コロナウイルスゲノムがコードしている29個のタンパク質

ゲノム情報とは、4種類のDNAユニット(A、T、G、C)からなる文字列。

CGTAGTCAGTGCTGATGCAT...

といった感じ。

ヒトゲノムは、この文字が約30億個も並んだ情報をもっている。そこには約20,000種類のタンパク質がコードしている(といわれている。実は正確な数は分かっていない)。

今、人間文明を根底から揺り動かし、この文明を支えてきた経済活動を危機的状況に追い込み始めているコロナウイルスのゲノムはたかが、3万個のATGCしか並んでいない。

ゲノムサイズの違いは10万倍(100,000倍)。1mと100kmの違い。圧倒的に小さいウイルスゲノム。でもここにコードされている29種類のタンパク質が、それぞれ人の細胞の中で特殊な化学反応を引き起こし、時によっては死に陥れる。

これら29種類のタンパク質に関する記事が、4/3のニューヨークタイムズに載っています。

精巧な分子マシーンのようなウイルスタンパク質。これは神が設計したものではなく、偶然が積み重なったゲノム進化の産物なのです。

進化って、本当にすごい。

https://www.nytimes.com/interactive/2020/04/03/science/coronavirus-genome-bad-news-wrapped-in-protein.html

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