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成長環境の公式は「仕組み×ヒト」 ~創業3年目スタートアップでの1年を振り返って~

はじめまして、朱元(しゅげん)です。

去年の1月からキャディ株式会社という製造業系スタートアップで働きはじめてちょうど1年が経ちました。社員ではなくインターンという身ですが、「インターン生にも社員と同等の活躍を求める」という有り難い社風もあって、週5日勤務のフルコミットをさせていただく中で、見えてきたことをまとめたいと思います。

会社と事業の説明はこちらの資料を参照

このnoteを書く目的は大きく2つあります。

① 振り返りも兼ねて自分の思考を整理するため
② 同じようなシチュエーションの人の背中を後押しするため

②について少し補足をすると、自分の周りを含めて学生時にスタートアップで長期インターンをする人は増えてきていると感じていますが、実際にそのままその企業に就職する、という選択肢をとる人は依然として少ないんじゃないかと思っています。

また反対に、一度大企業などへの就職を経て第二新卒としてスタートアップに転職してくる方も増えているという印象があります。(実際にキャディでもそのような方は多いです)

(いずれも定量的なデータがある訳ではありませんが)両者のギャップの理由は、ひとえに「社会人としてのほんの少しの経験の差」にあるんじゃないか、というのが自分の仮説です。どちらもスキル的には大差がないはずなのに後者の方がよりリスクテイクできるのは、ビジネスを肌で感じ解像度を上げた状態で、自分のキャリアについて真剣に考えたことがあるからである、ということです。

そこで、自分のキャディでの経験が上記のようなシチュエーションにある人たちの思考材料となれば、と考えています。また、スタートアップへ就職するというチャレンジを志す学生・若手社会人の方が一人でも増えてほしい(そしてあわよくばキャディに興味を持ってほしい)という願いを込めて、以下のnoteをまとめます。

どんな人間か

最初に自己紹介がてら自分の経歴について簡単に書きます。

自分は東京大学経済学部に在籍する大学4年生で、大学では経営戦略とマクロ経済学について学ぶ2つのゼミに所属しています。株式投資が趣味だった親の影響もあってか、昔から「ビジネス」や「会社経営」に興味があったことから、まずは学問としての経営学・経済学を体系的に学びたいと考えて、2つのゼミを選択しました。

進路については、最初は理論を突き詰めたいという思いもあり大学院への進学も考えましたが、「学んだ理論を単なる知識で終わらせたくない、一度は実践に移したい!」という気持ちが勝り、就職の道に進むことにしました。

そんな経緯から、就活時には「経営の現場との距離が近い仕事である」という理由で、戦略コンサルティング会社や創業から日が浅く経営レイヤーの仕事に携われる可能性が高い(と予想される)ベンチャー企業を中心に面接を受けました。

キャディとの出会い

無事に就職活動を終えて、「社会人になって組織の波に飲まれる前に、自分の肌でビジネスのリアルを感じてみたい!」と思い、フルコミットできる長期インターン先を探していました。

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そんな中でキャディに出会い、解決しようとしている課題の圧倒的なスケールの大きさと、「それを本当に実現させるんだ」と確信させてくれる経営陣の顔ぶれに居ても立っても居られなくなり、気がつけば直接コンタクトを取っていました。

面接で社長の勇志郎さんに問われたのは、「泥臭いことでも最後までやりきってみせるという覚悟」のみ。キャディでは勇志郎さんのような卓越したビジネスパーソンと同じテーブルで議論しながらビジネスを前に進めていけるのと同時に、たとえインターン生であっても「それが求められる」環境がありました。

これから事業も組織もどんどん成長していくだろう中で、「このような貴重な環境に飛び込むなら今しかない!」と、その日のうちに入社を決めていました。

やってきたこと

実際に入社してからは社長室のメンバーとして、主に事業成長における課題解決に取り組んできました。具体的な業務内容は、

カスタマーサクセス部門の業務効率化(3ヶ月) → 新規サービス領域立ち上げとオペレーション構築(6ヶ月)→ 事業のコア・プロダクト改善と全社のデータ分析支援(3ヶ月)

と変遷しています。と、キレイにまとめてみましたが、実際の業務はここにとても収まり切るものではなく、他にも社内wikiを作ったり、社内で行われた研修やワークショップのまとめを全社に展開したり、その時々で自分が価値を発揮できそうな仕事を拾ってやっていました。

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時にはこんな無茶振りも…(全社会議で自分の作ったスライドが投影されたときの感動はひとしお)

スキルも経験も何もない自分は、特に最初のうちは「自分はバリューを発揮できているのだろうか?」という問いと常に隣合わせで、その時の自分にできることを探しては泥臭く、地道に取り組んでいました。

スタートアップの良いところは、常にリソースが限られた状態のため、理想の「あるべき姿」があったとして、そこに達するために「やるべきこと」と「できること」の間にギャップが生じる(=探せば常に仕事がある)点だと思っています。

そのため、たとえスキルがなくともまずは溢れ玉を拾うことや簡単な作業の積み重ねから始め、できることと信頼の幅を広げていくことで、突破口を見出すことが可能です。実際に自分がこの1年で携わった業務も、あとの方になるにつれて全社の戦略やビジネス構造の理解が求められるものになってきました。

このように、走りながら思考を続けることで、自分の関われる範囲をどんどん広げていけることが、スタートアップで働く上での最大の魅力だと思っています。

「身を投じれば世界は広がる」

これは今までの人生の要所要所で意識してきた言葉ですが、キャディに入って改めて、そして今までで一番強く実感しました。

少し唐突ですが、いわゆる「成長環境」は「仕組み×ヒト」で規定されると考えています。両者をもう少し細かく分解してみると、「仕組み → 社内の研修や若手登用についての制度設計、意思決定に関する情報の透明性、ノウハウ共有の度合い、etc...」「ヒト → ロールモデルとできる存在がどれくらいいるか、その人たちがどれくらい真剣に若手の育成を考えているか、etc...」と書き下せます。

先に挙げたスタートアップの魅力も、これらが揃っていなければ実現できません。ではキャディではどうなのか?と聞かれれば、「仕組みは80点、ヒトは120点」だと思っています。

「仕組み」についてはそもそもスタートアップなので、体系的な研修を大掛かりに行う余裕は正直まだありません。(とはいっても、過去にはベースとなるハードスキルを身につけるための研修が開催されたことがありますし、業務に直結するトレーニングはこの1年でかなり整備されてきた印象があります。)一方で、事業に関する様々な意思決定の過程や、部署内でのノウハウについては意識的に「見せる化」されていて、学ぶモチベーションさえあればいくらでも知識を吸収することができます。

それ以上に、キャディが突き抜けているのは「ヒト」の部分です。ロールモデルという点では、キャディには各分野のエキスパートが集まっており、彼らから大いに「盗む」ことができます。例えば、先日キャディに入社された吉田さんは、前職はWantedlyでCFOをされていたスゴイ方。そんな方が、自分がうんうん唸りながら解決できなかった課題を颯爽と解いていく。悔しさも大きいですが、それをバネに学びに変えることができます。

そして何よりも有り難いのが、彼らのようなヒトが、若手の能力・目線を引き上げることに何よりも熱心だということです。

キャディで働く「ヒト」に興味が出てきた方はコチラから

キャディには上長との定期的な1on1を通して目標達成に向けた成長を促進する、という制度がありますが、それ以外にもいたるところで公式/非公式に1on1(または単にランチでも)が行われています。その最たる例が社長の勇志郎さんです。(髪の毛一本すら入り込めないほどスケジュールがキツキツに詰まっているのに、1on1の依頼は有無を言わずに受け入れてくれる。まさにキャディのvalueの「至誠」を体現していると思います。)

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もちろん、社長以外にも1on1の依頼をして断られたことはありません。(むしろ逆にお誘いをいただくこともあります。)このように学び・成長に対する一種の貪欲さが、カルチャーとして会社に根付いているのが、キャディが「成長環境」足り得る一番の要因だと言えます。

以上を踏まえると、キャディのインターンの最大の魅力は、こうした環境下で四苦八苦することで、ビジネスを構造的に捉える力や自分のキャリアの描き方に対する解像度が上がって、「できることだけでなく、やりたいこともどんどん増えていく」ことだと思っています。

実際に自分は「プロダクト開発についてより体系的に学びたい」と考えるようになり、それを社長に直談判し続けていたところ、1月からエンジニア部門に移ってチャレンジさせてもらえることになりました。このように、やりたいことを本気で主張すれば(そしてそれに足る成果を示すことができれば、)機会がちゃんと与えられる。そんな環境がキャディにはあります。

これからの話

最後まで拙い文章を読んでいただきありがとうございます。ここまで長々と偉そうなことを書いてきましたが、正直自分が今までに成果として残せたのは微々たるものだと思っています。同時に、会社の成長速度に負けないように自分が発揮できる価値を高めていく必要性も感じています。

次のチャレンジとなる「エンジニア」という領域は、自分にとってはまだまだ未知が多い世界です。キャディのエンジニアといえば、世の中でもいわゆる「スーパーエンジニア」と呼ばれる方々ばかりですが、その中で自分がどのようにポジションを築いて貢献していけるか、今からワクワクしています。

そして最後に。(一番伝えたいことですが!)

一緒に切磋琢磨しあえる仲間が欲しい!!

これまでの文章を読んで少しでも「キャディ面白そう」「どんなことをやっているのかもっと知りたい」と思ってくださった方は、TwitterでもFacebookでも気軽に連絡をください!ここには書ききれなかったもっと踏み込んだ仕事の話や、キャディのカルチャーなどについて、何でもお話しします。また、「キャディのこの人と話してみたい!」という要望でも大歓迎です。

「そんなことはいいから、もう応募してやるぜ!」という意気や良しな方々はこちらのリンクからお願いします。

本当に最後になりますが、改めてここまでnoteを読んでくださってありがとうございました。これからも定期的に発信は続けていきたいと思っているので、気軽にフォローなどもいただければ幸いです。

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