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143.売れる秘訣なんてない!

お疲れ様です。
営業トレーナーの坂山一哉です。
今日も読んでいただきありがとうございます。

もう7〜8年前のお話!
ある方からこういう質問をされました。
「坂山さんはメンバーの方に
 売れる秘訣をどうやって教えているの?」って。

理由を聞くと
上司から、メンバーの売り上げが悪い!
何とかしろ!ってかなり叱られており、
困って聞いてこられたのです。


売れる秘訣なんて正直ないんですよね。

「そんな秘訣なんて本当に無いんで教えてません!」


「それで上長やっていてええんですか?」

「私は日々の状況を報告させたり、結構同行したりして
 色々と教えているんですが、一向に成績が上がらない。
 正直どうしたら良いか?」って顔が曇ります。


「色々と指導されているんですね!
 でも成績が上がらない。
 なら言わなくて良いのではないですか?」


「何をおっしゃるんですか?
 そんなことをしたら、指導が悪いってまた上司に怒られます。」


かなり上司の方はきついんだろうな!って感じました;。


「ではお聞きします。
 あなたはそのメンバーをどのような人物に育てたいですか?」


「売り上げを上げて、一人前の営業マンにしたいんです。」


「では売り上げが上がれば、一人前になるんですか?」


「当然じゃないですか。営業は売り上げをあげるからこそ一人前になるんですよ。」って。


「では売り上げを上げて、一人前のサラリーマンになるとすれば
 社会人としても一人前となりますか?」


「えっ!なると思いますが・・・・」


「私はまずは社会人としてちゃんとして欲しいことを伝えます。
 それが出来ないなら、顧客からは受け入れられないかも」
 あなたのメンバーがどういう人か知らないですが、
 言葉使いや態度、遅刻や提出物の遅れなど、
 もしまだまだできていないことがあるのではれば、
 まずはそれらをきちんとすべきでは!」

と少々きつく言ったのです。

売れない原因
それは色々とありますが、
顧客が一番どこを見ているかというと、
態度であったり、言葉使いであったりと
必要最低限のことができていないことだとおっしゃられます。

以前にも書きましたが、
私は新人であろうが、ベテランであろうが、
然程営業に関しては口やかましく言ったことはないのです。
(もとメンバーの方で、そんなことないで!って思われた方が
 いらっしゃったらすいません(笑)

それよりも人間的にどうか?
社会人として早急に一人前にすることを先決にしていました。


何故そうしてきたか。
ある先輩に言われたからなんです。

社会人
一年目は何も知らなくても恥ずかしいことはない。
三年目は色々と目に見えて会社内外も見通しがつく。
五年目は一人前。その時にちゃんと出来ていないから
社会人は失格である。


この言葉を信じ、失格者を出さないように
最低限のことができることを指示してきたのです。

出来ないのに、こうしろ!ああしろ!と
口やかましく言っても、
やはり出来ない者はできません。

まずは足元をしっかりと固めてあげることが
本当に重要ではないでしょうか?

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