小説「for」注釈7 ジョルジュ・リゲティ

リゲティは現代音楽の作曲家。現代音楽の最大のアイコンの一人。ピアノ曲のエチュードの作品群は全てが美しく、演奏家に高度な技術を要求するが、その要求は極めて正当なものと作品を聴くとわかる。友人のピアニストにリサイタルの候補の曲を相談された時、リゲティはどうかな、と話した時にその難易度と美しさに言及していたのを思い出す。そのピアニストはナクソスからアルバムを発表したばかりだった。
 個人的にはバルトークの弦楽四重奏から着想を得たリゲティの弦楽四重奏曲の1番(半音階を順に上昇する動機が最高だ)とヴァイオリン協奏曲がマイベスト。
 スタンリー・キューブリック作品に幾つかの作品が使われていて、その文脈で語られることも多い。


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