老化は歳をとることではない
発信される情報の変化
アメリカで研究者、医学者、実践者の、糖尿病は食事療法で治癒できるというという情報がバイラルになり始めてからもう10数年経過する。実は、インシュリンが薬剤として世に出た1920年頃までは、この情報は当たり前に信じられていて、医者も糖尿病の食事治療を提唱していた。
インシュリンが世に出てから急激に糖尿病患者の割合が増えていったのも不思議な話だ。今でも医師の多くは、糖尿病は治癒できない病状であり、人間に確実に進行する老化現象の一環であると信じている。
反面、糖尿病を食事療法で治癒できることを提唱している人たちの多くが医師や医学研究者であることも面白い。
10年前に流行ったのは、ケトジェニックダイエットで、今は下火になって他の食事療法が主流になり始めている。
新しい情報発信
最近は、老化と言われるものは、拙い生活習慣が原因で体内のあちらこちらに炎症が起きた状態で、この状態は逆行させることができる(肉体的にも精神的にも若くなることが可能である)という主張がトレンドになり始めている。もしも老化を逆行させることができるのであれば、必ずしも年を取ることが老化ではないという逆説的な考え方が成立する。
もちろん、歳を取ると老化を促進させる炎症を起こしやすい傾向が悪化するようではある。いずれにせよ、老化は不可避なものではなく、死ぬまで健康を保つことは可能であるという説が確立されようとしている。
歳をとるのは防ぎようがないが、身体中に炎症が起き健康が劣化していくのは嫌なので、どうすればそれを防げるかをいろいろなソースから情報収集している。
健康劣化の主な原因は、食糧生産や医薬の商用化という社会的な制約があるために、避けようと思ったら社会の制約に逆行する必要があり、大量の情報が必要となる。また、その情報は日々変化するため、収集をやめることもできない。
体調の悪化や老化は仕方ないと信じ。食いたいものを好きなだけ食って最後を迎えるまで衰えていくのも、一つの考え方である。