子宮内膜症#7_なぜ妊娠しづらいと言われるのか
子宮内膜症の診断がおりて5年が経ちますけど、これ、実はずーーーっと正しく理解できていなかった。
私の子宮内膜症は卵巣で起きていて、だから卵巣チョコレート嚢胞になっているのだと思っていた。
卵巣の内側に溶けたチョコレートのようなどろっとした古い血がまとわりつくので排卵に障害が起きる可能性があり、その結果妊娠しづらいのだと。
この認識は(おそらく)間違っていないが、理解が足りていない部分があった。
その前に排卵の話なのだけど、通常、排卵された卵子は骨盤内に一度出て卵管采(らんかんさい)という卵管の先端(いそぎんちゃくのような部分)から卵管に取り込まれるそうです。
そして卵管内で精子と出会い受精、受精卵は発育しながら卵管を通って子宮に届けられる。
ざっくりいうとこんな感じ。
なるほどー。
卵子は卵巣から飛び出た後、直で卵管にいくのではなくいったん骨盤内に飛び出るんですねぇ。
ここ、ぜーーんぜん知らなかった。
ダイレクトにつながってないんだって。
びっくりよ。
でね、子宮内膜症のある人は骨盤内で炎症が起きているそうなんですよ。
(私は卵巣での内膜症だから骨盤内は関係ないと思ってたけどそうじゃなかった。)
そんで、この骨盤内の炎症の影響で卵管采にうまく卵子が届かないことがあるそうなんです。
(これを卵管ピックアップ障害と言う。)
卵管ピックアップ障害は子宮内膜症がなくても起こりうるらしい(メカニズムは不明のよう)のですが、骨盤内で炎症が起きていると臓器同士の癒着が起こっていたり、卵管がくっついちゃって(詰まってい)たりと骨盤内で色々起こっている可能性が高く、これが子宮内膜症の方が妊娠しづらいと言われる理由だそうです。
なるほどー。
確かに子宮内膜症の症状がひどかったころ、生理の時に排便通があったり腰痛があったりしてた。
あれが多分「骨盤内の炎症」ってことなんでしょうね。
ここが理解できると、どうして体外受精をお勧めされたのかが理解できるようになった。
採卵が出来れば卵管付近のトラブルは関係ないので体外受精で受精卵が順調に育ち、胚を子宮に戻すことができれば妊娠につながっていく可能性が高い。
そして40歳以降急激に妊娠できる力が下がってくるので体外受精をいずれすることになるなら少しでも早い(若い)方が良いということだった。
本格的に不妊治療が始まってからというもの、知識のアップデートのスピード感たるや。
不妊の原因を完全に特定するのは難しいかもしれないけれど、今まで知らなかった自分の体や病気のことを理解していけるのは楽しいし嬉しい。
漠然と先の見えない不妊治療をするよりよっぽど希望が持てるし、「いつか来るかもしれない諦める日」に向けて覚悟も決まっていく。
まだ何かできる手段があってありがたい。
前向きに前向きに、妊活にあたっていきたい。
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