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真のエースへ、伊賀戦


試合前

2023年8月27日、ゼットエーオリプリスタジアムを会場に、
2023なでしこリーグ1部第16節
オルカ鴨川FCvs伊賀FCくノ一三重の試合が、
17時キックオフで開催されました。

 試合前の状況

第16節の6試合の中で、この試合だけが遅いキックオフ。試合開始前には、他会場の5試合が終わっていました。
上位対決(鴨川3位、伊賀4位)はこの試合だけでしたが、首位ニッパツがアウェーニンスタで愛媛に敗れ、2位名古屋もアウェー保土ヶ谷で日体大に敗戦。
この結果を受け、得失点差込みで鴨川が勝てば3位から首位、伊賀が勝てば4位から2位。両チームとも勝てば順位が2つ上になる超が付くほどのビッグマッチになりました。

前回の同カードは、伊賀2-1鴨川。
伊賀が2点先行し、鴨川は松尾美月選手のゴールで反撃も届かず。という流れでした。シーズン初の連敗を喫した相手(オルカは現在2敗、負けはこの時の名古屋→伊賀のみ)にここは是非とも勝利して、アウェーでの借りを返したい。

当日の会場周辺

ホーム開催の何試合かを、鴨川市以外の千葉県内自治体で行っているオルカ鴨川FC。
この日の試合会場は、市原市の市原臨海緑地公園内にある、ゼットエーオリプリスタジアム。

試合前々日に、チーム公式Xから駐車場の注意喚起。まあでもそんなに大した事はないだろうと思っていたら、当日のキックオフ2時間半前に既に大混雑。
南側から会場近くに向かうと、いかついパリピ風の皆様が車道を塞いでいる。誘導の兄貴(いかつい)が
「通りますか?どかしますけど」
と親切に言ってくれたが、パッと見80人くらいの人混みにどけとは言えず…。すぐそこに見える駐車場で、オルカのユニを着たサポさんが車から降りてるのが見えるのに前述の兄貴
「すいません、ここは試合観戦の人は(駐車)ダメなんすよ」
え?いやいや…。色々ツッコみたかったけど面倒なので、Uターンして手前の駐車場に引き返すことに。
どうやら体育館で地元の地下格闘技団体が大会を行っていたらしく、どうやら私はそっち系のお客さんと間違われたっぽい。いやヘビー級とかで試合しねえから。手前の駐車場は満杯。仕方なく公園外周を迂回して北側から突入。そこで別の誘導員さんに質問。多分この方たちがオルカ側の誘導員だと思うが、何故か無線で指示を仰いでいる…。だから試合とかしないから…。
その人の指示で、林を抜けた川沿いへ。多分駐車場じゃないけど一杯車が並んでる。先に停めてある皆様に倣い、ちょうど少し先にあった空きスペースに駐車。他の車から降りてくる若い衆。道に捨てられた飲みかけの缶ビール、火のついたままの吸い殻。ああ完璧に間違えられてる笑。
場違いな長野ナンバーがいつも以上に目立つ。久々に気配全消しでゼットエーオリプリスタジアムまで早足。アラフィフのじじいですいじめないでください…。

スタジアム到着

スタジアム入口

何とか絡まれることなくスタジアム前に辿り着く。こんなに疲弊するスタジアム入りは初めてかもしれない笑。逃げ切ったぞ!(追われてない)
いつもの鴨川サポの皆さん、ちびみみさんと合流。生きてて良かった。オルカ横丁のテントのオルカブルーを見て生きてることを実感。あ、運営補助に回ってる選手たちもいる。

森田千尋選手。一度だけプレーを見て期待してるけど、まだオルカ鴨川FCでの出場はなし。デビュー楽しみにしています。

がおー

今回は遅刻しなかったので、横断幕張りもお手伝い。

練習

鴨川は、注目のひとりだったFW兼重選手や、中断前はキャプテンマークも巻いていたDF児玉選手がメンバー外。松尾美月選手、ハンナ選手、古舘選手、浦島選手らシーズン序盤のレギュラークラスがリザーブ。キャプテンは久々CBで出場の山幡選手。

伊賀の元長野4人の内、藤田理子選手はメンバー外。昨年レギュラーだった時期もあったと思うだけに離脱が長い。ケガか・・・。
西林選手が先発、村上選手と西川選手がリザーブ。一昨年のなでしこリーグ1部得点王の西川選手は、この試合が伊賀に戻ってきて復帰初戦。22試合19得点という凄まじい決定力、今日はまだ眠っていてほしい。

入場前

初代Jリーグ優勝監督

練習後、本日の試合運営補助の帝京平成大学女子サッカー部の皆さんのご挨拶(国際武道大学が同日17時30分から試合の為)。続いてマッチデースポンサーのサンリツさん、スペシャルゲスト松木安太郎さんのご挨拶。松木さんは今年2度目の登場。

入場・記念撮影

エスコートキッズは人数不足で8人。
この大一番に観客277人だったり、フクアリの時とは逆にアナウンス不足と、同日のイベントバッティングによる駐車場不足や案内不足も響いたように感じます。

前半

試合開始直後から、伊賀が攻勢に。コーナーの混戦からのピンチは、GK田谷選手がなんとかセーブ。

先制ゴール

虹が出たと思ったら雨が降り出し、ポンチョとカメラレインカバーを装着していた矢先の8分。MF高塚選手のスルーパスをラインギリギリで受けたFW鈴木陽選手が、エリア手前から豪快にシュート!あ~カメラ間に合わんかった泣

雨が降ってると雨にピントが合う不運。ガッツポーズも若干ピントが入ってませんが、慌ててたんでこれが精一杯。リーグ最少失点の伊賀相手に先制できたのは物凄く大きかったと思います。

先制ゴールの鈴木陽選手。この日はいつもよりポストプレー<裏抜けだったように感じました。で、その裏抜けがかなり効果的でした。

この日先発の、高塚選手と並木選手のダブルボランチ。揃って相手パスの予測が凄く良かったです。スカウティングの成果が出足の良さにも結び付いていたか。

近藤選手のミドルシュート。失礼かもですが、近藤選手ってエリア外からシュートするイメージあまりないんですけど、この日はvs伊賀仕様なのかリーグ後半仕様なのか、皆積極的でした。

追加点

飲水タイム明けの25分、鴨川のFKから試合再開。

並木選手のFKは大きな山なりの弾道でエリア内へ。GKが処理に来た横から鴨川の河野選手がワンタッチでコースを変え、そのままダイレクトで中央へ折り返し。

鈴木陽選手が突っ込み、伊賀DFがクリアも、既にボールは入っていたという判定でゴールが認められました。

大きな大きな追加点。そして鈴木陽選手はこれで今シーズン8ゴール目。得点ランキング4位タイに浮上しました。

前半は4本のシュートに加え、オフサイドになりましたがあわやハットトリックのシュートを決めた(リプレイ見るとオンサイドなんだよなあ。副審さんよ・・・)鈴木陽選手。積極性と、裏抜けの際のライン読みが冴えていました。

4月の伊賀での一戦では、鴨川のミスや一瞬の隙を突かれての失点でしたが、この試合ではギリギリまで集中した守備を見せていました。

前半はそのまま鴨川2-0伊賀で終了。

ハーフタイム

ハーフタイムには、入場時に渡された番号による大抽選会。
最後の大物だった全選手サイン入りオルルンTシャツは、まさかの伊賀サポさんが大当たり笑

西川選手の出番は・・・いや出ないで笑

後半

後半開始早々の47分、鴨川にとっては最大のピンチ。左のスローインからの流れで、クロスを右サイドで待ち構えていた伊賀の17番藤田桃加選手がトラップ。そこに猛然と突っ込んだ鴨川のGK田谷選手が至近距離でシュートブロック。こんな時間帯で2-1にされたら相手が勢い付いてしまうところを、ビッグセーブで救いました。

鴨川は、左サイドでは河野選手に代わって後半から出場の松尾美月選手が、右サイドは中央から流れた鈴木陽選手が、伊賀のSBの背後を狙う回数が多くなりました。これによって、2点ビハインドの伊賀は徐々にサイドの守備に追われて上がりが少なくなっていったように感じました。

56分には、ケガで離脱していたキャプテン浦島選手が、約2か月半ぶりの出場。

伊賀は61分に村上選手を投入。村上選手も直後に見事なサイドからのスルーパスでチャンスを演出しましたが、徐々に伊賀全体が前掛かりになる中で焦りからか接触プレーが多くなり、63分には村上選手が浦島選手を手で引き倒して警告。

野田監督も熱くなったか、67分には主審から注意。野田監督は手が反省の構え笑

72分には、伊賀の下條選手が松尾美月選手のドリブルに後ろから手を引っ掛けて警告。

ダメ押し

74分、並木選手が見事なカットからライン裏へスルーパス。

エリア内右でこのボールに走り込んだ鈴木陽選手が、ダイレクトで中央へパス。

パスの先にいた浦島選手はこれをスルー(数秒前に中の様子を確認していた)、左から走り込んで来た松尾美月選手がシュート!が、シュート直後は手で口を覆ってますが・・・。狙ったのと全然違うシュートになったんでしょうか笑。でも入ったのでOK。試合を決定づける3点目が入りました。

松尾美月選手は、4月でのアウェー試合に続き伊賀相手に2試合連続ゴール。

ゴールの少し前から準備していた西川選手ですが、このタイミングで交代出場。ただ、3点ビハインドでは厳しいものがあったと思います。

鴨川は、中断前にノジマから加入した福住選手が初出場。

伊賀は正野選手、鴨川はハンナ選手を交代出場させますが、これ以上スコアは動かず。

ハンナ選手には2度のシュートチャンスがありましたが、いずれも伊賀のGK後藤選手がセーブ。

試合終了

インタビュー

インタビューのトップは、再開初戦を見事勝利した野田監督。

2得点1アシスト、エースと呼ぶに相応しい活躍の鈴木陽選手。

見事なスルーパスでのアシストに加え、守備でも光った高塚選手。

後半からの出場でダメ押しゴール、松尾美月選手。

引き上げる前の浦島選手と鈴木陽選手。
3点目の直前、浦島選手のスルーも隠れたアシスト。見事でした。

これで前述通り、オルカ鴨川FCは序盤戦以来の首位返り咲き。得失点差での首位ですが、得点数・失点数(の少なさ)は共にリーグ2位。9勝5分け2敗とやや引き分けが多いものの負け数は最少。
残り6試合(ホーム2試合)で上位対決はホーム鴨川でのニッパツ戦を残すのみ。9月17日は優勝を左右する試合となるでしょう。是非大勢の観客の後押しをしたいものです。ただ、アウェーの試合で残る相手は、最近大型補強を敢行して以降無敗のスペランツァ大阪、フクアリの試合では1-1と勝てなかった(内容も苦戦した)愛媛FCレディースなど難敵が残っています。今節上位が立て続けに敗れたように、まだまだ波乱が起きそうです。

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