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【2024年の決意】グローバルスタンダードに生きる

気づけば2023年も12月31日。あっという間です。量子コンピュータに魅せられ、物理を極めたいと思ってから約5年。大学を転学し、親から勘当される覚悟で生まれ育った関東地方を飛び出し、単身で関西地方に移りました。

当初、親からの金銭的支援はなし。常に授業料免除を取り続け、生活費は自分で稼ぎ続けなければならない立場でした。

そんな無謀な挑戦も4年経ちました。大変ありがたいことに4年間授業料免除を勝ち取ることができ、給付型の奨学金と長期インターンに取り組むことで十分な生活費を得ることができました。途中、親からも散発的に食事関連の支援をいただける事になり、2年目の終わりから生活費に困ることはなくなりました。

健康で文化的な最低限度の生活を送れるようになると、自分の自己実現欲求は強まります。ますます物理の勉強に傾倒していき、物理の世界にハマっていきます。

そんな自分も気づけば4年生になり進路を考えなければならない時期になりました。そのまま内部進学するか、外の世界に出るか。人生を左右する大きな決断です。

この記事では自分の進路決定を中心とし、どんな状況で、どんな心の変化があるかを中心に振り返っていきたいと思います。かなり取り留めのない内容ですが、よろしくお願いします。

時は遡ること1年前。今在籍している大学を出て、東京大学に進学する決意をします。"東京大学"というブランドに対する憧れ、世界最先端の設備を使いたいう憧れもありました。ただ、それ以上に大きかったのは「グローバルスケールで活躍できる人材になりたい」という思いです。自分の生活を成り立たせるので精一杯だったところから生活費をある程度工面できるようになった1年生。多くの友人に支えられ、物理の勉強にハマり始めた2年生。「物理を極めたい」という思いにわずかながら近づいている自分に気付けた3年生と続き、自分の欲求が満たされるレベルが上がっていくのを感じました。ただ、この欲求も自分の視野の中で決めていたことです。もっと、自分の思考の殻に囚われない、大きな挑戦に身を置きたいと思いましたのです。

自分の思考の殻とは何だろうか?
自分の視野を狭めている大きな要因は何だろうか?
考えているうちに出た解は、"自分が日本国にいること"そのものでした。

欧米諸国に目を向けると、日本とは比べ物にならないスピードでコロナワクチンがつくられ、次々と生成系AIサービスをはじめとするイノベーションが生まれていました。研究者やエンジニアに対する待遇(給料など)も日本とは比べものにならないほど良いことを知りました。気付けば日本と欧米諸国の物価の差は非常に大きくなっていました。

自分の思考の殻では全く想定していないことが欧米諸国で次々と起きていたのです。
「自分の思考の殻を破りたい」
そう思った自分は、欧米諸国を中心としたグローバルスタンダードに身を置くことが最善解になると思ったのです。

「グローバルスタンダードに身を置く最速のルートは何だろうか?」
そう考えた時、東京大学のとある研究室のホームページの業績欄を見て衝撃を受けました。毎年のように多額の科研費をとり、国際学会に発表参加し、natureやscienceなどの有名雑誌に論文を出していたのです。
「外には、こんなすごい研究室があるんだ」
自分の思考の殻が破れる瞬間でした。
「ここなら自分が目指しているグローバルスタンダードに身を置くことができるのではないか」と思いました。

そこから、TOEICの点数を一気に上げなければならない状況になったのも重なり、その研究室に入るために必死で勉強しました。「思考の殻を破りたい」一心で、大学院試験勉強にハマるあまり、卒業研究はだいぶ疎かにしました。
(関係者の皆様、ご迷惑をおかけしました…。)

多くの時間を大学院試験勉強に費やしたことで、試験は何とか合格。希望の研究室の内定を得ることができました。(大学院試験勉強の詳細はこちらの記事を参照してください)予定通りに卒業所要単位を取得することができれば、来年から東京大学の研究室に移籍します。

「グローバルスタンダードに生きる」
その第一歩を踏み出すために現在、活動を続けています。大変運の良い事に、現在取り組んでいる卒業研究で新規性のある成果を出すことができ、ジャーナルへの論文投稿準備を進めています。熱心に指導し、多額の研究費を投入してくださった指導教官には大変感謝しています。この論文を公にパブリッシュできれば、自分が関わった取り組みが初めて英語でグローバルに発信されることになります。
併せて、来る卒業研究発表を英語で行う準備を進めています。聴衆者のほとんどが日本人である中で恐縮ですが、より多くの人に自分たちの研究成果を届けるため、自分がグローバルスタンダードに生きる決意を表明するために英語を用いた発表を行います。

またも大胆な挑戦をして、自分を追い込むいつものパターンのような気がしますが笑
これが、大胆な挑戦をしていると思われないほどに、淡々と、奢ることなく生きていきたいと思います。

2024年、みなさんよろしくお願いします!

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