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21歳で店長に!野心溢れる若手社員の葛藤と挑戦に迫る

玄品には「まずやらせてみよう」という社風があり、多くの若手社員にさまざまなチャンスを与えることで、人材育成を行っています。

今回インタビューした、本町店の店長 横山 雄人(よこやま ゆうと)さんは、なんと21歳で店長に抜擢された若手のホープ。普段はホールと調理を兼務し、アルバイトスタッフの対応や売り上げ管理を担当しています。

「去年店長になったばかりで…」と話す横山さんに、若手店長として感じた店舗運営の難しさと自身の目標について、お話を伺いました。

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【インタビュー/ライティング】
株式会社ストーリーテラーズ 
ストーリーライター ヤマダユミ

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店長として「スタッフと対等な関係を築く」

「お店を運営するためには、アルバイトスタッフの協力が不可欠です。私はこの1年で、スタッフ全員と対等な関係を築くよう心がけてきました」

そう語り出した横山さん。店長とアルバイトスタッフは上下関係にあるのが一般的ですが、なぜあえて対等な関係性を築いてきたのでしょうか。


コロナ禍で出向を経験、入社3年目で店長に抜擢

横山さんが飲食業界を志したのは、高校時代のこと。担任に進路相談をした際に玄品を勧められ、迷わず高校卒業後の入社を決めました。

「飲食業界なら自分が努力した分、結果が伴いそうだなと感じたんです」

期待を胸に入社した横山さんでしたが、就職と同時にコロナ禍に見舞われました。度重なる緊急事態宣言や外出自粛要請で、配属先の店舗は営業停止に。しばらくして再開したものの、その後も営業停止と再開を繰り返していました。

「コロナの影響で通常営業がなかなかできず、思うように仕事が覚えられないことに、戸惑いを隠せませんでした。そんなとき、社員を期間限定で他社へ出向させるプログラムができたのを知り、迷わず手を挙げたんです」

横山さんの出向先は、福岡の水産会社でした。調理経験は少なかったものの、魚を捌き、刺身にする業務を担当。ふぐやその他の魚の扱い方を、出向先で学んだといいます。

約半年間の出向を終え、店舗へ戻った横山さん。それから1年も経たずに「店長をやってみないか?」と声がかかりました。思わぬ抜擢に驚いたものの、横山さんは話を受けることにしたといいます。

入社3年目、21歳のときでした。


店長の仕事は「全員が働きやすい環境を作ること」

横山さんが店長を務める本町店は、20人以上のアルバイトスタッフが働く店舗。社員は自身を含めて2人しかおらず、平日は横山さんとスタッフのみで店舗運営を任されています。

店長になってまもなく、横山さんは一つの課題に直面しました。それは、自分自身とスタッフの間に規律を作ることでした。

「アルバイトは高校生・大学生が多く、自分自身とほぼ同年代の方ばかりなんです。スタッフとはついこの前まで友達みたいに名前を呼び合っていましたが、店長になった途端、呼び名から改める必要が出てきたんです」

店舗を運営する上で、スタッフ間の呼び名がそこまで重要視されるものだろうか、という疑問が頭に浮かびます。すると、

「お客様の前でくだけた呼び名を使ってしまうと、『規律のないお店』という印象を与えかねません。高級食材であるふぐを提供するお店として、お客様が求めているものはなんだろうかと考えると…スタッフ同士が馴れ合う雰囲気ではないなと。

もし仮にお客様からお叱りを受けた際、規律を感じさせない状況で店長の私が伺っても、威厳もなにも感じられないでしょう?」

と横山さん。

呼び名以外にも規律を作る部分はたくさんあるそうですが、「スタッフとの年齢が近いだけに、伝え方が難しい」と未だに頭を悩ませているそうです。

また、店長という立場上、横山さんは人件費の管理も任されています。

「一番簡単に利益を伸ばす方法は、1日あたりのアルバイトの人数を減らすことなんです。でも、多く稼ぎたいスタッフがもちろん多くて…。一人ひとりの気持ちに寄り添うために、『どのくらい稼ぎたいか』を個別に確認してシフトを調整していますが、これが結構難しいですね」

常日頃から、アルバイトスタッフに細やかな気配りをし続ける横山さん。その理由は、「スタッフがいてこそ、店舗運営ができると実感しているから」だといいます。

「スタッフがいなければ、お店は到底成り立ちません。ましてや自分は、十分な経験を積んだベテラン社員でもない。『間違ったことをしていたら、遠慮なく教えて欲しい』と全員に伝え、みんなに助けてもらっているくらいなんです。

店長は決定権を持つ立場ですが、大切なスタッフとは対等な関係でいたい。『スタッフ全員が働きやすい環境を作る』ことを念頭に、仕事に取り組んでいます

自分の未熟さをすべてさらけ出した上で、誠実に仲間と向き合い、一つのお店を作っていく。責任ある店長という役目に、等身大で取り組む横山さんのスタイルは、玄品の代表的なリーダー像の一つなのかもしれません。


評価されやすい社風で、自分の実力を試す

「自分一人ではお店は運営できません。社員とアルバイトスタッフ全員で協力し合うことで、今日も美味しい料理をお客様にご提供できるんです」

横山さんは笑顔でそう語りました。

午後10時半。お店の営業が終わると、横山さんはスタッフ全員分の賄いを作り始めます。店長になってから毎日、レシピアプリを片手に、スタッフが喜びそうなメニューに挑戦してきました。

できあがった賄いは、社員・スタッフ全員でいただきます。「店長として」ではなく、「スタッフの一人として」たわいもないことを話しながら仲間と過ごすこの時間が、一日の終わりの楽しみになっています。

横山さんの今後の目標は、「一日も早く店舗経営を自分一人の力で行うこと」だといいます。

「店長1年目が終わり、自身のプレーが評価されるのはこれからだと思っています。玄品は努力した分、評価されやすい社風です。どこまで成長してポジションを上げられるか…自分の力を試すのはここからです

高校時代から抱き続けた野心が、未だにめらめらと燃え続けている横山さん。今後の活躍に期待が高まります。


年齢や社歴は関係なく、「まずやらせてみよう」と社員にチャンスを与え続けている玄品。野心溢れる社員が思い切って挑戦できる環境が、ここには用意されています。

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