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【詩】ひとみしり

とある夏休み

いとこのあんちゃんに
手を引かれながら
渋々と身体を
伸ばすゆらす
あのラジオ体操

なんか
よそもんだからさ
恥ずかしさなんかな
心細さがあったんかな
次の日は行きとうなくて

あんちゃんが強引に引っ張る
もんやから
おれは拒んだ

これを人見知りと
いうんやな

あぁぁ
人見知りは損やんやな

なにがそうさせるんやろか

心を留める
何かがそこに蠢いて
あの海岸から見える潮がざわめく
身体の中の血潮も
つられてざわめく

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