具体抽象と生き抜く力
アウトプット君です!
今回は、細谷功さん著の「13歳から鍛える具体と抽象」という本から、
発信をしていきたいと思います!
本日のテーマは、
具体抽象の考え方は生き抜く力につながる!!
です。
本気記事でわかること:
・生き抜くための力がなんなのか?
・具体抽象の考え方が日常生活のどんな場面で使われているのか?
・生き抜く力と具体抽象の考え方がどのように関係しているのか?
では、内容に入っていきます!
第1節:「生き抜く」ってどういうこと?
そもそも、ここでいう「生き抜く」とはどんな意味か?を
まずは、説明します。
「生き抜く」の定義は、
生きている間に直面する勝ち負けが決まる場面で勝つこと。
そして、勝つことを継続することです。
つまり、
「生き抜く」=「勝ち続けること」だと
私は考えています。
言い換えると、
「生き抜く力」=「勝ち続ける力」
と言えます。
ここまでが、「生き抜く(力)」の説明です。
次に、「勝つ」の定義もここでさせてください。
ここでの「勝つ」とはどういう意味か?です。
「勝つ」の定義は、
自分が思い描いた未来が叶えられた状態のことです。
ですので「負け」はこの逆で、
自分が思い描いた未来が叶えられなかった状態のこと
となります。
勝ち負けが決まる場面を2つほど紹介します。
1つ目は、仕事に向かう時の勝負場面です。
・朝の通勤ラッシュで乗りたい電車に乗れるか乗れないか、
という場面です。
乗れたら勝ち、乗れなかったら負けとなります。
2つ目は、お昼ごはんでの勝負場面です。
・食堂にて数量限定のメニューを食べようと並んだが、
自分の前には並んでいる人がいる、という場面です。
数量がゼロになる前に自分の順番が来たら勝ち、
数量がゼロになってしまったら負けとなります。
このように、勝負事は身近にたくさんあります。
こうしたい!ああしたい!と願望や欲があって、
これらを現実の世界で叶えられたか叶えられなかったか?
という視点で見てみると、この世の中は勝負事だらけだということが
イメージしていただけたでしょうか?
ここまでの説明で、次の3つのことがわかりました。
1つ目は、「生き抜く力」=「勝ち続ける力」ということ。
2つ目は、「勝つ」=「願望を叶えられている状態」ということ。
3つ目は、勝ち負けの場面は身近にたくさんあるということ。
第2節:「具体抽象の考え方」と「勝つ力」
次に、本のテーマである「具体抽象の考え方」と
生き抜くために必要な「勝つ力」の関係について触れていきたいと
思います。
まず、「具体抽象の考え方」が勝負事の場面で
どのように使われているかを具体例とともに説明してみます。
例えば、学校のテストの場面です。
基本的に誰もができるだけ高い点数を取りたいと思うものだと思います。
テストでの願望は、「目標点数を取ること」です。
そして、ここでの「勝ち」は「目標点数以上をとれた状態」で、
「負け」は「目標点数に届かなかった状態」になります。
(ことわり:テストを受ける意味や目的は色々とあると思いますが、
ここでは便宜上、イメージがしやすいであろう点数を扱っていますことを
ご了承ください。)
ここまでで、「学校のテスト」と「勝負事」とがつながりました。
次に、勝つためには(=目標点数を取るためには)どうすれば良いか?
という視点で見てみます。
テストの進め方で一番理想的なのは、
一番最初の問題から1問1問しっかり考えながら順番に解いていき、
最後の問題まで制限時間内に終えることができる
という進め方でしょう。
しかし、これはなかなかできないのが現実です。
テストには制限時間があるため、
時間配分を考えなければならないですし、
解ける問題と解けない問題があるため
どの問題から解くか?という優先順位を考えなければなりません。
この状況下で「目標点数を取る」という願望を叶えるためには
どうすれば良いでしょうか?
結論から言うと、2つの方法があります。
1つ目は、1問1問の問題を解けるスピードや精度を上げる。
2つ目は、テスト開始後、最初に問題用紙全体に目を通して、
解けそうなところに目星をつけてから解き始めるようにする。
これら2つの方法には、具体抽象に関係する大切な違いがあります。
まず、各方法の特徴を挙げると
1つ目の方法は、「1問1問に対する対策である」という特徴があり、
2つ目の方法は、「問題全体に対する対策である」という特徴が
あります。
つまり、これら2つの方法の違いは
「問題個別に対しての対策か、問題全体に対しての対策か」という点です。
別の言い方をしてみると、
「どちらも目標点数を取るための対策であることに変わりはないが、
個別に着目するか、全体に着目するか で視点が違う」といえます。
「目標点数を取る」という願望を叶えるためには、
個別レベルでの対策を打つか、全体レベルでの対策を打つか、
はたまた両方をやるかの3つの選択肢があるということが
お分かりいただけたかと思います。
ここまでが、「勝つために」何をすれば良いか?の説明になります。
では、「勝つために」やることがあるのは分かってきましたが、
この本のテーマである「具体抽象の考え方」とどのように関係が
あるのか?をここからは説明していきます。
まず、具体と抽象というのを簡単に説明すると、
具体は「個別を見ること」「寄りの視点」です。
抽象は「全体を見ること」「引きの視点」です。
今回の学校のテストの例でいいますと、
1問1問に対して集中して考えているときは
具体レベルの思考を働かせながら
テストに取り組んでいる状態です。
対して、
「今のペースで時間配分は大丈夫かな?」や
「どこから優先的に解いていこうかな?」と
考えている時は、抽象レベルの思考を働かせながら
テストに取り組んでいる状態です。
つまり、
具体レベルで見たり考えたりすることで
「次回は、1問1問をもっと速く、正確に解けるようにしよう!」と
個別への対策を考えることができ、
抽象レベルで見たり考えたりすることで
「次回は、時間配分に気をつけ、解ける問題から確実に解いて
点数を稼ぐようにしよう!」と全体への対策を考えることができる!
ということです!
これで、「具体抽象の考え方」と「勝つためにやること」とが
繋がってきたのではないでしょうか。
ここまでの説明で「具体抽象の考え方」と生き抜くために必要な
「勝つ力」の関係を紐解いてきました。
具体レベル=個別レベルで、抽象レベル=全体レベルと
言い換えるとわかりやすいかもしれません!
これら両方を鍛えることで
どんどん強くなっていくことは想像に容易いと思います。
今回のテストの例で言えば、どんどん得点を取れるようになり
そうなイメージが湧くと思います。
次では、これらの具体レベルと抽象レベルのそれぞれを
鍛えることを私なりの言葉を使って書いてみたいと思います。
第3節:勝負事で勝つために
前節で、勝負事で勝つためには次の2つが必要だと書いてきました。
1つ目は「具体レベルを鍛える力」で、
2つ目は「抽象レベルを鍛える力」です。
「人生は勝負事の場面だらけである」という私の考えを前提に
これら2つをこんな風に表現してみました。
1つ目の「具体レベルを鍛える力」は「基礎戦闘力」と、
2つ目の「抽象レベルを鍛える力」は「作戦考案力」と。
学校のテストの例に当てはめると、
基礎戦闘力は、普段の勉強で身につけてきた
「知識量」や「集中力」、「頻出問題に気づける反応力」などです。
具体抽象でいうと「具体レベルを鍛える力」にあたります。
対して、作戦考案力は「時間配分の感覚を掴む力」や
「優先順位を考慮して捨てる問題を選別する決断力」などです。
具体抽象でいうと「抽象レベルを鍛える力」にあたります。
これら2つの力を高めることで勝負事に勝つ確率が高まります。
基礎戦闘力を高めることと、作戦考案力を高めることは
どちらも大いに勝利に貢献します。
一夜漬けではどうにもならないという特徴があり、
普段から鍛えることで大きな効力を発揮するのが基礎戦闘力で、
実践の場、本番で問われるのが作戦考案力と言うことも
できると思います。
勝負の場面では、
必ずしもいつも自分が持っている力だけで
戦えるわけではないと思います。
時には、残り限られた力でどのように善戦できるか?が
問われる勝負もあるでしょう。
だからこそ、
どちらの力も軽視せずに両方を鍛えることが勝ち続けるため、
生き抜くためには大切なんだと私は考えます。
第4節:まとめ
人生は勝負事だらけです。
そして、「生き抜く」とは、勝負事に勝ち続けることです。
これは言い換えると、
「勝つ回数を増やしていくこと」「勝てる確率を高めていくこと」と
同じ意味です。
具体と抽象の考え方の両方を鍛えていくことで
私たちは「基礎戦闘力」と「作戦考案力」の2つを
高めることができます。
具体抽象の考え方を身につけることで
勉強だけでなく、生きることや戦うことなど
あらゆる場面にも応用できます。
この記事で具体抽象の考え方を身につけることの威力を感じて
いただけましたら幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました!!
最後に
ここからは先は私が感じたことを
おもむくままに書いています。
お時間がありましたら、お付き合いください。
この世の中は、残酷なことに弱肉強食です。
この原理原則は覆らないものと思います。
なぜなら、
人間は欲を持つ生き物であり、
理想と追い求める生き物であり、
そんな生き物が現在の世の中にはたくさん生きているからです。
別々の人間がいることで比べるという視点が生まれ、
比べるという視点が生まれるから優れている・劣っているという
評価が生まれます。
別々の人間がいれば、
その中では自然と競争が生まれてしまうのだと思います。
「競争をしたくない!」と思うのは分かりますが、
現実を受け止めるのもそれと同じくらい大事なことです。
私は何も戦うことを薦めているわけではなくて、
世の中は見方によっては戦いだらけだから
その中で生きているのであれば、どう勝っていくかを
考えるのも重要なんじゃないかな?という立場です。
私たちは常に競争原理の中にいて、
その原理から逃れることはできないのだと思います。
そう考えるとすごく苦しい気もしてきますね(泣)
でも、だからこそ、自分の理想をしっかりと持って
それに向かってしっかり歩を進められる人にとっては
良い意味でとても刺激的で飽きない人生になるのでは
ないでしょうか?
今回ご紹介した具体抽象の考え方は
このような人生を歩むきっかけになる考え方でも
あるのかもしれないと私は思いました。
私の中で「強さ」とは、
何も他人と比べた時に優れているかどうか?だけでは
ありません。
どちらかというと、
「自分の願望や理想を自分なりに追い求め続けられる力」という
ニュアンスの方が強いです。
今回書かせていただいた、「勝つ」の部分でも
「勝つ」の定義を「他人より優れていること」と書かずに
「自分の願望を叶えれること」と書いたのは
この考えが根底にあるからです。
「競争を受け入れるか受け入れないか」というテーマは、
どちらの立場になるか考えるのが非常に難しいですが、
すごく難しいからこそ、反対の立場の考え方を理解しようと
考えてみることが視野を広げるためには大切なのだと思います。
こうして書いている間も、
具体と抽象の威力を感じて、もう私の体力が限界になってきたので
この辺で指を止めたいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました!!