見出し画像

悪いことだったのか

世間は専業主婦に対して好意的ではないと思う。
今、LGBTだとか肌色表記が消えたりしているこの時代に。
たまたまパートナーが家事を任せられない人で、たまたま家事と仕事を両立出来ない自分。

外から金を運んで来ない人間は必要ないのだろうか。
会社の中で、経理や総務は社外から金を運んで来ない人間だから必要ないと言っている人たちと同じで。

働きながら子育てしたり家事したりしているひとも大変だろう。
働いている人は専業主婦に対してどこかで「楽している人たち」と思っている節がある。
でも、専業主婦の人たちは働いている人たちに対してどこかで「自分だけの時間があっていいな」と思っている。
特に子育てや介護をしていたらトイレすらゆっくり出来ないのだから、通勤の30分なんて夢のようなご褒美タイムである。

でもそれは専業主婦たちは言ってはいけないことだと思って口には出来ない。

大半の専業主婦たちはわかっているから。
虐げられていること。社会からは必要とされていないこと。
石ころ帽子をかぶっていなければならないこと。

職業差別はしてはいけないこと。
でも、専業主婦は職業ですらない。
家政婦は職業だけど専業主婦は?
自分の家のことは家政婦さんにやってもらって他人の家の用事をこなせば社会人になれる?

お互い自分で選んでそうなっている。
色んな事情はあるけれど、みんな自分で選んでしていること。
それでも自分大変、他人は楽してると思いたい。

「今日は社会のために何をしたの?」
胸を張って答えられるひとは何割だろう。
そのうちの何割が社会のためなのだろう。
自分のためだけではないと何割が胸を張って言えるのだろう。

もうそろそろ「自分だけ大変、他人はみんな楽」で気持ちよくなるのはやめて欲しいし、やめたい。

それぞれ大変で頑張っている。
みんながんばっている。
おつかれさま。

それだけでいいのではないか。
みんなおつかれさま。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?