「【頭の良い人ほどハマる！】には絶対ハマらん！」とする頭の悪い私

先程見たパズルゲームの広告に、こんなことが書いてあった。

「IQが高い人ほどハマる！」

……私のことではないか？🤔

高IQの私はすっかりその気になって、その広告をタップしようとした。
だが、真実を見抜く私の眼は、気づいてしまった。

「……これは【自分は頭が良い】と自然に思ってしまっている、頭の悪い人に対する広告だ」

そう、頭の良い人ほど「自分より頭の良い人が存在していること」を知っているから、自分は頭が良いなんて思わない。
反対に、「自分は頭が良い」という人はバイアスに塗まみれた人間であり、世の中を冷静な眼で観ることのできない、頭の悪い人間なのだ。（論拠は無い）

危うく、私は【頭の悪い人間】になるところだった。

サンキュー慧眼。

……と思ったところで私は、さらに愚かであることに気づいてしまった。

「【頭の悪い人】にならないように頭良く振る舞う」ことにより私は、《面白いゲームに出会う》という機会を損失してしまっていたのだ！

自分で自分のことをなんと思おうと、このゲームは私にとって面白い可能性はあるではないか。
その可能性を、私の小さなプライドを守るためだけに潰してしまっていたのだ。

……いや、このゲームは実は面白くないのではないだろうか？

そうだ。
こんな頭の悪い人が喜んで引っかかりそうなキャッチコピーのついたゲームが、真に頭の良い私にとって面白いはずがない。

これはプレイせずとも分かる。
絶対に面白くない。

……と決めつけて自分を誤魔化そうと思ったが、
面白い可能性はゼロではない。

私は、私の小さなプライドを守るために、自分が幸せになるかもしれない機会チャンスを見逃してしまったのだ。

その事実が消えることは無い。
これを機に自分の、本当の「やりたい」という気持ちに誠実に向き合って生きていこうと思った。
そんな出来事だった。

ちなみに、件くだんのスマホゲーは面白くなさそうだからプレイしていない。