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小中高大院の20年間勉強してきた私が考える【勉強の意味】

12歳から母子家庭で育ち決して裕福でなかった私にとって、勉強する意味とは「いい大学に入り、いい会社に就職し、お金持ちになるため」だった。
しかし、「お金持ちになる」という目的が無味乾燥なものであると思い始めた20代中盤、私は勉強する本当の意味を考えてみたくなった。
勉強する意味とは一体全体なんなのだろうか。

どうもげのむ(@genomechannel)です。
小学校6年間+中学校3年間+高校3年間+大学4年間+大学院修士2年間+大学院博士1年半=19年半≒20年ものあいだ勉強してきた私が導き出した、暫定的な【勉強の意味】というのを書きなぐりたいと思います。

書きなぐるといっても内容自体は真剣に考えたものなので、現役の学生さんやその親御さんに読んでいただけたら大変うれしいです。
”勉強が嫌いな人”や”「学校の勉強なんか役に立たないじゃん」と思っている人”が読んでくれたらもっともっとうれしいなぁ。
もちろん私の考えが正解というわけではないです。正解であるはずがない。
けど、視点として持っておいて損はないと言えるのではないだろうか。どうだろうか。
騙されたと思って読んでみてほしいです。おねがいします。このとおりです。


よくある勉強の意味


一般的に勉強する意味とは、冒頭に挙げた「いい大学〜就職〜金持ち〜」に加えて「ある特定の職業(医者・弁護士など)につくため」や「将来の選択肢を増やすため」などがある。

それも間違いではないと思う。
勉強をそういう捉え方ができている人ならば、ある程度進んで勉強に勤しむことができるだろう。

単純に、勉強が好きという人もいる。
好きなら勉強すればいい。好きに理由はいらない。

上記の人たちはこれより下の文章を読む必要はないかもしれない。

しかし、上述の意味を持てない人たち(とりわけ学校の勉強が苦手な学生たち)はどうすればよいのか?
勉強が好きではない人はどうすればよいのか?
または、私のように勉強する意味を途中で見失ってしまった人はどうすればいいのか?

私は、そんな人たち全ての人のために、普遍的な勉強する意味を自分なりに見出した。


勉強する意味①闇のような引力を手に入れる


その人の魅力は、知識の量・教養の質に比例している。
私のたった26年の人生経験からしても、これは間違いない。

お笑い芸人さんを例に挙げて話をすすめてみる。
正直に正直に言うと、芸人さんにイケメンと呼ばれる人はほとんどいないと思う。
しかし、なぜだか美人な彼女さんや奥さんを手に入れている。
美女と野獣現象が多く見られる世界だ。
(勘違いしないでほしい。もちろん外見が全てではないことはわかっているし、美人は外見しか取り柄がないと言っているわけでもない。)

「いやいや、それは売れてる芸人だから美人が寄ってきたんだろ」
「結局は金でしょ」

という声も聞こえてくる。

いや、それは違う。
そもそもなぜその芸人は売れたのか。

それはやはり、その人に魅力があるからだ。

芸人さんは語彙力が豊富であり、その上で的確なワードチョイスをする。
適切な間とテンポでボケる、ツッコむ。
何を言って何を言わないか瞬時に判断する。

これらは大量のインプットと大量のアウトプット、つまり勉強の積み重ねがあってこそできる。

学んだことを言葉にしたり、文章にしたり、体で表現したり、意図的もしくは自然に表出されるもの。
それが「魅力」なのだと私は思う。

もちろん、この話は芸人さんの世界だけのものではない。

私たち一般人の日常にもあてはまる。

勉強は私たちに魅力をもたらしてくれる。

そしてその魅力は、これから出会うであろう”なんとしてでも手に入れたいものや人”を惹き付け、私たちの人生のあらゆる場面で助けてくれる。

惹き付けるものは「いい企業への就職」かもしれないし、「莫大な財産」かもしれないし、「一生を添い遂げるパートナー」かもしれない。

勉強には、すべてを引きずり込む闇のような力がある。ゼハハハ。


勉強する意味②危険を回避するため


今、時間が止まっている。
そしてあなたの真上に重さ1トンの鉄球がある。
次の瞬間、時間が再び動き出すとして、あなたはどうするだろうか?

もちろんみなさんは重力の存在を経験値的に知っているし、物理の授業でもならうので、鉄球が降ってくることがわかる。
だから鉄球に潰されないよう、鉄球の下から離れるという行動をとるだろう。

これが知識の恩恵だ。

次にこのような状況を考えてみよう。

あなたは総理大臣。
少子高齢化、人口減少が深刻な状況。
どのような政策を打ち出せば解決できるだろうか?

どうしていいかわからないだろう。
わたしもわからない。だれにもわからない。
わかったら苦労はしない。

では質問を変えてみる。
この危機的状況化における判断を、誰になら任せてもいいだろうか?

それはもちろん、知識と教養のある人だろう。
ようやく日本語をはなせるようになった1,2歳児に任せるような国民はいない。
国を守ってくれる人には、勉強していてもらわなきゃ困る。

そこでふと思う。
もっと身近なところでも同じことが言えるじゃないか。

一家の大黒柱は、大切な家族を守る重大な責務がある。
しかしその人に知識と教養がなかったら、つまるところバカだったら、奥さんや子供はどう思うだろう。
それはそれは不安だろう。
そもそもそんな人とは結婚すらしてくれない。

勉強は、論理的または直感的に障害を避ける能力も与えてくれる。

自分だけでなく、大切な人を守るためにも、勉強しなければならない。


勉強する意味③ “知らない”はこわい、嫌い


・汚いけどうまい店
・嫌いだったけど喋ってみたら案外いいやつ
・絵が嫌いだったけど、読んでみたらおもしろかった漫画

上記3つの項目を読んで、1つ以上は思い浮かぶものや人があるのではないだろうか。

だれもが食わず嫌いしてたものがある。
知らないまま勝手に嫌っている。

それは、人は知らないものを恐れ嫌う性質をもっているからだ。

投資を知らない→なんだかこわい→貯金しかしない
YouTuberを知らない→なんか嫌い→ネットニュースだけをみて叩く

このように、無知は損をするし、周りに嫌いなものを増やす。
人生がどんどん苦しくなっていく。

それを避けるためには勉強し続けなきゃならない。

話が少し逸れるが、嫌いから入った方が、より好きになれる可能性が高いということも知っておいたほうがいいだろう。

どういうことか。

好きから入ってしまうと、”減点方式”で物事・人を評価してしまう傾向にある。

しかし逆に、嫌いから入ればそこから”加点方式”で評価することができる。

アニメで最初悪役だったキャラは、その後味方になったとき主人公より愛される(ex.ベジータ)。
学年ビリだった人が慶応大学に合格すれば、コツコツ真面目に勉強して受かった人より賞賛される。
ヤンキーがいいことをすれば、迷惑をかけずひっそり生きている人より褒められる。

要するにマイナスのパワーは侮れない。

だから、やりたいこと・好きなことが見つからないという人は、食わず嫌いしているものに焦点をあててみると、人生の幅が大きく広がると思うから選択肢としてもっておいてほしい。

ちなみに私は国語が大嫌い&活字が大の苦手で読み始めるといつのまにか夢の中にいるような少年だった。
ところがどっこい、今では本の虫である。I am a bookworm.
このまま本を知らない人生を想像するだけでゾッとするほどだ。
人生はわからないなぁ。いとをかし。


勉強する意味④【超現実的】勉強はいい建前になる


たとえばあなたが、高校卒業後から一人暮らしをしたいとしよう。
初期費用の支払いや家具をそろえるだけでウン十万かかってしまう。
もちろん高校生にそんなお金はない。
(バイトすればいいとか言わないの。働くことなんてあとでいくらでもできるんだから。青春を無駄にしちゃいけない。)

そこでまず頼るのが親だと思うが、ただ単純に「一人暮らしをしたい!」と頼んでも、「別にいいけど自分でなんとかしなよ」と一蹴されることが容易に想像できる。

しかし、「東大に行きたい!」と言えばどうだろう。
合格後は、実家が東大の近くにない限り、一人暮らしをする必要が出てくる。
天下の東大となれば、親は貯金を崩してでも一人暮らし費用を捻出してくれる可能性が高い。

世の中は、努力している(ようにみえる)人に支援がいくようになっている。

我が子が自宅学習に加えて塾に行きたいと言えば、親がかなりの貧乏でないかぎりその望みを叶えてくれる。
高校や大学の成績がよければ、返さなくても良い奨学金を獲得することもできる。

養われの身であるこどもにとって、勉強は唯一、大人に対抗する武器である。


まとめ:「学校の勉強」それ自体に意味はない


要するに勉強とは、、、

【強い矛と盾、そしてお宝を探し当てる嗅覚を手に入れるため】


倒せるモンスターが多ければ多いほどRPGは楽しい。
もちろん強い矛を持っているからといって必ずしもボスを倒しに行く必要はない。
居心地のいい場所に留まっていてもいい。
しかし、その生活を守るためには強い盾が必要だ。

勉強は、強い矛と盾を手に入れ、何かを選択する自由を手に入れるためにするのだ。

ところで、この記事で例にあげた芸人という人間は、学校の勉強をしていないor得意でない人が多いと思う(もちろん全員がそうではない)。
だから、「なんだ、やっぱり学校の勉強なんて意味ないやん」と思うだろう。

そうだ。学校の勉強、それ自体に意味はない。

重要なのは、あなたがその知識をどう使うかだ。

・微分積分を知っていれば「びぶん♪せきぶん♪いいきぶん♪」なんていうギャグができる
・日本の歴史を知っていれば、外国の人に説明できるし喜んでもらえる
・高校理系科目を極めていれば、はなおでんがんさんみたいに理系ネタこすってYouTube100万人登録いける
・古文が使えれば、すゑひろがりずのような面白いネタができる

正直、いつ・どう役に立つかはわからない。
すゑひろがりずも中学生の頃から古文ネタを見据えて勉強していたわけではないだろう。

簡単に快楽を手に入れられてしまう昨今、すぐに役立たないとなるとやはり学校の勉強にやる気は起きないかもしれない。
嫌いなことを勉強するのは苦痛だ。

だから私は、もしこどもができたら、こう教えたいと思っている。

「学校の勉強は別にしてもしなくてもいい。
だけど、どんどん勉強したくなるようなこと、夢中になれることを探し続けなさい。
”好き”こそが最大の原動力だよ。」

P.S.
この記事は有料にしています。が、本文はここで終わりです。
自分としては「いいこと言ったなぁ〜!」と思っています。

だからこそ、自分の書いたこの文章にどれくらい価値があるのか確かめたい。

もしこの記事を読んでよかったと思ってくれたのなら、購入していただけると大変うれしいです。

有料部分には、私が最近”好きで勉強していること”を書かせていただいております。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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