プロフィール的なもの

 小学生の頃は、勉強も運動もよくできていました。ただおっちょこちょいで、プリントや体操服をしょっちゅう忘れ、母が持ってくることがよくありました。   
 100点が取れるテストでもうっかりミスのため95点になることが良くありましたし、授業参観の時は、調子に乗って騒いでたため、父親に頭を叩かれました。参観中に。

 中学生になってもおっちょこちょいは結構そのままで、プリント類はよく忘れていました。勉強らしい勉強をせずとも成績は良かったですが、英語が嫌いで、この教科だけは勉強で頑張れず、70点台ぐらいしか取れない苦手科目になりました。
 そのため第二志望の高校にもギリギリの成績になりましたが、中3の時に通っていた塾に好きな子がいて、その子に会うために毎日塾に通い、自主勉強をしてました。そのおかげか、最後に一気に巻き返して合格しました。

 高校になると、今までのような勉強スタイルでは全くついていけず、得意だった数学でいきなり赤点。英語も当然赤点で、最も得意だった理科も、化学式がごちゃごちゃしすぎて興味が持てず、平均以下に。このまま勉強が嫌いになり、1年の最後には学年で395/400位まで成績が落ちました。嫌いにしてもここまで酷くなるのも凄いもんです。
 2年生になると、生物と地理という大好きな教科ができ、この科目だけはトップクラスの点を取るようになりました。生物は確か偏差値85まで取った記憶があります。もちろん英語数学は壊滅的で、偏差値25を記録したり、数学の中間テストでは生まれて初めての0点もありました。
 3年生でもこの傾向は変わらず、大学進学は諦めていました。しかし、秋に愛媛大学農学部の後期で「上位3教科」だけの得点で合否を決める。としているのを発見して、いきなり光が見えました。絶対に不可能だと思っていた大学進学が、もしかしたら可能かもしれない。そう思ったんですね。一気にやる気が出て、合格するにはどうしたら良いかを自己分析。英数を完全に捨て、生物・地理・国語のみに絞って学習を開始しました。友達には英数やったほうがいいよと言われましたが気にせず。毎日教室に残って勉強していました。

 結果、大学に合格。大学ではサークル活動と研究室にどっぷり浸かり、楽しくやってましたが、相変わらず予定をすっぽかすことが多く、でも暖かい目で見てもらっていました。環境に甘えていましたね。
 金銭管理と整理整頓のヤバさに気付いたのもこの頃です。残り10日を500円で過ごすとかザラでした。

 卒業後は大学院に進むも、将来のビジョンが描けなく、この世界でやっていけるか不安に思い、全く畑違いの塾業界に就職。ここで社会の洗礼を受けました。ポンポン忘れ、相手を怒らせることもしばしば。
 3年目からは社長直々に同じ教室でゴリゴリにしごかれましたが、結局だめだったのは以前書いたとおりです。
 ちなみに塾なので、苦手な英語数学も知る必要がありました。そこで自分なりに意味を感じて勉強すると、英語も数学も意外とわかるんですよね。

 退職後、しばらくネトゲ三昧のニートでした。数ヶ月してハロワの案件がブラックすぎることに絶望し、公務員試験を受けてみようと思い立ち、大学受験の時みたいに戦略を立てました。そう、苦手は捨てる。
 翌年に合格するつもりで勉強してましたが、地元の市役所が追加募集してるのを知って一気にその気に。奇跡の合格でした。

 大体自分の場合、何か可能性が見えた時に類稀な集中力を発揮するように思います。そしてその選択を自分が決めて、やる。誰かにやらされたのでは全くやる気が起きないんです。だからこうすれば上手くいくんだからやれ、と言われても全く響かない。こうみると親の心がわからない子供と一緒ですね。

 ここから生まれ変わりました。
 ホントか嘘かわからない志望理由が、いつのまにか本当の志になっていて、市に貢献したい、という気持ちに溢れていました。
 仕事はしっかりこなし、改善意欲も高く、塾時代の同僚が知ったら驚くと思います。様々な自主活動も行い、前向きな公務員ライフでした。

 で、パワハラ上司が出現して全くやる気がなくなり鬱になり、その流れでADHDに気づき、なんとかして今に至る。という流れです。

 ADHDはどうやってもミスなくこなすのは苦手ですし、嫌いなものや納得いかないことにはモチベーションゼロです。でも重箱の隅をつつくのは自分絶対有利な安全圏から攻撃しているだけなんですよ。単純ミスって明らかに正義と悪がはっきりしますからね。
 でもミスしない人はミスしないだけであって、土俵が変わった時、仕事やれるかどうかは別問題なんですよね。もちろん別の土俵でもすごい人も居ますが、ミスらないけど何一つ新しいことができない人もいる。それはもう適材適所なんじゃないでしょうかね。発想力ないから無能、とか断罪するのって不毛ですもん。

 自分の適所を見出し、そこで最大限に能力を発揮する。それが「ADHDを乗りこなす」ことだと思っています。


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