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【書評】ストーリーとしての競争戦略①

この本「ストーリーとしての競争戦略」は楠木建先生の有名な作品です。私も色々なマーケティングの本を読んできましたがこれ程までに分かりやすく書かれている本はないのでは?というくらい身に入ってくる本です。

ここでは何回かに分けて内容を纏めつつ感想を書きたいと思います。

1. ビジネスにおける戦略の論理化とは?

ビジネスにおける戦略とは何か?というところをまず初めに整理しています。
ここがまず初めに共感するところなのですが、

ビジネスには法則はなく再現性はない。でも論理化は出来るのがビジネスである。

というところです。ビジネスには再現性はないのでまさにアートであるとのこと。OWNDAYSの田中さんが「成功はアート、失敗はサイエンス」と仰っていたのに通じるものがあります。また論理とは「変わらない何か」と定義されています。

つまりビジネスとは誰かと同じことをしても成功はしない、けれどもその中に理屈がつく「変わらない何か」がありそれがビジネスにおける戦略の論理である、ということになります。

2. 戦略とは何か?

では次に戦略とは何か?というところです。戦略とは次のように書かれています。

戦略とは他社との違いを作って繋げること。他社との違いが利益の源泉である。

ここが戦略を作る上で忘れてはならないことで意外と忘れがちな事です。フレームワークなどに惑わされずシンプルに「他社との違い」にフォーカスすることが大切です。

ではどうやって戦略を論理化していくのか?ここがこの本の一番大切なところになります。

競争戦略とは「誰に」「何を」「どうやって」提供するかを考えストーリーとして組み立て他社との違いを作ること

と書かれています。この本ではよくサッカーに例えられていますが、個々のモノを分解しても意味がなく、全体としてどうやって勝つのか、というストーリーが大切だということなのです。

ここでのポイントはビジネスモデルのような動きのない静止画ではなく、時間軸のある「動画」のようなものがストーリーだという事です。

ここまでがストーリーとしての競争戦略導入部分です。つづく。。。







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