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単写真を並べただけで組写真というのを辞めたい

改めましてこんばんは、げんた(@genta_nikon)です。気付いたら毎月機材が増えてるような気がしますが、おそらく気のせいです。

それはさておき、僕の中で最近の悩みが組写真です。綺麗に撮れた写真を並べるだけでは、ただ写真が並んでるだけで組写真とは呼べないと思ってます。

自分なりに試行錯誤を重ねていますが、なかなか上手く行きません。ですが、最近本を読んでいて組写真に関するトピックがあったので、自分の頭の中を整理するという意味と同じ悩みを抱えている人のヒントになればと思い、今回のテーマは「組写真」について考えていこうと思います。

そもそも、組写真とは、3枚から8枚程度で構成された写真の事を指しますが、数十枚以上の構成で展開される写真集や展示をする方にとってはとても良い練習になります。

僕も以前展示をした事が一度だけありますが、その当時の僕は自分が綺麗だと思った写真を並べていただけで、とても展示としては成立していなかったと思います。

その組写真や展示にあたって、タイトル、テーマ、コンセプトなが必要になります。なぜこの写真を選んだのか?なぜこの写真を組み合わせたのか?また、なぜこの順番でならべたのか?など、展示だったり写真を組む以上、撮影者はそれを説明する義務があります。

展示に来てくれた人に、「この写真はどういう思いで撮られたんですか?」と聞かれて、「エモいから」とでも答えた頃には、その人は回れ右して、秒で帰るかもしれません。それぐらい、こだわりであったり思いは大事なのです。なので、自分の撮った写真に対する熱が無い人の話は面白く無いですよね。

今回はそんな組写真について考えてみようという事です。実は組写真にも種類があるのをご存知ですか?組写真には大きく分けて4つの種類がありますので、順番に説明していきます。

①シークエンス
シークエンスとは時間軸に沿ってまとめる方法です。1日の時間の流れや何かが出来上がるまでの工程、始まりから終わりまでを繋げていくもので一番馴染み深い種類かもしれません。4コマ漫画の起承転結の構成に近いのかもしれません。

②シリーズ・タイポロジー
シリーズ・タイポロジーはある一定条件で共通した被写体や機能、行動、かたちといったものを集める方法です。時代や文化、場所、人、モノといったテーマをまとめる場合に最も多く使われる方法です。ただ、時間や労力を要する場合が多いので計画的にじっくりやる方にオススメです。

③ストーリー
ストーリーはある人物の生活や地域、時代のドキュメント、旅といったものを複数枚以上の写真の編集によって語る方法です。上の2つと重なる部分もありますが、フィクションかノンフィクションで紡ぐかなども含めて最も広い意味で使われます。

④エッセー
エッセーはいわゆる随筆のように心象的な風景や主観的に見た物事の繋がりを思ったまま、感じたままに描く方法です。曖昧なイメージの関係性を編んだり、ほとんど変化の無い映像を繋げるなど一番自由度の高い手法で意味を必要としないものもあります。見る側によって色んな解釈が出来る方法といえます。

この中で自分に合った種類の組写真を考えると、少し撮りやすくなると思います。この4種類の組写真に関しては、普段から目にはしていたものの言語化する事で自分の中で整理しやすくなりました。

理由は後付けでも良いかもしれませんが、撮影前に決まってた方がより効率良く自分の表現を相手に伝えられると思うのです。僕もこれを頭に入れて、これからの撮影に挑もうと思います。

組写真が得意な方はこうすれば良いよと言うのを教えて頂ければ幸いです。僕と一緒で組写真が苦手な方はこれを参考に一緒に頑張りましょう。

ここまではげんたがお送りしました。
それではまた。

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