ナンバープレート変えてみたPart3

前回のあらすじ

 前回の投稿から随分時間が経ってしまったが、別件が落ち着いたので書ききる。もう怒りの感情も落ち着いているけれど・・・

【Part1】
そうだ、ナンバープレート変えよう

ローン会社から必要書類ゲット

ネットで申請完了

【Part2】
陸運局に書類持ち込んだ

処理ボタン押してもらえた

※Part1はコチラ
※Part2はコチラ

残りの関門

・警察との応対(車庫証明)
・車検証の受け取り、ナンバープレートの交換
・車庫証明の受け取り

第4の関門:警察からの電話

前回、処理が放置されていたというまさかの事態はあったものの、ステータスは進みだした。処理状況は随時メールで知らせてくれるので、しばらくは受け身になれる。こちらは、メールに従って、所定の手続き(ほとんどは手数料の納付)をやればよい。平和な時代の到来である。

手数料の納付も簡単。ネットバンキングで、1~2分で済んでしまう。この振込に関する部分だけは素晴らしい。流れるような振込システムだ。関口さん、あっぱれあげてくださいよ、あっぱれ。

事は順調に進み、処理ステータスが陸運局から警察に移った。車庫証明審査のターンである。車庫証明の添付書類は、申請時にスキャンしてアップロード済み。これだよ、これが電子申請だよ。ようやく「ラクラク」感が出てきたじゃないか。

などと思っていると、スマホからコール音が。画面に「○○警察」と出ている(※)。脊髄反射でビビる。車庫証明の件だろうと頭ではわかっているのだが。電話に出ると、やはりその件。申請内容と添付書類のそれぞれに不備があるから修正して欲しい、と言われる。

※最近のスマホは電話帳に番号登録していないくても業者の名前が出るようになっている。一体いつからこうなったのだろう。

申請内容の不備は、車の保管場所にマンションの号室まで入力しているからそこを削除せよ。差し戻すので補正せよ、という指示。

至極真っ当な指摘である。自分の部屋の中に駐車する訳では無いからだ。しかし、こちらにも言い分があった。この号室、システムのほうで自動的に入力されたものなのだ。しかも、修正出来なかった。

そのことを警察に訴えてみるが「システムのことはちょっと分からないんで…」という答え。警察はOSSというシステムに巻き込まれた側だろうという思いもあるから、それ以上は言わなかった。憎むべきはOSSである。

添付書類の不備は、マンションの賃貸借契約書に関することで、相当形式的なもの。これについても「そこどうでもよろしいやん」と異議を述べたい気持ちがある一方で、役所の形式的要件は絶対ということも心得ているから、素直に従うことにした。

差し戻された申請に補正をかける。書類の不備については、マンションの管理会社に根回しの上修正を行い、再送信。送信後、警察に電話を掛けて申し開き。了解してもらえたので、処理は前に進むだろう。対警察は、思っていたよりかは、手間がかからなかった。

翌日、処理ステータスが先に進んでいた。その後、あれよあれよという間に処理は進み、ついには処理完了の通知が。残すミッションは①車を陸運局に運びナンバープレートを付け替えることと、②警察に行って車庫証明の書類を受け取ること、の2点だ。

第5の関門:陸運局という名のダンジョン<2周目>

書類審査は万事終わった。あとは陸運局で車検証を受け取り、ナンバープレートを交換し、警察で車庫証明を受け取るだけだ。今回も半日年休を取得して対応。まずは陸運局に向かう。

陸運局に到着。ナンバープレートの取り外しは「封印場」というところで、自力で行わなければならない。ナンバープレートの封印をマイナスドライバーでこじ開け、取り外し。思っていたよりスムーズに取り外せた。取り外したナンバープレートをもって、受付に向かう。

自分「すいません、OSSで申請しているものですが・・・」
受付「OSSはあっちです」


しまった、そうだった。OSSはあっちだった。気が抜けていたのか、前回と同じことを繰り返してしまう。気を取り直して、カウンターの一番奥、OSSの窓口まで行く。

自分「すいません、OSSで申請しているものですが・・・」
OSSの人「まずはナンバープレートをあちらの建物に行って返却してください。そこで紙がもらえるので、それをもってまたここに来てください。」

どうやら、ナンバープレートに係わることは、陸運局(国の機関)ではなく近畿陸運協会(一般社団法人)が取り扱っているらしい。建物も別のようだ。

指示された場所に向かう。ボロボロの陸運局とは違い、建物がとても綺麗。どう考えても利権です。本当にありがとうございました。

ナンバープレートの返却には、別に申請用紙が要るらしい。適当に書いて持っていったのだが、最初はおっちゃんにペケをくらってしまった。書き直して、ナンバープレートの返却は終了。

次はどこに向かえばよいのか。素人感丸出しでおろおろする僕を見かねたのだろう。返却窓口のおっちゃんが「次はたぶん印紙を買えばええんとちゃうか?」とヒントを出してくれた。

衝撃的だった。陸運局ではこちらが尋ねるまで何も言わないし、尋ねても訳の分からないヒント(例「あっちです」)が出て終わりだったのに・・・ここではこちらが何も聞かないのに、ヒントを教えてくれるなんて・・・!ありがとう、近畿陸運協会のおっちゃん・・・!私もこういう人になりたい・・・!

印紙売場に向かい、印紙を買う。印紙を貼りつけた申請用紙を携え、車検証を受け取るため、OSS窓口に戻る。

OSSの人「あーっ!?印紙買えって言われたんですね・・・でも、印紙要らないです。既にネットバンキングで納付済みなので。」

ナンテコッタイ\( ^ o ^ )/
幸い、印紙は未使用(未割印)であれば返金してもらえるらしい。金銭的な被害はなかったが・・・難しすぎるぞ陸運局。

また災難にはあったが、ついに車検証を受け取った。これでOSS窓口は最後のようだ。次は、陸運協会に再度出向いて、ナンバープレートの受取である。

受取窓口に並び、交付を受ける。同時に、現金1450円の支払いを求められる。ナンバープレート代は現金なのか…正直、ここもよくわからない。もう、あれこれ考えるのが疲れてきた。何も考えず素直に支払う。

ナンバープレートを抱えて、車を停めている「封印場」に戻る。法律上、封印は自力では出来ない。ボーッとしていると、係員が近寄ってきた。係員がナンバープレートに封印をほどこす。これで付け替え完了。

エンディング:警察のやさしさ

陸運局での手続きは全て完了した。残すは警察署に出向いて、車庫証明を受け取るのみだ。

車庫証明の窓口で声を掛ける。すると、先日電話でやり取りした方が応対してくれた。僕のような自力で手続きする人間が珍しいようで、車庫証明を手渡しながら「個人ナンバープレートの変更手続されてる方はじめてみました。お疲れ様でした。」と労いの言葉をかけてくれた。最後の最後に、やさしさに包まれた。

警察署の駐車場で、車の後部に貼ってある車庫証明シールを付け替える。家路につく車中で思う。「なんでこんなこと、自力でやったのだろうか」。

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