仕事のコミュニケーションでも、感情を適度に表そう

よく「仕事に私情を挟むな」と聞きますが、私は「私情を挟むのが人間だ」と思っています。そもそもどんなに合理的、非感情的に振舞おうと努力したところで、私たちには感情がありますから、それを100%抑えるのは不可能でしょう。下手に押さえ込もうとすると、そっちの方が精神的に疲れてしまって非合理です。

プライベートではもちろん、仕事でも適度に感情を表していってください。私の思う仕事のできる人、頼れる上司は、感情を抑えるのがうまい人ではなく、自分の感情と上手に付き合いながら、それを適度にこちらにも見せてくれる人です。

では、どんな風に感情を扱えばいいのか、今日は2つ提案してみます。

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【態度や仕事ぶりに表れそうな感情を、あらかじめ伝えておく(1)】
イライラしていたり、辛いことがあったりして落ち込んでいたりするときは、その感情をあらかじめ相手に伝えておきましょう。自分は今どんな状態で、それが相手とのコミュニケーションや仕事にどんな影響を及ぼしそうなのか、事前に伝えておくわけです。

これは2つの実例を交えてお話しますね。1つ目は以前勤めていた営業会社の先輩のお話です。

その先輩はイケイケの営業マンでして、すさまじい成績を出していました。性格は別に良くないし、組織的な動きができないというか自分至上主義というか上司の言うこともロクに聞かない方でしたが、私は好きでした。なんかかっこいいし、彼のアドバイスが一番ためになりましたから。

そんなわけで性格の良くない彼は、仕事中も感情がけっこうでまくりというか、イライラしてるときは見ててわかるんですよ。

でも、そういうときは「オレ今イライラしてるからさ、それ後でもいい?」みたいな感じで、自分がイライラしてることをちゃんと伝えてくれるんです。

私なんて特に仕事ができなくって、万年赤字社員でしたから、そんな風にイライラしてるのを伝えてくれるのはありがたかったです。自分が何かやらかして、それで怒っているわけじゃないんだってわかるし、「今は話しかけちゃダメなんだな」ってはっきりわかりますから。

イライラしたり嫌なことがあったり、感情が高ぶっているときは大なり小なり、どうしてもそんなオーラがでます。対面ならもちろん、チャットですら出るときがあります。

表に出そうなくらいイライラしてるときは、あらかじめそれを伝えて、少しそっとしておいてもらうといいかもですね。どうしてもコミュニケーションを取らなくてはならないときでも、「今ちょっとイライラしてるから、言い方にトゲが出るかもしれないけど、あなたのせいじゃないから」と伝えておけば、相手は「自分が何かしたのでは?」と不安にならなくていいわけです。

「コイツ、しょうがねぇやつだな」とは思われるかもしれませんが、相手に爆弾を扱うような不安は与えなくて済むはずです。

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【態度や仕事ぶりに表れそうな感情を、あらかじめ伝えておく(2)】
これは私のやっていることですが、プライベートで何か嫌なことや辛いこと、仕事に影響が出そうなことがあったら、それを上司(フリーランスなので上司というか、直属のディレクターとか社長とかですね)に伝えてます。だって、どんなに押し殺したって絶対影響出るんですもん。

私たちフリーランスは基本家で仕事をしますし、外とのコミュニケーションも希薄になりやすいですから、マイナスな気持ちや考えが心の中でグルグル回ります。会社や取引先の人と一緒にいるときは気も紛れますが、家に一人でいれば、気を紛らわすものがありません。コンサル系ならまだしも、基本一人の空間で、感情表現の手段でもある言葉と向き合い続けなければならないライターなんて、特にそうです。

なので、プライベートで辛いことがあったときや、一時的に(そのクライアントさん以外のお仕事とかで)忙しくなりそうなときなどは、早めにそれを共有しています。

例えば私は今月、週に2~3回スイカの収穫のお手伝いにいっていますが、それもクライアントさんに伝えています。「7月いっぱい収穫があって、作業に影響でそうなんですけど、デジタルデトックスにもなるし体力もつくしでいきたいんですよね」「収穫ある日は動きが悪くなりますから、都度スケジュール共有しますね」みたいな感じです。

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以上です!
もうひとつ意識している「メッセージ内に自分の感情を入れる」方法は、夕方に投稿しますね。

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