甘瓜みるきのメンタルは最強可愛い。

先週のプリマジ、見ましたか？
私は見ました。
ワッチャプリマジ！第５話「みてみて！かわいい×2 みるきだお(は～と)」です。

この話は甘瓜みるきという、ゆめかわ系かわいい女の子にスポットライトが当てられているのですが、これがま～～あ腹黒ゲス娘！
……な～～のにすごく魅力的で今後が期待できそうなので、ちょっと彼女について語ろうと思います。

あらすじとしては、主人公のまつりちゃんが、ひょんなことからモデル撮影にみるき(とひな先輩)と一緒に参加するというもの。
主人公がひょんなことからチャンスをゲットして夢を叶えていく…という、ストーリーとしてはまさにベタな展開。

……なんですけど、みるきはこの展開について、心のなかで「ぜってえ主人公補正かかってるお！」と不愉快な様子。
主人公補正って、女児向けアニメなのにやけにメタい…。

あくまで腹黒なので、いちいち発言することはほとんどないんですけど、他にもいろいろ心の声が出てきます。

(お～お～息切らして汗みずくて暑苦しいお)
(そのまま散れお！)
(騒がしいやつに可愛いやつはいねえお)
(ぶざまだお～！)

…本当に女児向けアニメですか？
心の声にしても口が悪すぎるんですよね、この中学生。
小物感すごいし、主人公への振る舞いも良いとは言えず、視聴中は私も正直好きになれなかった。

そうやってみるきが視聴者からのヘイトを溜めに溜めた頃に、撮影を担当してるカメラマンから、ある一言が入ります。
「みるみる(みるき)は可愛い。でもそれだけ。
可愛い以外のみるみるが見たい」

今のあなたでは物足りない、つまらないといった言葉。
女児アニメあるあるな展開だなと思いました。
あ～ここからみるきちゃんがなんか悔い改めたりするのかな～など思ってました。

でも、プリマジは令和の女児アニメ。
表面上はカメラマンの言葉を受け入れるものの、本心は全く逆！

というのも、みるきは「可愛いだけで何が悪いの？みるきだけが可愛い！」というスタンス。
そう、甘瓜みるきは可愛い以外は必要ない。
「可愛い甘瓜みるき」を極めている。曲げるつもりは一切ない。
そこに戸惑いは全くなくて、見ててすごく気持ちよかったです。

そして、その後は計算と策略でライブ権を勝ち取り、最高のステージを魅せつけてくれました。
ちゃんと最高に可愛かった。

多分、みるきちゃんって多くの視聴者とリンクした立場にいる女の子なんだろうね。
大抵の人間って、主人公補正なんかないし、そういうものがある人間を妬むし羨ましく感じるじゃないですか。

メタすぎる発言でびっくりしたけど、みるきも多分「主人公補正」がない女の子なんですよね。
だから、みるきはその主人公補正に頼らず、計算で「主人公補正」を獲得する。
そういう強さを持った少女であり、それはほとんどの私たちにとって必要な強さなんだと思う。

そして、まわりが何を言おうが、真っ直ぐ可愛い(だけ)を極めるという意志。
リアタイしながら、れ、令和～～！とおったまびっくりしてました。

みるきちゃんが今後の展開でどういうふうに成長するのか、あるいは成長しないのかわからないけど、この５話だけで学べるものがたくさんあってすごい良かった。
最初はクズすぎて全然共感できなかったけど、30分のなかで大体わかった。すげえ女だよ。

まだまだ物語は序盤で、もしかしたらどこかでみるきちゃんのメンタルをポッキリ折る展開もあるかもしれないし、どんなみるきちゃんでも受け入れるつもりだけど、どうか「みるきだけが可愛い」というメンタリティだけは曲げずにいてほしいなあ～～と、強く思いました。
プリマジはいいぞ。みんな見てください。