見出し画像

【本感想】「地頭力を鍛える」を読んで

こんにちは、細谷功さん著書の「地頭力を鍛える」を読んだので感想を記載します。

簡単に自己紹介です。都内の大手IT企業で勤務する社会人3年目のサラリーマンです。営業、R&Dを経て、今年度よりSEとして従事しています。個人的には「本を読むべき」と思っていますが、読みっきりになってしまい身にならないことが多いので感想を書いてアウトプットしていこうと思います。

本の概要

本書は「地頭力」(=未知の領域で問題を解決していく能力)をキーワードに①仮説思考力、②フレームワーク思考力、③抽象化思考力の3つの思考力についてまとめられています。新社会人のみなさんにおすすめしたい内容の本です。

下記では、本の主人公と比較して現状の自身で身になっているか。身になっていないか。の観点で記載していきます。

1.仮説思考力

仮説思考力とは、簡単にいうと「結果から逆算して考える」ということで、業務を進めていく中で出てくる不確定要素を仮決めして結論を相手とすり合わせることです。

本書では、フェルミ推定を用いて素早くざっくりとした数値を出すという場面がありましたが、私の業務で置き換えたらR&Dでの業務が当てはまります。

R&Dの具体的な内容については伏せますが、世の中でまだ実現されていない新技術をシステム化するに当たって、どんなユースケースなら利用できるか。逆にどんなユースケースには不向きか。など前例がないなかで的を絞って検証していく必要があります。検証といっても時間も金も人も有限ですから全てのパターンを実施することは現実的ではありません。

当時の状況を振り返ると「ないない病※」になっていたなぁと思います。正直想定していたほどの精度が出ず。とてもじゃないが実用化は無理だ。という弱気で検証していたこともあり、営業企画部長には「本当にこのシステムを売っていく気があるのか」「売れるように(実用化できるように)するためには、現状何が足りなくて何を検証する必要があるのか考えろ」とフィードバックをもらったことを覚えています。

ないない病:情報がないからできない。時間がないからできない。お金がないからできない。人がないからできない。

んなこと言われても、、、って思った時は、現状でできること。できないこと。条件付きでできることに分けてみて、「こういう条件(仮説)ならできそうです。」と上司に進言して見るのもいいかもしれませんね。

2.フレームワーク思考力

フレームワーク思考力とは、簡単にいうと「全体から考える」ということで、思い込みや思考の癖を排除して認識齟齬を少なくすることです。

本書では主人公の思考の癖(こだわり)が邪魔して、本質から外れたことをしてしまうという場面があります。私も自身が気づいていないだけで思考の癖が仕事の弊害になっているかもしれません。

逆に言えば、仕事を振る側が「wordで作成して」と言った場面で本当にwordが適切なのか、パワポの方が適しているんじゃないか。など、そもそも内部の資料なのに時間をかけて作成する必要があるのか。など俯瞰して相手の依頼を考えられるようになるといいですね。

その点で言えば、仕事の優先順位もそうで、「何をやるのか」と同時に「何をやらないか」も考慮された状態が全体を捉えた考え方と言えそうです。

3.抽象化思考力

抽象化思考力とは、簡単にいうと「単純に捉えて汎用化させる考える」ということで、端的にいうと?そのスライドを一言で言うと何が言いたい?など限られた時間で相手に伝えるための思考力と言えます。

本書では、単調なプレゼン資料が挙げられています。私もプレゼン資料のレビューの際にはよく「このスライドで一番伝えたいことは?」「まとめると?」など聞かれることが多かったと思います。

自分の中では、端的に話ているつもりでも、聞き手にとっては、本質から外れた話がごっちゃになって分かりづらくなっているのだと思います。(3年目になった今でも言われます。。)

この改善方法として本書では「エレベーターテスト」と言うものが挙げられています。要は、エレベータでばったり会った上司にPJの近況を端的に説明する場面を想定したものです。

テレワークが主体となりつつある昨今では、参加者が集まるまでの数分でブレイクタイム(世間話のような他愛もない話)があると思います。そんな場面で「最近の〇〇PJの進捗はどう?」と話を振られるかもしれません。常日頃から、今の仕事の状況を端的にまとめる訓練をしておくと良いかもしれませんね。

私自身も営業⇨R&D⇨SEと職種が変わっていく中で、上司が気にかけてくれることが多いのですが、いつもふわっとしたことしか伝えることができず、上司を不安にしているんだろうな、、と(笑)練習をしていこうと思います。

以上、「地頭力を鍛える」の感想でした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?