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減ってゆく靴修理職人たち・・・

「靴なんか安いの何足も持ってるほうが良いし・・」
よくそんな声を聴きます。確かに趣味嗜好は様々。それも靴選びです。
私は靴修理業ですから、「お気に入りの靴を長くいつまでも履いていただきたい!」そういうリメイク、リユースの担い手です。多様性・・・とはまた違う考え方です。いくつかの実情を現場からお伝えしましょう。
若い皆さんは言葉に抵抗があるかもしれませんが、まあ経過してきた事実と思ってご興味があればご一読くださいませ!
私達が若い頃、そう!あのバブル!って時代の前後ですが、街には靴屋さんがたくさんあり、同じく”靴修理屋さん”も又、たくさんあったのです。
靴の製造は95%は国産。made in japan!でした。国内の靴職人たちが手塩にかけて腕を振るって1足1足作っていた時代です。少しずつ機械化で工程の部分部分は補ったものの、いわゆる「高級靴」と呼ばれたハンドメイド靴達は
それこそ一生逸品もの!修理しながらピカピカに磨きながら何十年も履き続けることが可能でした!
働いて、否バイトしてお金貯めてでも”良い靴”を買い求め足元を「お洒落」したのです!おしゃれは足元から!なんて聞いたことありません?
あれです!行きつけの靴屋さんに注文して時には数万円のブランド靴を誇って購入したものでした!もちろん!男女問わずですよ!昼間工場で油にまみれたお兄さんも、営業で多くのお得意さんの玄関先を訪ねるビジネスマンも、看護婦さんも、ディスコの制服さんも、夜のお綺麗なお姉さま方もみーんなピッカピカの靴に足を通せば「ボギー」にも「プリティーウーマン」にも「ロッカー」にだってなれたんですから!
ところが・・・高度成長が一段落すると誤解した余裕の末に国外に安い賃金の労働力を移し、安価に販売する「外国製靴」が軒を犯し始めました。敢えてそうゆう表現を使うのは、現在、外国依存の末に国内が様々壊れてしまった事実がこのあたりから靴のみならずすべての業種において「JAPANアズNo1」を自ら欲のために誇り高き技術を流出させ国内の製造者たちを顧みず、お客様は安いほうが良いのだ!という呪縛にかかって経済を貧困にした結果があるからです。
どこの国とは周知でしょうから記述しませんが、made inチ〇〇ナ・・
がそうです。技術のほとんどない労働で安価材質で製造された靴は、確かに販売価格は安くても、壊れやすく長持ちしない。結果、1,2年で次々と購入するのですから思惑どうりになってゆきました。
結果直して履くより・・・となって修理業者は激減しました。
同じ現象は中小零細企業の様々に起こっているのが現実です。
とはいえ、昨今の海外市場縮小の動きは今後も加速すると思います。輸出も労働市場も国内無視の悪状は改善に向かっている。「日本製」が今後のキーワードになるでしょう。遅すぎたくらいです。それでも戻さねば皆さんの子や孫は外国人経営の店や会社で働くかもしれないのです。残念ながらそうなってハッピーなのは彼らだけです。日本人とうまくやっていきましょう!という人は国内にはほとんどいません。皆さんの周りをよく見ることです。
あ、私は政治を語っていませんのであしからず!
事実を記述しています。もちろん偏見も少し含んではいますが・・・
物事は偏見の角度から見ることも重要なのです。

まあ、そんなわけで死に体になりつつある靴修理業の文化を残さねばなりません。修理して履きたい人は今も多くいらっしゃるのですから!
頑張ります!できれば若い職人も育てたい!
「出張専門!お電話一本!受け取りから修理・お届けまで!お客様在宅のまま靴修理サービスが受けられます!」を掲げてここ北海道の地で14市町村のお客様を対象にスタートしました!どうぞ、お気軽にお電話くださいませ!

詳しくは上記Webで案内しています!宜しくお願い致します!

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