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写真・動画利用の一部解禁について

急転直下

2022年5月26日、なでしこリーグ公式HPで以下のニュースが出ました。
なでしこリーグ公式試合における写真・動画のSNSおよびインターネット上での使用ルールについて
突然の解禁。翌日には公式Twitterでも告知がありました。
私の記憶では、2013だか2014年に「撮影した映像(静止画も含む)、音声の全部または一部を、リーグの許可なくインターネットその他のメディアを通じて配信すること」を禁止していました。
女子ワールドカップ優勝の余韻が残るころの規制でしたが、その記事自体常時リンクがある訳でもなく埋もれ、新規の人には分かりづらく、知っている人には強力な縛りとなる一文でした。
そもそもなでしこリーグは各チームのローカルルールも強く(ホームゲーム撮影自体全面禁止のチームもあったり)、それは今でも分かりづらい一因になっています。更に、主催が違う皇后杯では撮影禁止ではない(運営関係者から聞いた話。ところが2020皇后杯では一部会場で当日撮影禁止アナウンスがあり、数時間で撤回されるなどの混乱もあった)など、本当に分かりづらい(確認)。
この流れは悪い意味でWEリーグにも引き継がれ、開幕戦の当日現地で突然撮影禁止がアナウンスされたり、延長して○cm以上となる望遠レンズはダメ、一眼レフはダメ(ミラーレスはどうなの?)などと、規制する側も基準が良く分かっていないような話が出たりなど混乱していたと現地組の方から聞きました。私は開幕節のアウェー新潟は行かれませんでしたが。
私は、有料登録許可制やルール違反に対しての厳罰を科しても一部解禁を求めてきた側なので、今回の急な解禁は本当に驚くと同時に、ありがたいものでした。

で、どうなるのか

ただ、これで全面解禁という訳ではありません。
以下引用にあるように

■一試合において適用されるルール
①リーグが定める本観戦ルール
②各チームが定める観戦ルール
ホームチームの選手を撮影した写真・動画のSNS等への投稿に対しては、ホームチームのルールが適用され、
ビジターチームの選手を撮影した写真・動画のSNS等への投稿に対しては、ビジターチームのルールが適用される
③各スタジアムの定める撮影及びSNS等への投稿ルール

http://www.nadeshikoleague.jp/news/2022/0526_1524.html

各チームのローカルルールと、スタジアムのルールも適用、更にアウェーチームの選手は本拠地のルール適用という非常にややこしいものです。
スタジアムのルールに関しては、昔伊賀は撮影禁止だった時、忍者いるから仕方ないよねなんてネタがありましたが、今はスタジアム絡みでの禁止はほぼ聞いたことがありません。
試合中の写真を撮影すれば、一方のチームの選手のみ写ってるなんてのは整列時やキックオフ前、或いはゴールキックやフリーキックなどくらいで、大抵のプレー中は両チームの選手が写ると思います。ただ、アウェー側は別ルールを確認しておかなければいけない。結構大変です。この「アウェー適用」に関しては、JFAアカデミー福島などの未成年が多いチームに関しての配慮かと思いきや、JFAアカデミー福島は試合告知などをする個別のHPが無く、上記記事の中で「リーグの定める観戦ルールに準ずる」と書いてあります。実質OK、でいいのかな。

各クラブの反応

実は、この告知の1日前、5月25日に、群馬と名古屋が「リーグおよびクラブの許可を得た方以外による、望遠レンズを使用した静止画・動画の撮影を禁止」を公式HPでアナウンスしています。翌日にリーグから発表された告知には望遠レンズに関する記述は無かったので、この数日間で議論とそれに伴う通達や混乱があったことが予想されます。ちなみに私は5月29日のなでしこリーグ1部、群馬vs愛媛の試合観戦時に群馬側スタッフさんに確認しましたが、独自規制はせずリーグに準じるとのことでした。HPの記述は名古屋も群馬も未だに残ったままですが・・・。
時間軸、またチーム別でも良いのか悪いのか調べないと分からない感じなので、自分のまとめの意味でもと思い、1部2部全チームの対応を調べてみました。順番は見づらいですが、6月1日時点の順位で並べました。アカデミーから下は2部です。

意外とあっさり

意外と、まだ何の反応もないチームが多いのが実情です。
サポーターの中の撮影組や、それを執拗に嫌う自粛警察が思っているほど、各クラブはこの話に興味がないのかもしれません・・・。
最も素早く盛大に反応したのは、日産スタジアムでの試合を控えていた2部の大和シルフィード。積極的な拡散を呼び掛け、試合も2-1勝利。試合中や前後の様子をSNSで上げる人も明らかに増加するなど、新たな楽しみ方の提供に繋がったと傍目でも思います。

セレッソレディースは、確か今回の対応ではなく以前だったと思いますが、アマチュア選手はOK、アカデミー(中高生世代)はNGという明確な線引きを提示しています。これは、セレッソがアウェーで行う試合でも適用されることだと思いますので、名鑑などで生年月日を確認しておく必要があります。
その他、今回の件で転記やRTなどの対応をしたオルカ、バニーズ、ハリマ、静岡、つくば、ノルディーアなども今回の改定に準じる動きと見て良いでしょう。唯一スペランツァ大阪だけは、ローカルルールを現在検討中であり、それまでは以前と同様と公式HPで告知。大阪が以前がどうだったか分からないので禁止とも断定できないのですが、現地でスタッフさんに確認するのが一番確実だと思います。


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