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たった1人の当事者意識が会社を救う話

今から30年以上前、
デルタ航空が売上不振から経営に行き詰まった時
1人の女性の【当事者意識】が会社を救いました

みんなが口々に
「うちの会社潰れるらしいよ、、、」
「経営者は何をしているんだよ、、、」
「潰れたらどうすればいいんだ、、、」
そんな愚痴や不満をあげていました

そんな中1人のCAである女性が上司にこう言います

「この会社が潰れそうなのは私のせいなんです。
私はこの会社が好きなのに、私1人ぐらい
一生懸命やらなくても潰れないと思って
仕事をしていました。。 
だからこんな結果になったんです。
でも、この会社をつぶしたくないです!
だから、自分にできることはこの貯金を使ってもらうことです」

といって通帳を渡したのです。

もちろん上司は君のせいじゃないと言って
通帳は受け取らなかったのですが
この話が上司の仲間の中で話題になりました

「もし私たち1人1人が自分にできることを
やったらこんな結果にはならなかったのではないか?」
「我々にできることはもっとあるのではないか?」

そんな問いかけが会社中を回り
全社員が立ち上がることになります。

そこから1人1人の
当事者意識が強くなり
「自分ができることはあるか?」
と考え、動きはじめるのです!

しばらくして、デルタ航空の社長は
全社員から大きな飛行機の格納庫に呼び出されました。

格納庫の中に作られた壇上に立たされた社長に向かって
社員の代表がマイクを握り、こう切り出しました。

「社長、この会社はもうすぐ倒産するんじゃないですか。
私達は、全員知っています。・・・
来月になれば、全機レンタルである我社の飛行機は飛ばせなくなります。
それは、我社の終わりを意味します。
そこで、私達全員から社長に渡したい物があります!」

格納庫の真ん中を間仕切っていた白い大きなカーテンがゆっくりと開いていくと、そこに・・・当時の最新鋭の旅客機が一機、姿を現しました。

「社長、この旅客機はレンタルではありません。私達が買った我社の旅客機です。この一機から、デルタ航空を再建させましょう!」

 それは、1人の女性社員が示した当事者意識によって
全社員が自らの今までを見つめ直し
できることを考えた結果、出せるお金を出し合い
関係者や取引先にも協力を得て
一機の旅客機を調達することができたのです。

全員が世界一のサービスを心がければ絶対に会社は復活する。
いや、私達が絶対に復活させる!全員の思いが一つになりました。

社長が呼び出された格納庫のカーテンが開いた時、その航空機の胴体の真ん中には、大きな赤いリボンが巻かれていました。

そして運転席の下にはその飛行機の名前が刻印されていたそうです。
【スピリッツ オブ デルタ号・・・デルタの魂】

ここからデルタ航空は大躍進を見せるのです

1人1人の当事者意識が
組織を作る話です。

たった1人の行動は微力だけど無力ではない
1人1人が当事者意識をもって行動していきましょう!!

本日は以上!!

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