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子どもの「待つ」をどう攻略するのか?考え方のいくつかのアイディア

1:待ち時間の課題は?

今回は「待ち時間」についてのヒントを記事にしていきたいと思います

お子さんの「待ち時間」に対しては、コンサルテーションや研修で質問をいただくのが多い内容です。

どんな質問をいただいたり、課題として考えている場面に遭遇するかというと、

<よくいただく質問など>
・待てない
・立ち歩きしてしまう
・じっとしてられない
・周囲に迷惑をかけてしまう

、、、

などの質問をいただく場合があります。

「待ち時間」は以前アップした記事<「好き」の要素を探す???余暇時間の攻略アイディア!!>の中でも説明した、

「4つの余暇の種類」

の中の1つ「時間潰し」にもなっているので、とても重要なポイントになります。

詳しくは↓リンクより


そこで今回は、

・待ち時間の考え方
・待ち時間の支援
・待ち時間活用例

などの視点で「待ち時間」をまとめいていきます。


2:みんな待ち時間に何をしているか?

あまり待ち時間に関して考えたことはないかもしれませんが、

大人や支援者は、どうやったら「待てるようになるのか」と考えます。

その際に良く見るのは、椅子に座ってひたすら待つなどを教えていることをよく見かけます。

ここで質問ですが???

みなさんは、この一か月の間に、何もしないで5分間待つという経験をしたことがある人はいるでしょうか?

もしかしたらそのような経験をした方は少ないじゃないかなーと思います。

よくよく考えてみると、 5分という待ち時間でも

●スマホで時間つぶし

●隣の人と話ししながら待つ

●一見だまって待ってるようでも、考え事をしながら待つ


など、

〜〜〜しながら時間つぶしをしている事がほとんどではないかなと思います。

例えばコンサルテーションで、保育園などで様子を見ていても、

一見並んですべり台の順番待ちをしているようでも、他のお子さんとお話しながら待っていたりすることが多いですね。

ここで重要になるのは「ただ待つ」ではなく、「待つ時間に適した時間つぶしの活動」という視点になります。

多くの人が当たり前にやってるので意外に落とし穴になるのがこの「時間つぶしのスキル」です。

これを忘れてしまうと、

「ただ待つ」

ということを教えても、中々上手くいかない、、、
という現場をよく見かけます。

その背景には、

●時間つぶしを教えられていない

ということもありますし、

子どもの特性や個性の違いから、

上にあげたような、例の、

●景色を見る、友達と話す

が時間つぶしの活動にはなりにくい、という場合もあります。


色々な背景があるお子さんもいるので、子どもにあわせて、地域で上手く使える時間つぶしを、意図的に教えていくことが大切なお子さんもいます。

この時間つぶしのスキルというのが限定的であったり、中々教えられないまま「ただ待つ」ということだけを教えても上手くいかない場合もあるかもしれません。

3:待ち時間攻略のヒント

では、どうやって、待ち時間を過ごすための「時間つぶし」を考えるかと言うと、

2つのポイントが重要になってくるかもしれません。

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待ち時間の支援を考える時のポイントとしては、

●納得のいく見通し

●待つスキル(状況にあった)

の2つのポイントを考えてみる必要があるかもしれません。


一つ目のポイントは、

「納得のいく見通し」

まずは「何に対してどれくらい待つのか???」ということが重要になるかもしれません。

例えば、行列のできるラーメン屋さんに、

・ラーメンがすごい好きな人→一時間までなら並べる

・そんなに好きじゃない人→美味しいなら15分程度並べる

のように、

人によって待てる時間は違いますよね?

子どもに待ち時間を教える時も、どのくらい待つのか?という見通しは伝えても、

本人が納得できる(そこまで待つモチベーションがあるのかどうか)待ち時間や活動なのかということはあまり話題に上がらないことがあります。

見通しだけ伝えるのではなく、きちんと子どもがモチベーションを感じて納得できるのか?というポイントも重要かもしれません。

二つ目のポイントは

「状況にあった待つスキル」

になります。

例えば、お出かけしていて列に並んでいる時に、

・イヤフォンしながら音楽を聴く はOKですが、

・スピーカーで音量を大きく出しながら聴く は、あまり良くありませんよね ?

レストランで頼んだものがくる15分間iPadで動画を見て待つはOKですが、

保育園の園庭にある遊具を使う待ち時間にiPadはあまり良くないかもしれません。

時間つぶしのスキルは多いにこしたことはないので

・過ごせる時間

・使える場所/活動

などを考えて、作っていくのも大事ですね。

また、「音がでる」の があまり適切でないなら、「ヘッドホンなどが使える」と適切になることもあるので、使う練習をしていくのも大事ですね


4:待ち時間活用例

https://www.instagram.com/p/BtZ09yTHs7L/

https://www.instagram.com/p/BtUwPanHmxB/


5:まとめ

以上長々と「待つこと」についての記事を書いてきましたが、ここで書いているのはこういう支援が良いという、決めつけではなく、考え方の一つだと思ってください。僕が実践で取り組んだことや関連機関と取り組んで上手くいった事例の要素を抜き出した内容になっています。

ヒントや考え方の一つにでもなればと思っています。


重要なポイントの一つ目は、

待ち時間と考えるのではなく、

「時間つぶし」の活動やスキルをどう教えるのか

と考えるでした。


それらのスキルを考える時に、
・「納得のいく見通し」
・「状況にあった待つスキル」

の二つの重要なポイントを考えることで、活用できる「待ち時間のスキル」を教えることができるかもしれません。

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