案件ごとの時給を測る理由

私は口を酸っぱくして時給を測れと言っていますが、それはお金を稼ぐためではなく、自分の仕事に責任を持つためです。

時給と月の稼働時間がわかれば、自分のキャパシティがわかります。例えば時給1,000円の人が月に100時間稼働できるなら、10万円までの仕事を受けても大丈夫なはずです。でも、15万円分の仕事を受けてしまったら、5万円分終わらないかもしれません。

終わらせられずデッドライン超えてしまうのは、もちろんダメですし無責任です。どうしても終わらないからと、“手を抜いて”1.5倍速でやったり、徹夜で朦朧としながら終わらせたりも、品質の面で無責任です。

ちなみに私の場合、質を落とさず1.5倍速くらいなら正直なんとかやれるのですが、まぁ、これは普通はできないと思ってください。脳が焼き切れるくらい頭を活性化させてやるのですが、練習がいりますし、ちょっとコツを伝えるの難しいです。

というわけで、多少無理するくらいならいいですが、仕事は現実的にできる範囲で受けましょう。

ということを理解したうえで、今日の本題「案件ごとの時給を測る理由」についてです。

案件(執筆なら記事ごと、KWごとですね)ごとに時給を測れば、メディアごと、ジャンルごとの自分のキャパシティやスピードが把握できます。

同じ100時間稼働できる人でも、時給2,000円のAメディアなら20万円分のお仕事を受けて大丈夫です。

苦手で時間がかかるB分野(時給700円)のお仕事が多いなら、ちょっと警戒してほかのお仕事の量調整した方がいいです。

さて、個人的にいちばん大事なのはここからで、案件ごとに時給を測るのは「スピード(時給)に責任を持つ意識」を育てるためです。

SNSとか見てると、やれ割が、効率が悪いとか、やれバイトの方がマシとか言っている人たちがいます。

1字0.1円みたいな、明らかに割が悪いというか、搾取するような依頼を受けてるのならそう言いたくなるのもわかるのですが、果たして本当にそうでしょうか。

例えば私は1字0.5円のお仕事を、搾取だとは思いません。個人的には、1字1.5円もいただければ、どうとでもなるというか、十分割はいいと思っています。

スピードさえ上げれば、時給換算したときの数値なんてどうとでもなるからです。

例えば1本5,000円の記事を10時間かけて書いたら、時給500円です。でも、1時間で書いたら時給5,000円です。スピードにも限界はありますが、このくらいのスピードアップは十分可能ですし、それはライター側の責任です。

ライターとしての最低限の責任は、品質を担保することです。

ただ、私はスピードを確保することも、ある程度ライターの責任だと思っています。その方が数をこなせるから、クライアントさんのお役に立てるわけですし、「スピードアップ→時給アップ→収入と時間が増える→安定して仕事を受けられる精神状態をつくる&勉強の時間を増やす」の図式が成り立つからです。

敢えて乱暴な言い方でざっくりしめますが、「割が悪いとか搾取とかいう前に、自分が甘えてるだけなんじゃないの?」って疑いましょうという話です。

厳しめなことを言いましたが、私はこれがプロ意識だと思っていますし、私の投稿をきちんと受け取ってくださってる皆さんには、このくらい高いプロ意識を持っていただけたら嬉しいとも感じています。

すでにこのくらいの意識持ってる方も、ここ(友人とやってるサロンのことで、これらの投稿は期間限定でnoteにコピペしてるものです)にはたくさんいます。自分はまだそのレベルじゃないと感じても、全く問題ありません。こういうのは、やっていくうちに少しずつ育っていくものですし、私の投稿をこまめに読んでいただければ、きっとその意識を養えます。

きちんとしたプロ意識を持っていることは稼げる人の条件ですし、なんだかんだその方がお仕事も楽しいです。

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