リサーチのコツ-深掘り編

リサーチはライターの業務の中で、最重要かもしれません。情報を揃えるためにも深掘りするためにも、嘘を書かないためにも、綿密なリサーチは欠かせません。

ただ、リサーチしていく過程で次々わからないことが出てくることもあるでしょう。この場合、めんどくさがらずに、わからない単語や事柄はその場で再リサーチしてみてください。

記事の質を高めるためだけでなく、自分の理解が深まり、結果的にリサーチや執筆が早く終わるはずです。

これは概念的な説明がしづらいので、実例で解説してみます。

なお、例として出すデジタルトランスフォーメーションに関しては、私見を多分に含みます。用法・容量にご注意のうえ、ご自身に取り入れてください。

【デジタルトランスフォーメーション でリサーチを始めた場合】

デジタルトランスフォーメーション(以下DX)とは、簡単に言えばデジタル技術を活用して、世の中をもっと良くしようということです。

日本ではビジネス関連に限って使われることが多いですが、本来はそれ以外にも使われる、守備範囲の広い概念です。

まず、「DXとは」で検索したとしましょう。上位何本かを読んだだけでも、次のような疑問が出てきました⬇️

・DXとデジタル化、IT化の違い
・DXの適用範囲(ビジネスオンリー? プライベー(toC的な事柄)も含む?)
・具体的にどんなことがDXなのか

それぞれどんな検索をして悩みを解決すればいいのか、例を示します。

【DXとデジタル化、IT化の違い】

DXとデジタル化・IT化の違いは「DXとは」で出てくる記事でもわかるのですが、デジタル化とIT化の違いはややわかりづらいです。

ここを理解するとより深い記事を、スムーズに書けるようになります。さっそく次のように調べてみましょう⬇️

・デジタル化 DX 違い
・IT化 DX 違い
・IT化 デジタル化 違い

ここから先は、上記3つの検索で理解を深めた後に出てくるであろう疑問に基づき検索します⬇️

・デジタイぜーションとは
・デジタライぜーションとは

まぁ、正直デジタル化とIT化の違いに厳密な(公的な)定義はないです。たぶん。

ただ、ここまで調べた情報を組み合わせると、次のような流れが見えてきます。

デジタル化(デジタイゼーション)
→IT化(デジタライゼーション)
→DX(デジタルトランスフォーメーション)

実際にご自身で検索して、情報集めて、考えてみてください。

考えたうえでわからない部分あれば、自分がどう考えたのかの過程を示したうえで、何がわからなかったのか私に聞いてみてください。

【DXの適用範囲】

DXの適用範囲は、日本にいるとビジネス関連のみに感じます。ビジネス関連というより、社内の業務プロセスを変えるという意味に特化しているイメージです。

経済産業省のレポートには、特にそのような書き方がしてありますね。アレは「経済的な壁を乗り越えるためのDX」について書かれたものなので、その書き方がむしろ正しいのですが。

しかし、DXの範囲は広く、例えばレンタルビデオ屋からビデオオンデマンドに切り替えるのもDXですし、ドラクエがオンラインでできるようになったのもDXです。超私見ですが、YouTuberの台頭もDXです。

これがなぜそうなのかは、次のように検索すれば見えてくるかもしれません⬇️

・DX 事例
・身近なDX
・エリックストルターマン DX
・INFORMATION TECHNOLOGY AND THE GOOD LIFE

最後のは英語のPDF出てくるので、英語が読めない人は機械翻訳にかけてさわり(特に定義に関する部分)だけでも読んでみてください。DXを提唱したエリック先生のレポートです。

ここまでやれば、DXについてナチュラルに理解できますし、わかりやすい事例も自分で
探して噛み砕いて記事化できますし、(初歩レベルですが)論理的な主張を組み立てることすらできます。

つまり、深くて正しくてわかりやすくて、何ならある程度オリジナルな記事も作れるわけです。

【具体的にどんなことがDXなのか】

前項「DXの適用範囲」を調べて理解する過程で、これはもうわかっているはずです。

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重ねてになりますが、DXに関する意見は私見を多分に含みます。

ただ、リサーチやわからなかったことを理解する流れは、このイメージでいけるはずです。

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