし、フェイスブックでは特定の個人と結びついた情報を抱えている。こうした情報を駆使すれば、かなり細かくしぼったターゲットに向けて広告を打つこともできる。

アマゾンは3億5000万人分のクレジットカード情報と顧客のプロフィールをもっている。しかも個人の買い物パターンと行動を結びつけることができるため、他のどの企業よりもユーザーが好きなものを知っている。アップルも個人がどのメディアをよく使っているかのデータをもっている。

四騎士はこうしたデータをもとに、消費者の行動パターンを把握している。デジタル時代において、データは宝の山なのだ。

チャプター4!GAFA以後の世界で生き抜くために

デジタル化によって、ビジネスチャンスは世界中に広がった。このような世の中は、一部の超優秀な人材にとって有利に働く。世界中の企業が注目する彼らは、どこでも好待遇で働けるようになる。

しかし平凡な人材にとっては有利な環境とはいえない。十人並みの能力の人にとっては、世界中にいる何百万人もの「十人並み」の人々がライバルとなるからだ。世界がひとつの大きな市場となったことで、他から抜きんでた才能や能力のない人々は、厳しい競争の中で戦わなければならなくなった。

「十人並み」の人間が成功するためには、どのような要素が求められるのか。

もちろん頭がよくて働きもので他人に親切な人のほうが、怠け者よりは出世しやすいだろう。それはこれまでもこれからもおそらく変わらない。しかしデジタル時代を生き抜くには、もっと別の要素が必要になる。

何よりも重要なのは心理的成熟だ。かつてのように、ひとりの上司のもとで決まった作業をするというスタイルの分野は減っている。デジタル時代の労働者は、毎日さまざまな役割をこなし、たくさんの関係者に対応していかなければならない。そうした場面において、心理的成熟は不可欠だ。強いストレス下でも、落ち着いて学んだことを応用できるようにならなければならない。

加えて好奇心も重要だ。デジタル時代は変化が速く、日々新しい変化が起きている。その中で古いやり方に固執せず、常に新しいアイディアを考えつづけることが成功を生む。

そして最後に、当事者意識をもつことである。誰かに任せきりにして指示を待つのではなく、何を、いつ、どのように終わらせるのかを自分自身で考える力が必要だ。仕事やプロジェクトは、すべて自分のものだと思わなければならない。
心理的に成熟し、高い意識や能力をもっていても、それだけで他者と差をつけることはできない。もうひとつ大事なのは、自分のすばらしさを宣伝することだ。

自分を宣伝することに抵抗がある、質の高い仕事をしていれば誰かが見てくれるはず、と思う人は多いだろう。しかし実際には、いい仕事をしていても、それを自分のものと宣伝しなければ正当な報酬は得られない。
インスタグラムやYouTube、スピーチ、本、誰かと一緒に食事をするなど、なにかしら自分を宣伝するための戦略をもつべきだ。

現在はSNSがあるため宣伝自体はしやすい。だがそこで目立つためには、激しい競争を勝ち抜かなければならない。文章や映像表現など、自分が得意な分野に投資して自分自身をアピールしてみてはどうか。自分のことをインターネットで検索し、自分のよさが十分に伝わっているかどうかを確認しながら、念入りにメディアを作っていくべきである。
ある程度の年齢を重ねてしまった場合でも、デジタル時代を生き抜くことは可能だ。重要なのは四騎士を受け入れ、理解し、活用するように努めることである。

ソーシャル・メディアは、とにかく使ってみなければわからない。実際に触れることで、なぜそれが人気なのか、なぜそれが他のものよりも選ばれているのかがわかるようになる。

四騎士の影響を無視してビジネスをするのはもはや不可能だ。どんなにテクノロジーやソーシャル・メディアに興味がなくても、そのビジネスを解明しようとする努力は続けなければならない。

まとめ

デジタル時代をけん引する「四騎士」は、世界をどのように創り変えたのでしょうか。以後の世界はどうなっていくのでしょうか。
本書はデジタル時代のいまとこれからを考えるものです。
今回は全体を概観することに努めたが、本書には四騎士それぞれのさらに細かい分析や、「第五の騎士」になり得る次世代の企業についての考察が、最新のデータとともに紹介されています。
情報量の多い本なので、要約で興味をもった人は、ぜひ実際に本書をお手に取って通読いただきたいです。そうするだけの価値がある一冊といえます。

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