高齢者虐待研修の感想
虐待研修の後のディスカッションは衝撃でしたね。法律を作る側と現場の乖離はありますね。市町村に通報しなさいと言われて通報しても解決しないわけです。そこで通報者はその現場に介入し続け、自治体も介入し続け、解決せずに日々が過ぎていきます。認知症の方に対する虐待、老々介護でお互いに認知症の方の場合の虐待など、訪問ならではのケースが多数あります。児童虐待はわかりやすいです。しかし夫婦喧嘩と虐待の違いなどがわかりませんし、しかも外国人の方の場合は文化も異なります。訪問の場合は家に行くわけですから、基本的なしきたりはその家で夫婦間や家族間で築き上げてきた文化があるわけです。その中によそ者が入って来てその家で歴史のある文化をこちらの尺度で判断するのもむつかしいですよね。
我々ができることの絶対は我々スタッフの相互監視です。当たり前と思わっていた不適切ケアが第3者が見ても当たり前と思えるかどうかです。先輩スタッフさんがしていたことだから、いい、と考えて後輩スタッフもしていくのもよくないです。しかし疑問ばっかりもって先輩の話を聞いていてもそれはなかなか頭にのこりませんし。こういう研修を受けててつくづく思うのは、相談できる環境つくりですね。疑問なところ、おかしいところをきちんと考えられる環境は先輩に相談しやすいかどうかです。50歳のスタッフのところに20代のスタッフが聞きに来い、というのは土台無理な話です。20代の人は20代の人とつるみたい、と思うのは普通のことです。だからこそ50代の人がその輪に入って話を聞いていくだけでいいと思うんです。笑顔でうんうん、とかへぇ、とか、わかる~とかでいいと思うんです。無理なアドバイスが若い人の関係をこじらせます。多くの相談は解決策を求めない相談ばかりですからね。それを男性スタッフの多くは、解決策を提案します。お前の言う解決策は、とっくに考え付いとるっちゅうねん。が本心でしょうね。
年齢の高い人から寄り添っていかない限り、若い人は聞いてくれません。若い人が聞いてくれない限り、こういう不適切ケアに対する職員同士の相互監視は絶対にできません。不適切ケアを防ぐ方法は職員同士のおかしいかも?と言い合える環境つくりでしょうね。
もし興味がありましたら、いつでも連絡して下さい。
求人募集要項 – ゲンリ訪問看護リハビリステーション北須磨 (genlikitasuma-houkan.com)
です。参考までに見ておいてくださいませ。
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