お仕事を獲る? いただく?
お仕事をとるとか、獲るのような言葉選びをみかけます。ライターになりたてで、やる気に溢れているんだろうなと感じますし、それ自体はとてもいいことです。
ただ、「お仕事を獲る」という言い方、言葉選びは、個人的にはやめた方がいいと思っています。
発注者、お金を出す側の立場で想像してみてください。自分の発注するお仕事、その対価である自腹を切って出したお金を、「獲る」と言われたら、どんな気持ちがしますか?
なんだか、自分目線、自分本位な表現に感じます。
「いただく」のような言葉選びをしてもらった方が、気持ちがいいですよね。「請け負う」とか「請ける」も良いです。「責任を持ってやる」みたいなニュアンスがあります。
言葉選びひとつ、些細なことかもしれません。
しかし、普段使う言葉が、私たちの人格や価値観をつくります。それはお仕事への態度、取引先とのコミュニケーションにおける応対の仕方に表れるはずです。
何より、私たちは言葉を扱うプロである「ライター」です。少しでも適切な言葉、誰の耳にも快く響く単語を選ぶ練習は、日頃からしておきましょう。
自分に刷り込みをすると思って、相手目線の言葉遣いを、まずは「お仕事をいただく」からはじめてみてください。
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