【アル中社長の減酒日記#1】/依存症専門病院

11/16 曇
最近急に冬のような寒さ 秋が年々短くなっている気がする


依存症専門病院

数年ぶりに依存症専門病院へ。

Q.依存症ってなに?
A.特定の何かに心を奪われ、「やめたくても、やめられない」状態になることです。
人が「依存」する対象は様々ですが、代表的なものに、アルコール・薬物・ギャンブル等があります。このような特定の物質や行為・過程に対して、やめたくても、やめられないほどほどにできない状態をいわゆる依存症といいます。

厚生労働省

私の場合はアルコール。

仕事中はもちろん飲まないし、休日朝から迎え酒をするわけでもないが、「365日飲む」「飲み始めると自分で量をコントロールできなくなることがある」「結果的に、数年に一度の”大事”レベル、年に1~2度の"中事"レベルの問題を起こす」。

最近、数年ぶりの"大事"レベルを起こしてしまい、受診。

昔いった川崎の病院とは違い(そのときは「問題なし」だった)、今回の横浜の病院は、受付もきれい。歯医者さんのよう。待合い室にいる人たちも、顔を隠しているのは少数。

初診のため、事前にwebで回答した問診票(15分かかった)とは別に、異なる内容の紙の問診票を渡される。内容の一部は発達障害に関するもの。ふむ。

長い待ち時間。

途中で診察室がある階に移動。

呼ばれるのを待つ。予約時間から1時間30分が経過。

ヘビー目の会話

近くの席で、70代だろうか、普通に身ぎれいなおやじさんが、奥さんと、私と同い年くらいの娘さんに両脇から抱えられて座り、説得されている。おそらく痴呆とアル中の併発(というのだろうか)。

「お父さん、入院してほしいの!昨日は私のこと、奥さんの私のこと、最初分からなかったでしょ!また救急車で運ばれるとかも嫌なの!治ってほしいの!」

「いやでもこれはもう病気で、もう、自分で意思をもって治さないと」

「ちがうの!自分では治せないから病気なの!覚えてる?この前も夜中にスーツ着て仕事行こうとしたり問題がある行動が増えてるの!」

「お父さん。娘の私のためにも入院してほしい。ねえお父さん、私、娘だけど、分かる?名前言える?」

「んー、あー、でも、入院して治るかもわからないし、もう、自分でちゃんと意思をもって治さないと…」

映画やドラマではなく、ふつうに平日午前に隣席で展開される会話としては、なかなかヘビー。

そんな会話を聞くともなく聞き、やっと呼ばれて診察。

アル中診断

初対面の医師とあれこれ話す。

・365日飲む
・家での1日の飲酒量は、チューハイ 500ml・7%を2本と、ウィスキーダブル(60ml)程度
・外(お店)で飲むのは月2回程度
・ほぼ毎日飲むのが習慣化されたのは、20代半ば頃から(10年以上)
・仕事中は飲まない、仕事が終わるのは早ければ17時、遅い日は21時
・休日も午前中や昼から飲まない、飲みたいのを我慢しているわけでもない
・趣味のキャンプへ行った際には昼から飲む
・いずれにしても、「飲み始めると、自分で量をコントロールできなくなることが定期的にある」(妻や友人や私のことを理解している店主等の”目”や”そろそろやめとけばという忠告”がなければ、記憶がなくなるまで飲み続ける)

アル中診断。

セリンクロを初服用

医師、妻と、「断酒ではなく減酒」を目指すことで合意。

医師も「薬は出しますけど、最終的には、ご自身が『減らしたい』と心から思って取り組んでいかないと」とのこと。


私が願っているのは、家族仲良く、適切な距離でお酒とも上手に付き合っていけること。

受診後、妻とランチ。

あれこれは今からなのに、そして長期戦なのに、「アル中」と診断されて、なんだか少し心が軽くなり、奥さんとも話しやすくなった気がする。

今までの「外で飲むのは月2回までにしよう」「家で飲む量は1日これくらいまでにしよう」を一切外し、極力、口も出さないことに決めたから、来年の3月に、もう一度きちんと話そう、とのこと。


初めてのセリンクロ服用(飲酒量を減らすための薬。飲酒1~2時間前に服用)。

あくまで、私のこの日の体調をもってして、私自身の感想として、服用後の飲酒中に感じたこと。

・風邪ひいたみたい。ボーっとするというか、「もっと飲んだらもっと楽しくなる!」みたいな高揚感とは逆の感情で「別に飲まなくていいや」と思う。
・ちょっとだけ頭痛。こちらは風邪のときの頭痛とは違う、初めて経験するタイプの頭痛(一瞬だけだった)

本日の飲酒量

・チューハイ(500ml、7%)2本弱
純アルコール量計55g




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