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母のぬくもり

                                           


寝室での出来事

自分の手なのに母をかんじました!

その晩も
あ~眠られない。
暑くて
ねがえりを
なんどもうっていました。

薄明りの部屋で
横向きになり
片手を無意識に
もう一方の手を重ねると
不意にあのぬくもりを
感じたのです。

えっ!おかあさん?

指関節のちょっと骨ばった一節一節が
なんと同じとおもいました。
自分の手なのに、、、

白魚のような手と
父に言われるほど
指もすら~っと
していましたが
機械編みのように
目のそろったセーターを
弟と私に編んでくれました。

ビンや缶をうまく開けられなくなったり
娘時代に好きだったお三味線のバチを
しっかり持てなくて
残念がっておりました。

こんな事など
次から次へと
浮かんできます。

両親の握手

父は仕事に出かけるとき
「行ってきます」と
玄関先で私たちに握手を
よくしていました。
母も孫たちに
「握手」とリクエストしていました。

ハグの習慣はありませんでしたが
握手をよくしていたので
感触をおぼえていたのでしょう、、、


わたしの手 

近ごろは                            
母が愛用していた
少し小型のお料理包丁が
持ちやすく、しっくりきています。

自分が使うとはおもいませんでしたが
後期高齢者ですもの
きっと指が縮まって
使いやすくなったのでしょう、、、



今夜も
コロコロと窓の外から
虫の声がひびきます。

いつもとかわらない
秋の調べです、、、

13回忌は先週でした。






見出し画像はhoho8888さんから
お借りいたしました。色使いが大好きです。
ありがとうございます。

母はどんなお花も好きで
手渡しすると見出し画像のように笑顔になりました。
バアバになっても懐かしい(苦笑)









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