ファンタジーでは、魔法の国ザンスシリーズが好きだ。 しっかりと作り込まれた世界や、ユニークな魔法の数々。そして、人間やセントールといった親しみのある生き物だけでなく、例えばゾンビーや人食い鬼、幽霊にも、それぞれ社会があり人生(?)がある。作者の視点が優しいせいか、そのすべてが魅力的に描かれている。 世界でいえば、生き物をツルで捕まえて食べてしまう触手木や、生き物が悪さをしないように心が穏やかになる魔法をかけてしまう森(心穏やかになった旅人は、そのまま死ぬまで眠り込ん
子どもの頃は、幽霊が怖かった。話に聞く、暗闇に浮かび上がる白い恨めしそうな顔とか、誰もいないのに聞こえて来る声とか。 自分でも、よく金縛りにもあっていた。そういうとき、耳元で人の声が聞こえたりとか、足元に小さいお婆さんが座っていたという経験はある。 でも、金縛りは脳だけが先に目覚めて、身体がまだ寝ている状態だと知った。そうすると、金縛りのときに聞こえて来る声や、見えたものというのは、夢見心地のなかの幻覚・幻聴なのだろうと思った。 そのうえ、進化論を学ぶと、アレ?