話題はひとつずつ

どんな文章でも、書くときは話題をひとつずつ終わらせていきましょう。1つのことについて話し終えてから、次の話題にいきます。

これは概念的に話すよりも例をお見せした方がわかりやすいので、さっそくいってみましょう⬇️

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【NG例】
ファクタリングはつなぎ資金の調達に適した方法です。売掛債権を売却し、その金額内で早めに現金を調達できます。請求書の金額内で、本来の支払い期日よりも早く資金調達できると考えるとわかりやすいでしょう。

融資はまとまった資金調達に適した方法です。審査のハードルはやや高いですが、出資を除き、ほかの方法よりも大きな金額を調達できるでしょう。

ファクタリングにも審査はありますが、自社の信用情報よりも、売却する債権の請求先(取引先)の信用情報が重視されます。そのため起業したばかり、代表者個人がいわゆるブラックな企業でも利用しやすいでしょう。審査をスムーズにクリアするには、付き合いの長い取引先への売掛債権を選ぶのがおすすめです。

融資の審査は自社の信用情報をもとに行われるため、起業したばかりの企業にはハードルが高いかもしれません。まずは、中小企業や個人事業主、起業家などの支援を目的とした日本政策金融公庫の審査を受けるのがベターですが、返済能力を示すための資料はしっかり作りこみましょう。金利が低く、返済期間も長めに設定できるのも助かります。

ファクタリングはあくまで債権の売却であるため、負債は増えません。しかし、調達した資金は本来の支払い期日に、一括で返金しなければなりません。

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この例は「ファクタリング→融資→ファクタリング→融資…」と話題が行ったりきたりしていて、かなり読みづらいです。読む側は「今何の話をしているんだっけ?」と考えながら読まなければならず、頭が疲れてしまいます。

今回は例なので「やりすぎ感」ありますが、このレベルではなくとも、話題を行ったり来たりさせてしまう方は多いです。慣れるまでは、記事を書いた後の見返しの際に、話題が行ったり来たりしていないかもチェックしてみてください。

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【NG例を修正したもの】
ファクタリングはつなぎ資金の調達に適した方法です。売掛債権を売却し、その金額内で早めに現金を調達できます。請求書の金額内で、本来の支払い期日よりも早く資金調達できると考えるとわかりやすいでしょう。

もちろん審査はありますが、自社の信用情報よりも、売却する債権の請求先(取引先)の信用情報が重視されます。そのため起業したばかり、代表者個人がいわゆるブラックな企業でも利用しやすいでしょう。審査をスムーズにクリアするには、付き合いの長い取引先への売掛債権を選ぶのがおすすめです。

また、ファクタリングはあくまで債権の売却であるため、負債は増えません。しかし、調達した資金は本来の支払い期日に、一括で返金しなければなりません。

一方、融資はまとまった資金調達に適した方法です。審査のハードルはやや高いですが、出資を除き、ほかの方法よりも大きな金額を調達できるでしょう。

融資の審査は自社の信用情報をもとに行われるため、起業したばかりの企業にはハードルが高いかもしれません。まずは、中小企業や個人事業主、起業家などの支援を目的とした日本政策金融公庫の審査を受けるのがベターですが、返済能力を示すための資料はしっかり作りこみましょう。金利が低く、返済期間も長めに設定できるのも助かります。

緊急時や、調達したい金額がそう大きくない場合はファクタリングが、新規事業の立ち上げや新規エリアへの展開を考えて入るようなケースでは融資が、それぞれ適しているでしょう。

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NG例のテキストを並び替え、それに伴い細部を微調整したものです。こちらの方が読みやすいですよね?

ファクタリングと融資で見出しを分けるのもアリですが、今回の例のように、最後の段落に「Aは〇〇なケースに、Bはxxなケースに適しています。」のような書き方もアリですね。

Aについてまとめて書く
→一方Bは~…、と、Bについてまとめて書く
→AとBはこんな風に違うよ、それぞれこんなときに適しているよとまとめる

という流れを意識してみてください。

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以上です!
今回出した例は、わかりやすくするために極端にしています。「こんなことしねーよ笑」と思った方もいるでしょう。
ただ、ここまでではなくともこのような書き方、ミスは意外と多いものです。自分には関係ないと思わず、気をつけてみてください。

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